アニソドンテア・マルバストロイデスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- アニソドンテア・マルバストロイデス
- 学名
Anisodontea malvastroides
- 科名
- アオイ科
- 属名
- アニソドンテア 属
- 原産地
- 南アフリカ
アニソドンテア・マルバストロイデスの特徴
アニソドンテア・マルバストロイデスは、南アフリカ原産の常緑低木。ムクゲやフヨウを小さくしたような花は、開花期間が長く、半年以上連続して開花することもあります。その年の気象にもよりますが、真夏にも真冬にも花が咲く、珍しいタイプの花木です。性質はとても丈夫で、耐寒性、耐暑性ともにあります。
主幹を伸ばして管理したり、剪定を繰り返しブッシュ状に仕立てたりなど、剪定次第で多様な姿になります。開花期間が長いため、春から冬の草花、夏から秋の草花の両方との合わせて、いつでも花が咲いている空間を演出することも可能です。
アニソドンテア・マルバストロイデスの詳細情報
園芸分類 | 常緑 |
---|---|
草丈・樹高 | 2~3m |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | ピンク |
開花時期 | 周年(四季咲き) |
アニソドンテア・マルバストロイデスの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。-8~-10℃くらいまで耐寒性があるので、暖地や平野部なら地植えが可能です。
用土
水はけの良い土を好みます。鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
アニソドンテア・マルバストロイデスの育て方のポイント
水やり
土の表面が乾いたらたっぷりとを目安に水やりをします。
地植え
植え付け直後以外は、自然に任せて問題ありません。夏に極端に雨が降らず、地面が割れるほど乾燥が続く場合は、たっぷりと与えてください。
鉢植え
鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料
自然の循環ができている土ならば、特に与えなくても栽培可能です。生育に応じて与えるか判断しましょう。
鉢植えは、春と秋に緩効性肥料を株元に与える程度で十分です。
病害虫
目立った病害虫の害はありません。
アニソドンテア・マルバストロイデスの詳しい育て方
選び方
姿がよく、葉っぱが黄色くなっていない株を選びましょう。
植え付け
自然樹形で育てた場合、最終樹高は2~3m程度になります。植え付け適期は、真夏と真冬を除く時期ならいつでも構いません。
株元で剪定を繰り返し、ブッシュ状に仕立てると、扇のように枝が広がり横幅が出ます。隣の植物との間隔は広く取りましょう。
植え付け方
根鉢のサイズの倍の幅と深さの穴を掘り、腐葉土や堆肥を土に混ぜ込んで植え付けましょう。植え付けたらたっぷりと水やりを行います。植え付け直後はぐらつきやすいため、しばらくは注意深く様子を見るようにしましょう。支柱などを添えて保護するのもよいでしょう。
アニソドンテア・マルバストロイデスは、ポット苗サイズから流通しています。ポット苗で購入した場合は、最初の数年は鉢植えで栽培し、少しずつ鉢を大きくしてから地面に下ろしたほうがよいでしょう。
剪定・切り戻し
自然樹形、刈り込んでブッシュ仕立てなど、剪定次第で様々な仕立て方ができます。
出始めの茎は、緑で草花の趣きがありますが、次第に木化します。芽吹きの力が強く、株元や枝の途中から無数の茎が伸びるので、混みあった枝は根元から剪定し、風通しの良い状態を維持しましょう。
植え替え・鉢替え
鉢植えは、1~2年に一度、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
花
アニソドンテア・マルバストロイデスは、一年の半分以上、花が咲き続けている開花期間が長い花です。開花期は、いつ剪定したかによっても変わります。花ひとつひとつの寿命は2~3日です。
夏越し
アニソドンテア・マルバストロイデスは、耐暑性があるので特別な夏越し作業の必要はありません。
冬越し
-10℃程度までの耐寒性があります。平野部では特別な冬越し作業の必要はありませんが、寒冷地では冬は夜間に取り込み、昼間だけ日光に当てるなどの工夫が必要です。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。