エンセファラルトス・プリンセプスとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- エンセファラルトス・プリンセプス
- 学名
Encephalartos princeps
- 科名
- ザミア科
- 属名
- オニソテツ属
- 原産地
- 南アフリカ
エンセファラルトス・プリンセプスの特徴
「エンセファラルトス・プリンセプス」は、ザミア科オニソテツ属のソテツの仲間です。地中に半ば埋まったパイナップルのような幹から枝が伸び、シャープな形の葉を持ちます。小型であまり大きく育たず、乾燥と日光を好み寒暖差にも強く世話も比較的簡単です。貴重種に指定されており、人気の割に流通量が少なく、なかなか手に入りにくい品種です。雌株と雄株があり、数年に一度コーンと呼ばれる雌花と雄花を付けます。コーンが付くまで雌雄の区別がつきにくく、繁殖はカキコと呼ばれる子株の株分けで行われます。
エンセファラルトス・プリンセプスの詳細情報
園芸分類 | ヤシ・ソテツ類 |
---|---|
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | やや強い |
エンセファラルトス・プリンセプスの栽培環境
日当たり・置き場所
強い光を好むため日当たりの良い場所で育てます。寒さにもある程度耐えますが、基本的には室外で生育させるのがおすすめです。陽に当てると葉が独特の青みを帯びた色合いになるため、積極的に日に当てましょう。ただし日焼けする場合もあるので、様子を見ながら管理しましょう。
温度
原種は寒暖に厳しい環境で自生しているため、暑さ、寒さにはある程度耐性がありますが、極端な暑さや高湿度、強い寒風や霜は株が痛むため注意しましょう。
エンセファラルトス・プリンセプスの育て方のポイント
水やり
水の与えすぎに注意し、春秋は土が乾いてからたっぷりと水を与えます。生育の止まる夏冬はさらに控えめにします。
肥料
植え替えの際に用土に含まれる栄養分で十分です。与える場合は薄めた液肥や緩効性肥料を成長期の春に控えめに与えましょう。
病害虫
クロマダラソテツシジミの幼虫が発生し、新芽を食い荒らすことがあるそうです。
エンセファラルトス・プリンセプスの詳しい育て方
選び方
株の大きさと芋の大きさなど見て選ぶと良いでしょう。葉の形は個体差があるので、そのあたりも好みで選ぶと良いでしょう。
植え替え・鉢替え
根詰まり解消のため、1~2年ごとに植え替えをしましょう。気温の上がる春に行うのが良いでしょう。同じ大きさか一回り大きな鉢を選び、植えた後しばらくは支柱などを立てて倒れるのを防ぎます。
冬越し
寒さはある程度耐えるため、温暖な地域であれば屋外でも越冬できる場合がありますが、株が小さいうちや強い寒風、霜は避けましょう。基本的には室内で越冬させ、水やりは控えます。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
雄株と雌株があり花が咲かないと見分けがつかないという特性上、種での繁殖は難しいようです。基本的には、株の根元にできる子株を切り取り植え替える、「カキコ」と呼ばれる株分けで繁殖します。