クロトンとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- クロトン
- 学名
Codiaeum
- 英名
- garden croton
- 和名
- クロトンノキ
- 別名・流通名
- 変葉木
- 科名
- トウダイグサ科
- 属名
- コディアエウム属
- 原産地
- マレー半島から太平洋諸島
クロトンの特徴
クロトンはマレー半島~太平洋諸島が原産の常緑低木で、葉の模様に富んでいます。現在観葉植物として流通しているクロトンは園芸品種がほとんどです。クロトンの別名に変葉木(ヘンヨウボク)というものがあり、葉の形や色が変化に富んでいて葉色は鮮やかな緑色をもとに黄、赤、白、紫などが混じり、葉形には広葉系、長葉系、らせん系、細葉系、鉾葉系、有角系、飛び葉系などがあり観賞価値が高いです。
クロトンは雌雄同株ですが花にはあまり観賞価値はありません。光が不足すると葉色があせたように悪くなるため、できるだけ光の良く当たる場所に置きましょう。繁殖は挿し木かとり木で行います。
暖かい地域であれば屋外で越冬することができ、沖縄などでは路肩に挿し木で増やされていたり、生垣からクロトンが生えたりしています。
クロトンの詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
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草丈・樹高 | 50cm~2.5m程度 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
花色 | 白 |
開花時期 | 7月~8月 |
クロトンの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
剪定 | ||||||||||||
肥料 |
クロトンの栽培環境
日当たり・置き場所
屋外
クロトンは耐陰性が弱いため暖かい季節は出来るだけ屋外の日当たりの良い場所で育てるようにします。午前中直射日光の当たる場所か寒冷紗などで弱めの遮光をした風通しの良い場所に置きましょう。葉焼けをするようであれば遮光率を高くします。
室内
クロトンは耐陰性が弱いため通年室内で育てるのは難しいです。室内で育てるのは気温が低くい冬だけにし、それ以外は屋外で育てるようにしましょう。もしくは週の2~3日ほどクロトンを外に出して日光浴をさせます。
また、クロトンにエアコンの風などが直接当たってしまうと枯れてしまうことがあるため、エアコンの風が当たらない風通しと日当たりの良い場所に置きましょう。
温度
クロトンは寒さに弱いため冬越しに注意します。
用土
クロトンは水はけが良く保水性に富んだ土が適しています。市販の観葉植物用の土がおすすめです。自分で配合する場合は赤玉土をメインにして、鹿沼土などで排水性を調整しましょう。
クロトンを地植えにする場合は水はけが極端に悪い場所でなければ気にしなくて大丈夫です。
クロトンの育て方のポイント
水やり
クロトンが生長している間は土の表面が乾燥したら、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと水やりをするようにします。気温が低い冬など、クロトンの生長が止まったら水やりを控え、一週間に1~2回程度水やりをするようにしましょう。
また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。葉水をする時はクロトンの葉裏にもしっかりと水をかけましょう。
肥料
クロトンは基本的に肥料は無くても良いのですが、与えた方が成長がはやくなります。冬場の成長が緩慢になるときに肥料を与えてしまうと肥料焼けをする可能性があるので、春~秋の成長期に与えるようにします。肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を10日に1回与えるか、緩効性の置き肥を与えてください。クロトンを植え替える時に元肥を適量混ぜても大丈夫です。
有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。
クロトンの詳しい育て方
選び方
クロトンを選ぶときは葉色が濃くて鮮やかなもの、全体にがっしりとした幹の太いものを選びましょう。また、病害虫が発生していないかもチェックします。
植え付け
クロトンを地植えにする場合は日当たりの良い場所に植え付けるようにしましょう。夏だけ地植えにし、冬は室内に移動する場合、鉢ごと地面に植え付けても大丈夫です。クロトンの植え付け適期は5~8月です。ただし、夏の間により生長させたい場合は5月の早い時期にクロトンを植え付けるようにしましょう。
剪定・切り戻し
クロトンの剪定5月~8月頃の生育期間中に行いましょう。不要な枝を剪定にするか植え替えと同時に茎を切り詰めるように高さを抑える剪定を行います。
植え替え・鉢替え
クロトンに水やりをしても中々水が流れなくなっていたり、株が鉢一杯に増えてきたら植え替えします。植え替えの適期は5~7月頃ですが、暖かい室内であれば時期は問いません。
クロトンを鉢から抜きだし、根が鉢一杯に回っているようであれば根鉢を少し崩してから植え替えます。根があまり張っていないようであれば根鉢を崩さずに植え替えましょう。
花
クロトンは白い花を咲かせます。
夏越し
クロトンは暑さに強いため、水切れを起こさないように日当たりの良い場所で管理しましょう。
冬越し
クロトンは寒さに弱いため肌寒いと感じる季節になったら暖かい室内に移動させましょう。生長が止まったら1週間に1~2回程度水やりをするようにします。日当たりが悪い場所で水やりを多くしてしまうと徒長の原因になるため、室内で冬越しをする場合は水を控えるようにしましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
クロトンは挿し木と取り木によって増やすことが出来ます。小枝などを切り取り、赤玉土やミズゴケ、ピートモスなどに植え込みます。湿度が高く、常に土が湿っている方が発根しやすいので、梅雨時がおすすめです。