マーシュマロウとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

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植物名
マーシュマロウ
学名

Althaea officinalis

英名
Marsh mallow
和名
ウスベニタチアオイ、ビロードアオイ
別名・流通名
マシュマロウ
科名
アオイ科
属名
ビロードアオイ属
原産地
ヨーロッパ

マーシュマロウの特徴

マーシュマロウは、沼地のタチアオイという意味のアオイ科の耐寒性多年草です。marshは沼地や低湿地を意味し、湿地や川岸などの少し湿った土地に自生しています。花、葉、茎、根の全草に薬効があり、古くから薬草として利用されてきました。学名のofficinalisは薬用を意味し、薬用植物の学名の種小名に用いられる言葉です。

また、お菓子のマシュマロの語源とされ、当時は粘液成分が多く含まれる根から取れるとろみ成分に小麦粉や砂糖などを混ぜて作ったものを、喉のトラブルなどの薬用目的として使われていました。(現在のマシュマロとは材料が違います)

マーシュマロウ

花はマロウ類の中では小輪で、白に近いピンク色、しべ付近はピンク~紫色の上品な色合いです。暑さ寒さに強く、一度植え付ければ放任で育ちます。丈夫で生長が早く、春に苗を植え付けると夏には100~200cmに生長し、ひと夏でたくさんの花が開花します。

マーシュマロウの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 100~200cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 白に近いピンク
開花時期 7月~9月

マーシュマロウの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
開花

マーシュマロウの栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所が適しています。大きな鉢なら栽培可能ですが、大型なのでどちらかというと地植え向きです。

用土

水はけと保水性が良い肥沃な土が適しています。もともと沼地に自生する草花なので、日当たりさえ良ければ湿り気のある場所でも栽培可能です。

鉢植えは、草花やハーブ用の培養土で問題なく育ちます。

マーシュマロウの育て方のポイント

水やり

地植えは、根付いてからは降雨に任せます。

鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。水切れをしないように注意しましょう。

肥料

地植えは、肥えた土ならば無肥料で育ちます。株の生育状態に応じて春と秋に与える程度で十分です。

鉢植えは、元肥以降は開花期間中、緩効性肥料を株元に与えます。最近の培養土は元肥入りの商品も多いため、肥料が含まれているかを確認してから元肥を入れるかを判断しましょう。

病害虫

ハマキムシにやられることがあります。発見したらすぐに取り去りましょう。常日頃から葉の状態にも注意していると早期発見できます。

マーシュマロウの詳しい育て方

選び方

葉の色がきれいな苗を選びましょう。

一般的にマロウとだけ書かれたものは、濃いピンクの花のコモンマロウです。プランツタグなどで花色や学名を確認して購入しましょう。

種まき

春に種をまきます。ポットに数粒ずつまいて、良い芽を残して育苗すると、移植の手間が省けて手軽です。

植え付け

春か秋が植え付け適時です。根をいじらないようにし、ポットから抜いたらそのまま植え付けましょう。

苗は3号ポットのサイズで流通していますが、春に植え付けると数か月後には1m以上になります。隣の植物との間隔は広く取り、草丈にあった場所に植え付けましょう。

剪定・切り戻し

あまり大きくしたくない場合は、適度に摘心や刈り込みをしながら管理すると低めに仕立てることもできます。茂りすぎて混みあってきたら、収穫をかねて風通しが良くなるよう整理しましょう。

7月頃に開花が始まります。

 

マーシュマロウ

葉の脇から出る花茎には、複数のつぼみがついています。花は一度には開かず、徐々に開花します。

収穫

花、葉、茎、根の全草に薬効があり、古くから薬草として利用されています。

花はサラダなどの料理の飾りつけ、若葉は茹でておひたしやスープの材料として利用できます。薬効が高いのは根の部分で、ドライハーブが市販されています。

冬越し

冬前に株元付近で切り戻します。冬の間は地上部分はなくなりますが、春になると新芽が芽吹きます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

株分け、挿し木、種まきで増やすことができます。

環境にあうと、こぼれ種が多数発芽することもあります。増やしたくない場合は発芽したら整理するようにしましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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