【有茎種のクリスマスローズ】アーグティフォリウス

金子三保子
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クリスマスローズ・アーグティフォリウス
トゥデイズプランツ、今回ご紹介するのは原種系のクリスマスローズ・アーグティフォリウス。
クリスマスローズは無茎種と有茎種に分けられますが、アーグティフォリウスは有茎種のクリスマスローズ。
販売されているお店によって「アーグティフォリウス」となっていることもあれば、「アーグチフォリウス」のこともあるのは、学名のHelleborus argutifoliusをカタカナで表示する際に、人によって違いが出ることからです。母国語が英語圏ならそうしたことがないのですが、日本語ならではのややこしさですね。苗でも切り花でも、こういったことはよくあります。
有茎種のクリスマスローズは、複数の茎が立ち上がって葉を展開し、その頂部に花を咲かせるのが特徴です。アーグティフォリウスは背丈がある品種で、数年前に花壇に植えたのですが、今では丈が50cm以上。全体として見ると、かっこいい雰囲気のする見た目です。株元から太い茎がニョキニョキと伸びて、頂点に黄緑色の丸みを帯びた形の花が複数開花します。
花は毎年1月の半ばから後半くらいに一番花が開花します。最初の花が咲く頃、脇にはまだ押しあがってこないつぼみもあって時間差で開花。こちらは10個くらいつぼみがあるようですが、多い時には20~30個近くなるんだそうです。
葉はギザギザの鋸葉で、かっこいい雰囲気。それに対して花は丸くてかわいらしい形、他の花とも色合わせしやすい黄緑色で素朴な雰囲気があります。
2月に入ると株元からかわいい葉が出てきます!最初はこんなに小さいですが、来年には立派な花茎に生長します。
緑の葉以外に、カラーリーフにもなる銀葉や斑入りの園芸品種もあります。フォルムがかっこよく、花がない時期も背丈のあるオーナメンタルプランツとしてもおすすめです。
▼クリスマスローズ・アーグティフォリウスの育て方
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クリスマスローズ
- クリスマスローズは、クレマチス、ラナンキュラス、アネモネなどと同じキンポウゲ科の植物です。クリスマスローズは、冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。 日本ではヘレボルス属を全てひとくくりにクリスマスローズと呼びますが、本来のクリスマスローズはクリスマスの頃に開花する「ヘレボルス・ニゲル」を指す名前です。 他には咲き方や色が豊富な「ヘレボルス・オリエンタリス」や、グリーンの特徴的な花の形状が面白い「ヘレボルス・フェチダス」等、たくさんの種類があります。 クリスマスローズにはグリーンの葉を低く繁らせた中から茎を長く伸ばす有茎種と、茎の低い無茎種があります。 クリスマスローズ・ニゲル