熱帯スイレン(夜咲き)の育て方|植物図鑑

植物名
熱帯スイレン(夜咲き)
学名

Nymphaea

英名
Night Blooming Water Lily
和名
ヨザキスイレン
別名・流通名
夜咲きスイレン
科名
スイレン科
属名
スイレン属
原産地
熱帯アフリカ、南米、熱帯アジアなどの熱帯地域

熱帯スイレン(夜咲き)の特徴

熱帯スイレン(夜咲き)は、熱帯地域を原産とするスイレンのうち夜間に開花するグループを総称して指すものです。生長に伴って長い根茎を伸ばしていく温帯スイレンと異なり、球根を作るという特徴は熱帯スイレン(昼咲き)と同様ですが、それに加えて多くの品種では株元からランナーを伸ばし周囲に子株を作る性質を持っています。

現在では東南アジアを中心に交配が進んでおり、白、ピンク、赤を基調とした様々な品種が作出されていますが、残念ながら国内ではまだ夜咲き種そのものが一般的にあまり流通していません。開花時には石鹸や香水のような清潔感のある香りが漂います。浮葉は基本的に無地ですが葉縁が顕著にギザギザしており、品種によっては全体が真っ赤に染まるものもあります。

熱帯スイレン(夜咲き)の詳細情報

園芸分類 水生植物
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
耐陰性 やや弱い
花色 白、ピンク、赤
開花時期 7~9月

熱帯スイレン(夜咲き)の種類

1

Red Flare(レッド・フレアー)

夜咲き種の中でも特に赤みが強い品種のひとつ。他の夜咲き種に比べて開花時間が長いため、長時間花を楽しむことが出来ます。

性質は強健で花上がりも大変よく、ランナーを出してよく増えます。

P8193487

Texas Shell Pink(テキサス・シェル・ピンク)

ピンク系の品種のひとつ。

栽培条件にもよるが萼(がく)の内側が濃いピンクに染まったときは花弁の淡いピンク色とのコントラストが非常に美しい。

熱帯スイレン(夜咲き)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
生育期間
開花期間
肥料

熱帯スイレン(夜咲き)の栽培環境

日当たり・置き場所

出来る限り直射日光が長く当たる場所で育てます。日照時間が長ければ長いほど株が充実し、花数も多くなります。

マンションのベランダなど長時間の日照が確保できない場合でも、3時間ほどの直射日光が当たる環境であれば開花することがあります。

温度

昼咲き種以上に高温を好み、水温が40℃ほどになろうとも元気に葉や花芽を上げて生育を続けます。気温がまだあまり高くない春先はほとんど生長しませんので、水量を少なめにすることで日中の水温を高めて生育を促進させます。

寒さには非常に弱く、10月頃から生長が鈍り晩秋頃には休眠に入り始めます。冬は凍り付かないような一定気温を保てる場所で管理しましょう。

用土

粒を潰して練った赤玉土や荒木田土をベースに、腐葉土を混ぜ込んだものを使います。鉢は水没させるため、水捌けなどについては特に気にしなくても大丈夫です。

熱帯スイレン(夜咲き)の育て方のポイント

日常の管理

枯れ込んできた葉や咲き終わった花などを切除し、株元までできるだけ日光が当たるようにします。

水やり

生長点が水上に露出しないよう、適宜差し水をします。夏場は特に水の蒸発が早いので、水量には普段から気を付けておきましょう。

肥料

植え付けの際に元肥として化成肥料を鉢底付近に埋め込んでおきます。

追肥は2か月に1度くらいの間隔で、割り箸などを使い鉢の縁に沿って用土に3か所ほど穴を開け、化成肥料をできるだけ深く埋め込んでください。

夜咲き種全般の特徴として、昼咲き種よりも2割ほど多めに施肥することでよく花芽をつけるようになります。

また越冬期間中に肥料分が残っていると球根が腐る原因になりますので、8月末くらいからは追肥をしないようにします。

病害虫

アブラムシヨトウムシオンブバッタなどが付きます。熱帯スイレンの栽培では、ボウフラの発生を予防するためにメダカなどを一緒に育てることが多いため、薬剤などは使わず流水で洗い流したり捕殺するのが普通です。

熱帯スイレン(夜咲き)の詳しい育て方

選び方

葉数が多く艶があり、害虫が付いていない株を選びます。また花芽がついているものを選ぶことで早めの開花が楽しめます。

植え付け

大きな鉢に植え付けるとその分巨大化してしまいますが、夜咲き種は昼咲き種に比べて小さな鉢での開花が難しいため、5号以上の鉢を用います。生長点は球根の頂点にありますので、生長点が土の上に露出するように植え付けてください。

また鉢を沈めるための睡蓮鉢は直径45㎝くらいあるものが無難です。少々見た目は悪くなりますが、土木作業で使用するようなトロ舟などでも代用可能です。

植え替え・鉢替え

生育期間中は基本的に植え替えや鉢増しなどを行いません。

植え替えは休眠期間中に行います。休眠状態に入ると大きな葉が全て枯れて、生長点付近に小さな芽が出ているだけの状態になります。

掘り上げるタイミングは冬越し方法によって異なりますが、その際に古くなった黒い根は全て取ってしまいましょう。

花は午後8時頃から開き始めて翌朝午前中に閉じるというサイクルを繰り返しながら、4日間ほど咲き続けます。

日数が経過するごとに花の開き方が変わりますが、雄蕊の開き方には昼咲き種ほどの変化はありません。

冬越し

休眠に入った球根を冬越しさせるにはいくつかの方法があります。

・鉢に植え付けたまま水を張ったバケツなどで管理

・掘り上げた球根を野菜ネットなどに入れて、水を張ったバケツなどで管理

・掘り上げた球根を濡らしたフェルトに包み、ジッパー付きビニールなどに入れて管理

上記いずれも凍結の恐れがなく温度変化のあまりない場所で管理します。

昼咲き種に比べて低温に弱く屋外での越冬が困難なため、必ず室内で管理しましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球している球根については、春に植え付けるタイミングで割ってそれぞれ植え付けます。もし手で簡単に割れないような場合は無理に割らないようにしましょう。

また夜咲き種の多くの品種はランナーから周囲に子株を作ります。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る

人気の植物ランキング