サボンソウ(ソープワート)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
サボンソウ(ソープワート)
学名

Saponaria officinalis

英名
Soapwort、Bouncing-bet
別名・流通名
サポナリア、シャボンソウ、サポナリア・オフィシナリス
科名
ナデシコ科
属名
サポナリア属
原産地
ヨーロッパ、アジア

サボンソウ(ソープワート)の特徴

サボンソウ(ソープワート)は、初夏から初秋にかけて、直立した茎の先に淡いピンクの花が集まって開花するナデシコ科の多年草で、花には香りがあります。丈夫で繁殖力が旺盛で、こぼれ種や地下茎で増えるため、毎年あちこちから茎を出して開花します。

ヨーロッパでは現在の石鹸ができるまで、煮出した液体を天然の石鹸として使用していました。サポナリアは、ラテン語sapo=石鹸に由来します。また、officinalisは薬用を意味し、薬用植物の学名の種小名に用いられる言葉です。

サボンソウ(ソープワート)の詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 50~80cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 ピンク、白
開花時期 7月~9月

サボンソウ(ソープワート)の種類

サポナリア・オフィシナリス 'ロゼアプレナ'

ピンクの八重咲き。

サポナリア・オフィシナリス 'アルバプレナ'

白花の八重咲き。別名白花ソープワート。

サポナリア・オフィシナリス 'ルブラプレナ'

基本種より濃いめのピンクの八重咲き。別名赤花ソープワート。

サボンソウ(ソープワート)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

サボンソウ(ソープワート)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりが良い場所から半日陰程度の風通しの良い場所が適しています。日当たりは花つきに影響します。

用土

特に土質を選びません。水はけが良く、一般的な草花が育っている場所なら植え付け可能です。

鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。

サボンソウ(ソープワート)の育て方のポイント

日常の管理

丈夫で繁殖力旺盛な多年草で、地下茎で増える性質があります。環境に合うと、植え付け数年すると元株と離れたあちこちから芽吹きます。増やしたい場合は放置、広げたくない場合は春に芽吹く若い株を掘り起こして整理するとよいでしょう。その株を鉢上げすることも簡単です。

水やり

地植えは、根付いてからの水やりは降雨に任せます。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。

肥料

地植えは、肥えた土ならば無肥料で育ちます。株の生育状態に応じて春と秋に与える程度で十分です。

鉢植えは、元肥以降は開花期間中、緩効性肥料を株元に与えます。最近の培養土は元肥入りの商品も多いため、肥料が含まれているかを確認してから元肥を入れるかを判断しましょう。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

サボンソウ(ソープワート)の詳しい育て方

選び方

株元が傷んでいないきれいな葉の苗を選びましょう。基本種の淡いピンクのほか、濃いめのピンク、白の花色があります。また、一重のほか、八重咲種もあります。

サボンソウは、複数の名前で流通しています。サポナリアは総称で、たくさんの種類があります。それぞれ草丈、性質、開花期などが違うので注意しましょう。学名Saponaria officinalisで確認すると確実です。ハーブショップだとソープワートの名で販売されていることが多いようです。

植え付け

春か秋が植え付け・植え替えの適時ですが、真夏と真冬を除けば、通年植え付け可能です。

剪定・切り戻し

一通り花が終わったら株元で切り戻しましょう。

サボンソウ、ソープワート

初夏から初秋にかけて、たくさんの花が開花します。

収穫

切り花として楽しむことができます。

冬越し

冬前に株元で切り戻しましょう。春になると再び芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと株分けで増やすことができますが、株分けで増やすのが一般的です。こぼれ種で増えることもあります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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