チコリー(アンディーブ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
チコリー(アンディーブ)
学名

Cichorium intybus

英名
chicory
和名
キクニガナ
別名・流通名
アンディーブ、トレビス、ラディッキオ
科名
キク科
属名
キクニガナ属
原産地
ヨーロッパ

チコリー(アンディーブ)の特徴

チコリーはヨーロッパ原産の野菜で、栽培の歴史は古く、古代エジプトにさかのぼります。

葉を食用にし、肥大した宿根を焙煎して珈琲のような飲用方法で飲まれていたようです。

普通に栽培される他に、軟白栽培の方法があります。

独特の苦みがあるチコリーですが、軟白栽培することで普通に栽培するよりも甘味が出るようです。

普通栽培ではチコリーの葉は品種により緑色や、赤色になりますが、軟白栽培ではクリーム色や薄い黄緑色になります。

春に種をまくと、初夏にとう立ちしやすい性質を持っているため、秋まきの方が育てやすいようです。

結球するタイプのチコリーの葉を一枚ずつ外すと、船の形をしています。それを、器のように見立て食材をのせるオードブルスタイルが多くみられます。

チコリー(アンディーブ)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 ~150cm
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや弱い
花色 青色

チコリー(アンディーブ)の種類

ウィットルーフ

独特の苦みがあります。主に軟白化して育てます。

レッドチコリー(トレビス)

葉が赤い結球種です。

ズッチエロ(ベルハートタイプ)

葉色はクリーム色で、白菜を小さくしたような形です。

チコリー(アンディーブ)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

チコリー(アンディーブ)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりの良い場所を好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

生育適温は10~20℃です。

用土

野菜の培養土を用意しましょう。
酸性に弱いという特徴があります。堆肥や元肥を入れる2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その後堆肥と元肥を入れ土になじませましょう。

チコリー(アンディーブ)の育て方のポイント

水やり

通常は、土が乾いたら水を与えます。軟白栽培のために伏せ込んだ後は、水を与えすぎると根腐れや病気にかかりやすくなるので、控えめな水やりを心がけます。

肥料

チコリーはどちらかといえば、葉よりも根を肥やしたいので、窒素肥料は控えめにします。生育の状況をみながら、月に1~2回の割合で追肥を施しましょう。

病害虫

過剰な湿気は、軟腐病や根腐病にかかりやすくなります。
害虫はアブラムシに注意しましょう。

チコリー(アンディーブ)の詳しい育て方

選び方

品種により葉の色も、適した栽培方法も違うので、お好みのチコリーの品種を選びましょう。

種まき

すじまきにします。チコリーの種は好光性種子なので、種をまいた後は、薄く土をかぶせる程度で良いでしょう。発芽する適性温度は10℃~15℃です。発芽するまでの間は、乾燥を防ぎましょう。

植え付け

軟白栽培
時期:11月下旬頃
チコリーの根を掘り上げ、根の下部1/3を切り取ります。
チコリーの葉は、根元から上2cmを残し切り取ります。切り取った葉は、サラダなどで生食することができます。
木箱などに水はけのよい土を入れ、切り揃えたチコリーの苗を3~4cm間隔で植え付けます。
更に上から土をかけ、最後にわらやビニールシートなどをかけて、完全に遮光します。
適度に水を与え、18~20℃位の温度に管理すると、20~30日ほどで15cm位にまで生長したチコンと呼ばれる新芽を収穫します。

間引き

隣同士の葉が混みあわないように、順次間引きをします。本葉が5~6枚頃に株間30cmになるようにします。

春に種をまくととう立ちして、初夏から秋にかけて青色の花が咲きます。

収穫

葉の収穫は、11月頃伏せ込む際に切り取った葉を収穫します。
伏せこんでから20~30日たった頃、15cmにまで生長したチコンと呼ばれる新芽の部分を収穫します。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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