紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)
学名

Pisum sativum

英名
Pea
科名
マメ科
属名
エンドウ属
原産地
エジプト

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)の特徴

紫えんどう(ツタンカーメンのえんどう豆)は、エジプトの有名なツタンカーメンの古墳から出土したと言われているえんどう豆で、実だけを加熱調理して食べる実えんどうです。さやの色は、濃い紫色~緑色まで色幅があります。

紫えんどう(ツタンカーメンのえんどう豆)を始めとしたえんどう豆の育て方は、種まきの時期が最大のポイントです。幼苗は寒さには比較的強く、しっかり冬越えしますが、種を早くまきすぎて株が大きくなりすぎてしまうと、寒気で傷みやすくなります。小さく育てて寒さの冬を乗りきり、4月から収穫を開始します。

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 ~2m
耐寒性 強い
耐暑性 弱い
花色 紅色

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)の保存方法

紫えんどうは、ビニール製の保存袋に入れて冷蔵保存をします。日持ちはしないので、2~3日で食べ切りましょう。それ以上保存したい場合は、さやから実を取り出して冷凍保存、もしくは軽く下茹でして冷凍保存ができます。

 

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)の栽培環境

日当たり・置き場所

紫えんどうは、日当たりを好みます。風通しの良い場所で育てましょう。

温度

紫えんどうの生育適温は、15~20℃です。

用土

プランター栽培の紫えんどうは、野菜用の培養土で育てましょう。

畑栽培の紫えんどうは、酸性土壌に弱いので、土が酸性に傾いているようなら、植え付け前に土の酸度調整が必要です。

まず植え付けの2週間前位には石灰を入れ耕しましょう。その1週間後に堆肥と元肥を入れ土になじませます。

窒素分を含む肥料は、石灰と合わさることで窒素分がアンモニアガスとなって消失してしまうため、同時に使用してはいけません。そのため、石灰と肥料を合わせて使用する際は、最低でも1~2週間ほど日数をあけて投入しましょう。

なお、この場合の石灰とは「消石灰」や「苦土石灰」をさします。牡蠣殻などの「有機石灰」ではそのような化学反応は起きないので、どうしても堆肥と石灰を使用するために必要な日数がない場合は「有機石灰」の使用をおすすめします。

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)の育て方のポイント

水やり

種をまいた時は、しっかりと水を与えますが、基本的に乾燥気味に育てましょう。畑で育てている方は降雨による水やりを基本に、よほど乾燥したときは様子を見て与えましょう。

肥料

マメ科の植物は、根粒菌といって根に共生する根粒菌が窒素分を作ります。そのため、追肥等は控えめにします。逆に肥料を与えすぎるとつるボケといって枝葉ばかりが大きくなり、実がつきづらくなるので注意しましょう。

1回目…追肥の時期は支柱を立てる時期に施します。

2回目…春に花が咲いたタイミングで与えます。

3回目…収穫が始まった頃施しましょう。

病害虫

紫えんどうの大敵はハモグリバエです。被害の状況は葉に絵を描いたように白い線が現れるので、エカキムシとも呼ばれます。日ごろ注意深く葉を観察し、もし白い線の先に幼虫を見つけたら指で葉ごと潰してください。被害の場所が葉の全体に及ぶ時は葉ごと処分しましょう。主な発生時期は4月~11月です。春になり、収穫が始まり出す頃から注意してください。

病気の代表格ともいえるうどんこ病です。被害の状況として、茎や葉などにうどん粉をまぶしたような白いカビが生えます。被害が進むと株全体に広がり、最終的には枯れてしまいます。病気が発生する要因として、比較的冷涼で乾燥すると発生します。まずは、うどん粉病にかからないような環境づくりを心がけることから始めましょう。

種まきの時点で、株の間隔をしっかりと空け、日当たりや風通しが良い環境を作りましょう。窒素肥料を与えすぎると発生しやすいので、3回の追肥は施しすぎることのないように気を付けましょう。

紫えんどう(ツタンカーメンえんどう)の詳しい育て方

選び方

種のまき方は、3~4粒ずつの点まき、株間を30cmほど空けましょう。

マメ科は野菜は、種をまいたときに鳥に種を狙われやすいため、必ず寒冷紗などで種を守りましょう。

種まき

種のまき方は、3~4粒ずつの点まき、株間を30cmほど空けましょう。

マメ科は野菜は、種をまいたときに鳥に種を狙われやすいため、必ず寒冷紗などで種を守りましょう。

植え付け

本葉が展開してきたら、強そうな2本を残し、他はハサミで根元から切り取りましょう。

紫えんどうは冬越しをさせる作物なので、種まきの時期が最大のポイントです。幼苗は寒さには比較的強く、しっかり冬越えしますが、種を早くまきすぎて株が大きくなりすぎてしまうと、寒気で傷みやすくなります。小さく育てて寒さの冬を乗りきりましょう。

紫えんどうの花の色は、紅色です。冬の低温に当たること、長日条件で、花芽ができるという性質を持っています。

紫えんどうの花の色は、紅色です。冬の低温に当たること、長日条件で、花芽ができるという性質を持っています。

株が十分に生長していないうち3月までに花がついてしまった場合は、株の体力温存のためにも花は早めに摘み取りましょう。

収穫

種まきから半年ほどたった頃の4月以降が収穫のスタートです。紫えんどうの収穫は、実がぱんぱんに膨らんだ頃に収穫します。莢(さや)にしわが出はじめたころが目安です。

種まきから半年ほどたった頃の4月以降が収穫のスタートです。紫えんどうの収穫は、実がぱんぱんに膨らんだ頃に収穫します。莢(さや)にしわが出はじめたころが目安です。

冬越し

種を早くまきすぎて株が大きくなりすぎてしまうと、寒気で傷みやすくなります。小さく育てて寒さの冬を乗りきりましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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