アセビ(馬酔木)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
アセビ(馬酔木)
学名

Pieris japonica

和名
馬酔木
別名・流通名
アセボ
科名
ツツジ科
属名
アセビ属
原産地
日本

アセビ(馬酔木)の特徴

アセビ(馬酔木)は、日本各地に自生するツツジ科の常緑低木。光沢のある明るいグリーンの葉は、手のひらを広げたように放射状に付いています。適応できる環境が多く、さほど手入れの必要がないので、個人宅の庭木、ビルのエントランス植栽、公園、街路樹など幅広く利用されています。街中で見かけるアセビ(馬酔木)はきちんと刈り込まれ、樹形が整えられていますが、山野では大きく生長し、放任だと樹高が5mを越すことがあります。

低木の花木|アセビ

アセビ(馬酔木)は、早春にドウダンツツジやスズランに似た白く小さな壺状の花が開花します。顔を近づけるとほのかに芳香があるのも特徴です。

「馬酔木」の名前の由来は、文字通り馬がこの木を食べると酔ったようになってしまったことにちなみます。毒性があるので、口に入れることのないように気を付けてください。

アセビ(馬酔木)の詳細情報

園芸分類 庭木、常緑
草丈・樹高 1~5m
耐寒性 強い
耐暑性 強い
耐陰性 強い
花色 白、赤、ピンク
開花時期 2月~4月

アセビ(馬酔木)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
剪定
開花

アセビ(馬酔木)の栽培環境

日当たり・置き場所

アセビ(馬酔木)は、日当たりが良い場所から半日陰程度の場所が適しています。日陰でも栽培可能ですが、花数は少なくなります。夏に長時間西日が当たり続ける場所、寒風の通り道になるような場所は葉が傷むため避けましょう。

用土

水はけが良く、適度に保水性もある肥沃な土が適しています。

 

アセビ(馬酔木)の育て方のポイント

水やり

地植えのアセビ(馬酔木)は、根付いてからは特に水やりの必要はありません。

鉢植えのアセビ(馬酔木)は、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。

肥料

肥沃な土壌を好みます。元肥として植え付け時に緩効性肥料または腐葉土を漉き込むようにしましょう。鉢植えは、元肥として緩効性肥料を入れて植え替えます。

追肥は、花が終わった4月頃と秋に緩効性肥料を株の周囲に施します。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。

アセビ(馬酔木)の詳しい育て方

選び方

葉にツヤがあり傷みがない樹形の美しいものを選びましょう。

アセビ(馬酔木)の花色は白が基本種ですが、紅花系の品種もあります。紅色の花が咲く「アカバナアセビ」、白で縁がピンク色の「クリスマス・チア」、淡紅色の花が咲く「ベニバナアセビ」、ピンク色の花が咲く「スプリングベル」、新葉が鮮紅色の「ヒマラヤアセビ」、株が小さい「ヒメアセビ」などがあります。また、葉に白い斑の入った斑入り品種もあります。それぞれ樹高や花付きに多少違いがあります。こだわりのある方は多品種を取り扱っているお店で見比べるとよいでしょう。

植え付け

アセビ(馬酔木)の植え付けは、真夏と真冬を避けた春か秋が適時です。

根鉢のサイズの倍程度の幅と深さの穴を掘り、元肥として腐葉土や堆肥(もしくは緩効性肥料)を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。

何年もすると横幅が出てくるため、隣の植物との間隔は広く取って植え付けましょう。

剪定・切り戻し

アセビ(馬酔木)は生長が穏やかで、放任でも樹形がまとまるため特別な剪定は必要はありません。ひこばえ、伸びすぎた枝、混み合って風通しを悪くしている枝を中心に行います。

剪定は、花後の4月~5月が適時です。夏以降の大幅な剪定は翌年の花付きに影響するので避けましょう。

植え替え・鉢替え

鉢植えのアセビ(馬酔木)は、2~3年に一回、一回りから二回り大きな鉢に植え替えます。

アセビ

アセビ(馬酔木)の花は、2月後半から4月上旬頃に開花します。近づくとほのかな芳香があります。

花後には結実しますが、実に栄養が取られ翌年の花付きに影響するため、見ごろが終わった花穂は早めに切り取りましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

アセビ(馬酔木)は挿し木で増やせます。

アセビ(馬酔木)の根回し

植え付けてから長年が経過し、花数が急に増えたら株の老化のサインです。老化した株が根が張りすぎて花数が多くなる現象なので、株の周りに垂直にスコップを入れて根を切り、若返りを行います。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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