【4月5月の園芸作業】春の植物は生長期!適切な肥料で元気に育つ準備を
LOVEGREEN編集部
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4月に入ると気温も上がり、人も植物も過ごしやすい季節になってきます。この時期、多くの植物はぐんぐんと育つ生長期に入ります。お花も観葉植物も、元気に育つ環境を整えておくことで、その後の育ちがぐっと良くなります。4月~5月にかけてしておきたい園芸作業と、おすすめアイテムを紹介します。
目次
- 4月~5月は待ちに待ったガーデニングシーズン!
- 4月~5月に行う主な園芸作業は?
- 4月~5月の園芸作業|観葉植物の植え付け・植え替えを例に
- 植物の生長に欠かせない肥料の話
- シーン別の肥料・活力液の使い分け
- 肥料のことが丸わかり!「くるみどりちゃんねる」もチェック!
4月~5月は待ちに待ったガーデニングシーズン!
春分の日を過ぎると、季節はいよいよ春本番。待ちに待ったガーデニングの季節です。
4月は園芸が本格的にスタートする時期でもありますが、一方で屋外ではまだ「霜」がおりることもあり、屋外での苗は霜によるダメージに注意が必要です。そこで、花や野菜苗の植え付けスタートの目安にしたいのが、二十四節気の「穀雨」です。
穀雨は文字通り、穀物の実りをもたらす雨が降る季節。農作業では、タネまきや苗の植え付けをする日とされてきました。2023年の穀雨は4月20日で、この頃になれば、暖地での霜の心配は少なくなります。
4月~5月に行う主な園芸作業は?
何はともあれ、4月も中下旬に入れば、ガーデニングに適した季節になります。この時期から行う作業としては、主に以下のようなことがあります。
植物に肥料を与える
春は生長期のため、栄養分が必要です。肥料を与えることで、健康な状態を維持し、花や実をよく結ぶことができます。また、観葉植物は新芽が芽吹く季節なので、適切な肥料を与えることでイキイキとした緑の葉を茂らすことができます。
鉢植えの植え替え
1年以上同じ鉢で育てた観葉植物などは、鉢の中で生長した根が絡まり窒息状態になる「根詰まり」を起こし、水分や栄養をうまく吸収できない状態になっているかもしれません。ひとまわり大きい鉢に植え替えて土もリフレッシュしてあげることで、伸び伸びと生長できるようになります。
虫や病気の予防・退治
春~夏にかけては、植物の病気や虫が発生する季節でもあるので、薬剤を使用したり、予防的に対策を行うことが大切です。
苗の植え付け
花苗が植え時を迎えますし、観葉植物は生長期に入ります。ミニトマトやナス・キュウリなど夏野菜の苗も4月下旬~5月中旬にかけて植え時を迎えます。
草取りと土づくり
お庭で花や野菜を育てる場合は、雑草の芽を取り除いたり、土を耕したり、堆肥をまぜこんだりして、土の整備をしましょう。
4月~5月の園芸作業|観葉植物の植え付け・植え替えを例に
ここからは、観葉植物日々の管理を例に、4月の植物の管理方法について紹介します。
観葉植物の管理で気を付けたいの3つのポイントが「光・水やり・風通し」です。冬と春の管理方法にはいくつかの違いがあります。
光の量と日照時間
冬は日照時間が短く観葉植物の生長も鈍化しますが、4月に入る頃には気温も安定し、日照時間が長くなり、観葉植物の生長が促進されます。真冬は窓から離して冷気を避けていた観葉植物も、春は窓辺に寄せて日光に当ててあげましょう。
※初夏~夏の直射日光は強すぎて葉焼けを起こすので、薄いカーテン越しぐらいの日当たりで調整しましょう。
水やり
冬の観葉植物は水やりの頻度を減らすのがセオリーですが、春は湿度が上がり、水も早く乾きがちです。土と植物の状態を見ながら水やり頻度を徐々に増やしましょう。
水やりのコツは「メリハリ」。毎日ちょろちょろと水やりするのは根腐れの原因になるので、土に指を入れてみて土の中までしっかり乾いてから、コーヒーのサイフォンにお湯を注ぐようにまんべんなくたっぷりと、鉢底から水が出てくるまで水やりをして、土の中の老廃物を洗い流し、空気の通りも良くしてあげます。
風通し
冬は窓を閉め切っているので、室内の空気が動かずエアコンの風などで観葉植物が傷みがち。春になったらこまめに換気をして、植物に新鮮な空気に触れてもらいましょう。蒸れを防いで虫や病気の予防にもなります。
肥料
冬は生長が遅いため、肥料を与える頻度を減らしますが、4月からの生長期には肥料が欠かせません。肥料が不足すると植物の元気がなくなり、場合によっては枯れてしまうこともあります。
「でも、肥料っていろいろな種類があってよくわからない……」という方も多いですよね。
続いては、肥料や活力液の種類や、シーン別の使い分けについてご紹介します。
植物の生長に欠かせない肥料の話
肥料には大きく分けて「緩効性肥料」「遅効性肥料」「速効性肥料」があります。
緩効性肥料とは?
肥料の効き方がゆっくりで、一定期間、効果が持続する肥料のことを指します。土の中でゆっくり溶けていくため、肥料焼けを起こしにくく、肥料の効果も1〜2ヶ月続くので手間が省けるメリットがあります。元肥でも追肥でも使用できます。
遅効性肥料とは?
肥料をまいてしばらく経って効果が出る肥料です。土壌中の微生物や水分などによって分解されてから植物に吸収される成分や、成分が溶けづらい不溶性の肥料を指します。
速効性肥料とは?
肥料をまいて、すぐに肥料成分が溶け出し植物に吸収されて効果を発揮します。一方で肥料効果は長続きしません。春など植物が生育旺盛な時期の追肥として使用します。液体肥料などが、速効性肥料にあたります。
シーン別の肥料・活力液の使い分け
それでは、植物の生育ステージや、お手入れの頻度に合った肥料の使い分けについて紹介します。
置くだけ簡単!まずは置き肥が便利
「忙しくてこまめに肥料やりができない」という時は、置き肥がおすすめです。土の上に置いておくだけでゆっくりじわじわと肥料効果が続いてくれます。
土に置くだけの肥料「プロミック」は、水やりのたびにゆっくり溶けて、安定した肥料効果が約2ヶ月間持続します。新しい鉢に植え付けて1ヶ月後から、2ヶ月に1回を目安に与えると肥料効果が途切れず安心です。
生長期なのに植物の元気がないときは液体肥料を
育てる環境も問題なく、病気や虫の症状も見当たらない。置肥をあげているのに、なんだか観葉植物に艶や張りがない…。そんな時には、速効性のある液体肥料を試してみましょう。
置き肥は水やりすることで、じんわりと成分が浸透していくので、すぐに効果がでるものではありません。一方で「すぐに栄養を与えたい!」という時に使いたいのが液体肥料です。ちなみに、置き肥をしている植物に液体肥料を併用しても大丈夫です。
液体肥料の定番といえば「ハイポネックス原液」!観葉、草花、野菜と植物のジャンルを問わず万能に使える液体肥料です。
観葉植物の追肥なら、500倍に希釈します。2Ⅼのペットボトルに、4mlで500倍になるので、キャップの一番下のライン(5ml)より少し少なめを目安に希釈しましょう。
ハイポネックス原液には、殺虫剤入りで虫対策もできる「ハイポネックス原液 殺虫剤入り」もあります。追肥と同時に、アブラムシ駆除も同時できて便利ですよ。1鉢に対しての使用回数は5回までと決まっていますが、肥料もアブラムシ対策も同時に行いたい人におすすめです。
植え付け直後や、植物が弱っているときに活力液を
植物に与える栄養としては、「肥料」のほかに「活力液」もあります。
両者の違いについては、「肥料=人間でいう食事」「活力液=人間でいうサプリメント」と例えられることが多いです。
活力液は、ビタミンやカルシウム、アミノ酸、やフルボ酸、微量要素など、肥料だけでは補なえない成分で植物の生長をサポートしてくれます。また、活力液の成分は商品やメーカーによっても大きく異なります。
活力液「リキダス」は、家庭菜園やお花はもちろん、最近は観葉植物にも使う人が増えています。お得な詰め替え用もあるので、植物の状態に合わせて肥料と上手に使い分けしながら、植物の健康管理に役立ててくださいね。
リキダスを使いたい場面としては、「植え替え直後や、植物が弱っているとき」が挙げられます。具体的には以下のようなシーンにおすすめです。
植え替え直後
植え替えたばかりの植物は、新しい土に慣れていないため根がまだデリケートです。そのため速効性のある液体肥料などを与えると刺激が強すぎて逆に弱らせてしまうことも。そんな時は薄めた活力液を水やり一緒にあたえることで、根にパワーを与えて活着促進になります。
酷暑などで植物が弱っている時
明らかに植物が弱ってぐったりとしている時には、あわてて肥料を与えがちですが、これは病気で弱っている人間に無理にステーキを食べさせるようなもの。逆に植物を弱らせることもあります。
まずは「光・水・風通し」など環境面を見直し、病気や虫の被害もないことを確認したうえで、弱った植物には肥料ではなく活力液を与えて様子をみてみましょう。特に、夏の酷暑で弱っている植物には肥料ではなく活力液で元気を与えるのがおすすめです。
葉面散布で葉に元気を
リキダスは水で薄めて葉面散布もできます。速効性があるので、元気がないように感じた時は観葉植物に霧吹きでスプレーすることで、葉をいきいきと元気にさせる効果も期待できます。
肥料のことが丸わかり!「くるみどりちゃんねる」もチェック!
観葉植物の肥料やりの年間スケジュールについて、観葉植物の人気YouTubeチャンネル「くるみどりちゃんねる」さんでも紹介中です!
いつ・どんなタイミングで肥料や活力液を与えるのか、とってもわかりやすく紹介されていますよ♪
くるみどりちゃんねるさんの動画も参考にしながら、春の肥料やりも忘れずに、観葉植物のある暮らしを楽しんでくださいね。
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