【バラの夏越し対策】暑さや乾燥に負けない強いバラに育てる新アイテム
LOVEGREEN編集部
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春に美しい花を咲かせてくれたバラも、そのままジメジメとした梅雨~酷暑の夏に入ると、夏バテして病気や虫の被害に遭いやすくなります。多湿や高温といった環境変化に負けない、強いバラになってもらうためにはどうすればいいの?とっておきのアイテムがあるんです。
目次
- 高温多湿の梅雨~夏の暑さはバラの大敵
- 話題の「バイオスティミュラント資材」って?
- バラ専用のバイオスティミュラント資材ってあるの?
- 「バラのストレスブロック」の効果は?
- 使い方は?どんな時に使うと効果的?
- 過酷な気候に負けない強いバラを育てよう!
高温多湿の梅雨~夏の暑さはバラの大敵
5月~6月はバラもぐんぐんと生育する時期ですが、梅雨時期なので湿度も高く、新しい葉がたくさん茂っても、病気にかかってしまったり、害虫がついたりと、被害が最も多い時期でもあります。
また、7月以降は酷暑のためバラが夏バテしてしまい、体力が弱ったところで病気にかかりやすくなります。
バラの年間管理と夏越し対策
下の表は、バラの年間管理をざっくりとまとめたものです。春~秋にかけて注意するのはやはり病気と害虫対策。特に5月~6月は高温多湿による病害虫発生に備えた対策が欠かせません。
まずは、バラが夏バテして病害虫の被害に遭わないように、手入れをしましょう。
1.剪定をする
余分な枝をカットして整え、バラが新しい元気な芽を増やすことに力を集中できるように整えます。人間でいうところの散髪のようなものですね。密になった枝をカットして風通しを良くすることで、病気や害虫も発生しにくくなります。
2.植え替えをする
鉢植えバラの場合は植え替えも大切です。1年以上同じ鉢で育てたバラは、鉢の中で生長した根っこが詰まっているので、ひとまわり大きな鉢に植え替えて根を窮屈な状態から解放してあげましょう。
3.土の環境を整える
1年以上同じ鉢で育てていると、土もカチカチに固くなって窒息気味に。栄養分も少なくなっているので、たい肥などを混ぜて土を柔らかく蘇らせましょう。
手入れだけでは太刀打ちできない日本の酷暑
上記の作業は、バラの基本的な手入れなので、すでに実践している人も多いかと思います。しかし、近年の不安定な気候や夏の酷暑は、これまでのセオリーだけでは通用しないほど過酷になっています。
時期が読めない梅雨による多湿、その直後に来る真夏の乾燥、以前とは比較にならない程の酷暑。近年では地表温度が50℃近くになることもあり、どれだけ剪定や植え替えでお手入れをしていても、植物を夏バテから守れないほどになっています。
そこで、話題となっているのが「バイオスティミュラント」と呼ばれる資材です。元はプロの野菜農家が、過酷な気候環境に負けない強い野菜を育てるために使い始めた資材で、「植物自体を強くする」という新しい発想のアイテムです。
話題の「バイオスティミュラント資材」って?
バラを含む植物全般が受けるストレスは、大きく3つに分けられます。この3つのストレスのうち、「非生物的ストレス」だけは、打ち手がなく解消しきれませんでした。
1.栄養不足によるストレス
バラが根を張ったり、花を咲かせたりする際には栄養が必要です。栄養が不足するとバラは元気に育ちません。
⇒対処方法:適正な肥料を与える。
2.生物的ストレス
病気や害虫、雑草など、ほかの生物によりもたらされるストレスです。
⇒対処方法:殺虫剤や殺菌剤、除草剤などを使用する
3.非生物的ストレス(環境によるストレス)
近年の環境変化により問題となっているのが、「非生物的ストレス」。つまり、高温・低温・乾燥・多湿・少雨・多雨・日照不足など、気候変化によるストレスです。
⇒対処方法:明確な対処方法が見つからない。
環境ストレスに負けない植物に育てる「バイオスティミュラント資材」
明確な対処方法がなかった過酷な気候ストレスの打開策となるのが、バイオスティミュラント資材です。直訳すると「生物刺激剤」。植物が受ける高温や多湿などのストレスに対する耐性を向上させ、植物が本来持っている抵抗力や免疫力などを引き出す、新分野の資材です。
つまり、植物自体に強くなってもらい、厳しい環境に負けない体になってもらうための資材です。人間も病気になってから薬で対処する前に、まずは病気にならない強い体づくりをしましょうという考え方が当たり前になってきていますが、それと同じですね。
バラ専用のバイオスティミュラント資材ってあるの?
すでに、ヨーロッパや北米を中心に世界中で注目されているバイオスティミュラント資材ですが、まだまだ野菜等のプロ農家向け製品がほとんど。
「おうちで育てるバラ専用のバイオスティミュラント資材があればいいのに…」
……ということで、出ました!
22年春、肥料でおなじみのハイポネックスジャパンから、待望のバラ専用のバイオスティミュラント資材が登場しました。
その名も「BrilliantGarden バラのストレスブロック」(以下バラのストレスブロック)。
バラ栽培に必要な肥料や土、殺菌剤、殺虫殺菌剤などをひと通り網羅する「BrilliantGarden」シリーズに新たにラインアップされての新登場です。
「バラのストレスブロック」の効果は?
では、実際にバラのストレスブロックを使うと、どのような効果があるのかを見ていきましょう。
バラの花数、花色、葉色がアップ
下の写真は、ストレスブロックを与えた場合/与えなかった場合の比較写真です。春の植え付け時から秋の開花時までを見ると、ストレスブロックを与えたほうは、夏の剪定後の葉数の多さや、秋の花数の多さに大きな違いが見られます。
※試験場所/ハイポネックスジャパン研究開発センター
また、2年目以降の生育にも大きな違いが見られました。
※試験場所/ハイポネックスジャパン研究開発センター
バラの葉の色つやも良く、病気にかかりにくい
夏越し時の環境ストレスが軽減されることでバラが元気に生育するので、葉の色つやも良くなり、病気にもかかりにくくなります。
※試験場所/ハイポネックスジャパン研究開発センター
土を良くする効果も
バラのストレスブロックは、バラだけでなく、土壌にも以下のような良い効果をもたらします。
・土壌微生物を活性化し、土壌を改良
・不活性化した肥料分を吸収できるようにする
・土壌の通気性を高める
・土壌の保水力を高める
使い方は?どんな時に使うと効果的?
バラのストレスブロックの使い方
使い方は簡単。液体肥料と同じように、水で1000倍に希釈して与えるだけです。
計量メモリ付キャップで、希釈する水量に応じた液量を測ります。
水で1000倍に希釈します。5Lの水なら液量5ml、10Lの水なら液量10mlで1000倍希釈になります。
水やりと同じで、鉢底から流れ出るまでたっぷりと与えます。
使うタイミングや回数は?
例えば「明日40℃以上の猛暑日が来るから、前日だけに使用しよう」という使い方はおすすめしません。人間でいうところのサプリメントや漢方薬のように、継続的に使用することで、植物の低下した免疫を向上させるのがバイオスティミュラント資材です。
バラを植え付け/植え替えした2週間後から与えはじめ、その後は1週間に1回のペースで継続して与えましょう。
肥料も併用したほうがいいの?
「バラのストレスブロック」は、一部の肥料成分を含んでいますが、バラを健全に育てるには、しっかりと栄養を与えるため肥料と併用をしたほうがよいでしょう。
過酷な気候に負けない強いバラを育てよう!
植物は本来、自分の免疫力で病気や害虫をある程度はねのけることができる力を持っています。でも、年々過酷になる環境変化により体力が落ちて免疫力が下がってしまい、病気や害虫の被害に遭いやすくなっています。
人も疲れて免疫が下がると、風邪をひきやすくなるのと同じですね。
梅雨~夏に備えて、今のうちから「バラのストレスブロック」で、バラ本来の強さを引き出してあげましょう。
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