冬に咲くほのかに香る花♪クリスマスローズ・ボッコネイ
とまつあつこ
このライターの記事一覧
クリスマスローズ・ボッコネイ
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは「クリスマスローズ・ボッコネイ」。冬から早春に咲く、キンポウゲ科の耐寒性多年草です。
クリスマスローズは、まだ寒い冬から早春に花を咲かせる多年草。うつむきがちに咲くその姿が上品で愛らしく魅力的です。ひとつひとつ花の顔をこちらに向けて、「今年もよく咲いたね。」「きれいだねえ。」と思いながら眺めていると時間を忘れてしまいます。「冬の貴婦人」という愛称もあるんですよ。
クリスマスローズ・ボッコネイは、原種のクリスマスローズ。数年前にクリスマスローズの展示販売会で出会い、その繊細な美しさに一目ぼれしたので開花株を買って育てることにしました。今年も咲き始めたのでとても嬉しく思っています。
花は黄緑色でやや小さく、かすかにフルーティーな香りがします。実生苗(種をまいて育てる苗)なので株ごとに個性があり、株によっては香りがないものもあるそうです。
寒い中、蕾が次々とあがってくる姿も健気で愛おしいです。
クリスマスローズの花びらに見える部分は本当は「ガク片」なので、花が咲き終わってもガクの部分が散らずに残るの知っていますか?蕾から花が咲き、咲き終わった後も長く楽しめることもクリスマスローズの魅力の一つです。ガク(学)が落ちないということで、「合格の花」とも呼ばれているのですが、確かに毎年受験シーズンに咲くので、陰ながら受験生を応援しているような姿に見えないこともないかも。受験生でもそうでなくても、咲いた日は何か良いことがありそうな気がしてしまいます。
クリスマスローズ・ボッコネイの葉は、一般的なクリスマスローズよりも切れ込みが多く、さらに葉の縁がギザギザしていています。葉はやや薄くて葉柄が細いので、全体的に繊細な雰囲気に見えます。
ボッコネイは常緑でないと言われますが、ひどく枯れこむことはなく、ほぼいつも常緑のイメージです。暑さにも強い方ですが、過湿に弱いので夏は水やりを控えめにして半日陰に置いて夏越しさせています。手入れが簡単で、毎年咲いてくれるので初心者にもおすすめの品種です。明るい日陰や半日陰でよく育つのも嬉しいポイントですね。
クリスマスローズの花言葉は、「いたわり」「慰め」「追憶」「私を忘れないで」。古くから原種のクリスマスローズの香りは人の心を癒やす効果があると言われていたことも花言葉の由来になっているそうです。
私も、ボッコネイの香りを初めてかいだ時、そのほのかな甘い香りでふんわり優しい気持ちになりました。香りのするクリスマスローズに出会ったのも初めてだったので感動したことを今でも覚えています。また展示販売会に行ってみたいなと思います。
▼クリスマスローズの関連記事はこちら
前の記事
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「冬に咲くほのかに香る花♪クリスマスローズ・ボッコネイ」の記事をみんなにも教えてあげよう♪