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菊芋(キクイモ・きくいも)の育て方・栽培|植物図鑑

植物名
菊芋(キクイモ・きくいも)
学名
Helianthus tuberosus
英名
Jerusalem artichoke
和名
キクイモ
別名・流通名
ブタイモ、カライモ
科名
キク科
属名
ヒマワリ属
原産地
北アメリカ北東部

菊芋(キクイモ・きくいも)の特徴

菊芋(キクイモ)は、キク科ヒマワリ属の宿根草です。生長すると、草丈は1~3mにもなる繁殖力の強い植物です。土壌をあまり選ばない、育てやすい植物ですが、同じ場所で連作すると収穫量が落ちるようです。

菊芋(キクイモ)は、菊に似た黄色い花を咲かせます。この花の特徴である「菊に似た花を咲かせる芋」として名前の由来にもなっています。

秋に花を咲かせた後、生姜の形に似たイモ「塊茎(かいけい)」を作ります。

※塊茎(かいけい)とは、地下茎の一部が澱粉(でんぷん)などを貯蔵している部分。塊茎の代表として有名なのはジャガイモです。

菊芋(キクイモ)の繁殖力の凄さは、河川敷や農耕地で雑草化して問題となり、外来生物法で「要注意外来生物」にも指定されています。

菊芋(キクイモ・きくいも)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 1~3m
耐寒性 強い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 弱い
花色 黄色
開花時期 8~11月

アメリカ大陸北東部原産の菊芋(キクイモ)は、北米インディアンによって昔から食料として食べられてきました。

菊芋(キクイモ)は1600年代にヨーロッパ各地へ伝えられた後、日本に伝わりました。幕末から明治の初め頃、主に飼料用作物として広められたため、菊芋(キクイモ)の別名として「ブタイモ」と呼ばれることがあります。

食糧として菊芋(キクイモ)が注目を浴び始めたのは、第二次世界大戦以降のことです。食糧難の時代に、菊芋(キクイモ)の繁殖力の強さから、国民の飢えをしのぐ貴重な食料となりました。

現在、欧米はもとより、日本でも菊芋(キクイモ)の成分で天然のインシュリンといわれる「イヌリン」が注目されています。

菊芋(キクイモ・きくいも)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
収穫

菊芋(キクイモ・きくいも)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりを好みます。草丈が大きく生長しますので、風の強いところで栽培すると倒伏する恐れがあります。その際は、支柱など立ててあげると良いでしょう。

温度

全国的に栽培可能な野菜ですが、菊芋(キクイモ)の収穫を充実させるためには、冷涼な地域で、寒暖の差がある地域の方が品質は良いようです。

用土

プランター栽培の場合は、野菜用の培養土で育てましょう。
畑栽培の場合は、堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませ、石などをきれいに取り除いておきましょう。

菊芋(キクイモ・きくいも)の育て方のポイント

水やり

涼しい環境の中、地植えで育てている場合は、水やりは天候に任せていても問題ありません。

肥料

追肥はほとんど必要ありませんが、元肥(特にカリ)は入れてあげると、菊芋(キクイモ)の生育が良いようです。

病害虫

あまり病害虫の心配は要りません。

菊芋(キクイモ・きくいも)の詳しい育て方

選び方

保存状態の良い、40~50g程の大きさの種イモ「塊茎(かいけい)」を選びましょう。

種まき

種まきではなく、主に種イモ「塊茎(かいけい)」を植え付けて育てます。

植え付け

晩霜の心配がなくなったらすぐに植え付けます。
関東では3月上旬頃、冷涼地では4月下旬から5月中旬頃までに植え付けると、菊芋(キクイモ)の収量が増えるようです。
旺盛に生育しますので、株間は1mほどの余裕をもつと良いでしょう。

植え替え・鉢替え

菊芋(キクイモ)は連作には適していません。そのため、翌年栽培する場合は、違う場所に植え替えるか、堆肥などをよく施し、土に栄養を与えてから育てましょう。

8~10月頃、菊に似た、直径8~10cm程の黄色い花を咲かせます。

収穫

菊芋(キクイモ)の開花後急に「塊茎(かいけい)」部分が肥大します。霜が降りるようになったら、地上部を20cm程残して刈り取り、11月下旬以降試し掘りをしながら収穫します。
また、収穫後の菊芋(キクイモ)は日持ちがしないため、必要な分だけ順次収穫しましょう。
収穫時に塊茎(かいけい)を土の中に残しておくと、翌年また勝手に生育を始めますので、収穫の際は掘り残すことのないように注意しましょう。

冬越し

塊茎(かいけい)は、土の中で冬を越すことができます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

主に種イモ「塊茎(かいけい)」で増やします。

菊芋(キクイモ)の芽かき

ひとつの種イモ「塊茎(かいけい)」から、多数の芽が出ている場合は、2~3本程だけ芽を残し、後は取り除いた方が良く菊芋(キクイモ)が育つようです。

菊芋(キクイモ)の土寄せ・中耕

草丈を伸ばし、ぐんぐんと生長しますので、花が咲く前の6~7月頃に土寄せ・中耕をしましょう。8月以降は花が咲き、その後塊茎(かいけい)が大きく生長するので、それ以降の土寄せ・中耕はしません。

※中耕とは、作物の生育中に雨で固まった土を程良くほぐし、同時に除草、作物の根元への土寄せを行うことで、良い影響を与えることです。作物の成熟期に行うと、悪影響にもなるので、作物ごと中耕の時期には留意しましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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