コウライシバ(高麗芝)の育て方|植物図鑑

植物名
コウライシバ(高麗芝)
学名

Zoysia pacifica

英名
Manila grass
和名
高麗芝
科名
イネ科
属名
シバ属
原産地
中国

コウライシバ(高麗芝)の特徴

芝生には大きく分けて日本芝と西洋芝があり、日本芝はその名の通り高温多湿に適した日本の環境に合った性質を持つ芝です。

北海道などの冷涼な気候で使われている西洋芝は、日本芝より多くの刈り込み作業が必要で、高麗芝に比べてメンテナンスに手間がかかるのが難点です。

日本芝の代表ともいえる高麗芝(コウライシバ)は、日本では東北以南で最も多く使用され日本の風土にあった芝です。葉の幅は野芝よりも細く、刈込みによって密度も細かく、見た目にも綺麗な芝生になります。

コウライシバ(高麗芝)の詳細情報

園芸分類 芝・グラス
耐寒性 弱い
耐暑性 やや強い
耐陰性 やや弱い

芝生の張り方による価格の違い

芝生の貼り方によっても購入金額に差が出てきます。例えば3.3㎡の芝生を張ろうとすると以下のような個数が必要となってきます。

平(ベタ)張り~4

平張りとは隙間なく全面に張る方法です。

メリットは、いち早く青々とした芝生を育てることが出来ます。他の方法に比べ目土などが雨で流れたりする量も少なく済み、雑草の発生も少ないメリットがあります。

デメリットは、芝生マットの使用個数が多くなりますのでコストは一番かかります。

条張り~3

条張りとは並べる際に芝生と芝生の間を空け、1列に張る方法です。

メリットは、平張りよりも使用する芝生マットの個数が半分ほどですみます。芝生を張り巡らすまでに時間がかかります。

デメリットは、全面埋まるまでに時間がかかるため、こまめな雑草の除草に努めなければなりません。

目地張り~2束

目地張りとは芝の隙間を開けてレンガ積みのような模様にして張る方法です。

メリットは、平張りよりも使用する芝生マットの個数が少なくてすみます。

デメリットは、平張りよりも全面埋まるまでに時間がかかりますが、春に芝生を張った場合生育が順調なら秋頃までには前面に芝生を張り巡らすことができますので、価格・生育ともにバランスのとれた張り方ではないでしょうか。

コウライシバ(高麗芝)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
肥料

コウライシバ(高麗芝)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い、風通しの良い環境を好みます。

温度

生育適温は23℃〜35℃です。気温が10℃以下ですと生育が止まり、地上部が枯れたように茶色く色が変化します。

用土

水はけの良い土壌で元気に生育します。

コウライシバ(高麗芝)の育て方のポイント

水やり

環境によって違いますが、基本的には春の青くなりだしたころと秋は様子を見ながら2,3日に1度程度、夏場は毎日水やりをしてください。冬は休眠期になるので、水やりは必要ありません。水やりをする時は、芝の表面が湿っているだけでなく、底の土まで染み込むにしっかりと水やりをしてください。

肥料

春から秋ころには、様子を見つつ肥料を与えるようにしましょう。芝生用の肥料は窒素・リン酸・カリが同じくらいにバランスよく配合されているものが多いです。まき方は袋などに書いてある内容に従ってください。猛暑日は肥料焼けを起こしやすいので出来るだけ避けましょう。

病害虫

1年のうち春と秋が病害虫に気をつける時期です。
4月以降春はげ症、立枯病などが発生します。
春以降ミミズの活動が活発化しだすので、ミミズ糞塚を見つけたらサポニンが含まれる椿油粕などを使って、ミミズを駆除しましょう。さらに梅雨にかけてミミズの被害が増します。ミミズ糞塚をそのまま踏みつけると、その部分の芝生が枯れて芝生に穴があきますので、ミミズ糞塚をみつけたら踏みつけたりせずに綺麗に取り除きましょう。
夏になり28~30℃になると葉枯病が発生しやすくなります。雨が続くとキノコの発生も気になりだします。キノコは未分解の有機物(サッチなど)をエサとしています。胞子を飛散させないようにキノコを除去し、サッチを取り除き、風通し良くしましょう。
9月はツトガの幼虫発生がピークになります。健康に芝生が育っていれば、さほど被害を受けることはないでしょう。
秋は疑似葉枯病といって30㎝ほどの白いパッチが現れます。

コウライシバ(高麗芝)の詳しい育て方

種まき

春の3月~5月ころが最適です。耕した土の上に、できるだけ均一に高麗芝の種をまきます。種をまいたら、土の表面を均すように少しだけ覆土をします。土をかけすぎてしまうと発芽しないようです。たっぷりと水をまき、発芽してある程度大きくなるまで乾かしすぎないように管理しましょう。

植え付け

マットを使った方が簡単にできます。しかし、並べ方によってはかなりコストがかかってしまうのが難点です。
購入したマットを耕した土の上に並べます。並べ方はいろいろありますが、隙間なく並べた方が早く綺麗に一面の芝生になります。隙間をあけて並べると、その隙間が埋まるまで育つのを待つことになるので、ローコストではできますが時間がかかります。
マットを並べたら、マットの上からあいている隙間を土で埋め、「目土(めつち)」し、しっかりと水やりをします。張ったばかりは高麗芝は乾燥しやすいので、2週間くらいはしっかりと水やりをし、根が張るまでは高麗芝の上を歩いたりしないようにしましょう。

夏越し

刈り高15~20㎜を目安に芝刈りをましょう。生長旺盛ですので、1週間に1度刈り込みましょう。サッチとりも忘れずに行いましょう。
真夏の高温期は大変乾燥しやすい時期でもあります。梅雨があけたら水不足にならないように注意します。気温30℃を超えて葉が細く、丸まって黒ずんできたら水不足のサインです。よく観察しましょう。 
芝生を健康に保つと病害虫も減ります。肥料を与え、健康に育て流よう心掛けますが、真夏の高温期は肥料焼けに注意が必要なので、施肥は避けたほうが良いでしょう。

冬越し

冬は高麗芝の休眠期です。地上部は茶色く枯れ込みます。水やり、肥料などせず、この時期生える雑草の除草を心がけましょう。
また、サッチングといって枯れた高麗芝を取り除く作業は冬の間に済ませましょう。

芝刈り

芝刈りは綺麗な芝生を維持するためには大事な作業です。春から夏にかけて、1週間から1か月に1回ほどが目安かと思います。夏は特に伸びるのが早いので、伸びたなーと思ったら刈りましょう。刈るときに注意することは、生長点より上の位置で刈ることです。目安としては、芝の長さの1/3程度だと思ってください。生長点よりも短く切ってしまうとそれ以上が伸びにくくなってしまうので、短くしすぎには気をつけましょう。

芝刈りに使う道具は、広範囲の場合はやはり芝刈り機を使うのがいちばん効率が良いかと思います。手押しタイプと電動タイプがありますが、電動タイプの方が作業は楽です。芝刈りバサミは場所によって使い分けましょう。芝刈りバサミは狭い場所には使いやすいので、芝生の端や芝刈り機での刈り残しなどを整えるときに使いましょう。

除草

芝生の除草は、手で取ることが基本です。除草剤を使うという手もありますが、お子さんやペットがいるご家庭では特に注意が必要です。

目土

目土は芝生のでこぼこをなくす役割と生長を促進させる役割がありますが、目土を毎年しているとだんだん高さも上がってきてしまいます。特に必要がなければやらなくて大丈夫です。目土をする場合は、専用の土をまき、トンボなどで広げ、たっぷりと水をやりましょう。葉が埋まってしまわないように気を付けてください。

エアレーション

エアレーションとは、芝生に穴をあけて新鮮な空気を取り込ませる作業です。芝生の上を人が歩いたりしているとだんだん土が詰まっていってしまうので、適度に穴をあけて新鮮な空気を入れ、生長を促進させます。

専用の器具で20cm間隔くらいで穴をあけ、目土をいれこみます。エアレーションは芝生が弱っている夏と冬を避け、春か秋に行うようにしてください。エアレーションには穴をあけるだけで目土を入れないという方法もあります。作業的には穴をあけるだけの方が早く済みますが、芝生が更新される効率については目土を入れた方が良くなります。どちらの方が良いかは状況と手間を考えつつ判断してください。

サッチング

サッチングとは枯れた葉を熊手などを使って取り除く作業のことをさします。枯れた芝や刈った芝をそのまま放置していると段々と溜まっていき、病害虫が発生しやすくなります。定期的に行うのでも良いと思いますが、芝刈りをする度に回収してしまうのが一番忘れない方法ではないでしょうか。春にサッチングをすることで芝生にも刺激を与え、生長を促進させることができます。

サッチングをした後は芝がたって、土が露出した状態になることがあります。そのような場所には、目土を入れ込んでおきましょう。サッチングを行った後は芝のへこみもわかりやすいので、ここで高さを修正すると良いかと思います。

人気の植物ランキング