水引(ミズヒキ)
- 水引(ミズヒキ)は夏から秋にかけて、糸のような細い花茎に小さな花を咲かせる多年草です。お正月飾りや慶事の熨斗(のし)に添える水引に似ていることから、この名前で呼ばれるようになったと言われています。赤花が一般的ですが、ギンミズヒキと呼ばれる白花種もあります。他にキンミズヒキという黄花を咲かせる植物がありますが、キンミズヒキはバラ科なので全くの別種です。 水引(ミズヒキ)は葉に黒い模様が入っているのが一般的ですが、葉に白く模様の入った斑入り種も園芸種も人気です。この葉の黒い模様は花が咲く頃には自然と消えています。 水引(ミズヒキ)は茶花として好まれていますが、雑草のように山野に生えている逞しい植物です。落葉樹の足元など、明るい半日陰になる場所を好みます。湿った場所を好みますが乾燥にもよく耐えます。こぼれ種で良く増える為、放っておくと広がって増えます。増えすぎて困る場合は、数年に一度は株を整理しましょう。さらに水引(ミズヒキ)の種は動物や人の衣服に付いて移動します。「こんなところから?」という場所から水引(ミズヒキ)が生えてきたら、服に種を付けて持って帰ってきてしまったのかもしれません。