福岡にて「Flower × IT 花が生み出すスタートアップ」イベントが開催。ワークショップとトークセッションをレポート!

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大道宏輝

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テーマ AIについて

まず初めに、第1部で参加者の皆様が作った寄せ植えをAIで採点するという手法を切り口にし、AIがどのように寄せ植えを採点しているかという仕組みについてグッデイ柳瀬社長からご紹介いただきました。

柳瀬氏「写真を読み込み評価を開始すると、スマホからGoogleクラウド上のAIに画像が転送されます。そしてそのクラウド上にある何点のフォルダの画像に近いかという基準で、分類・採点するという仕組みです。」

柳瀬氏「寄せ植えコンテストの写真300枚をAIと人間で別々に採点したところ、その合致率が90数%となりましたので、採点はもうこれでいいかなと。」

合致率90%超えとはすごい!細かい部分は個人の好みなど微妙な点が反映されてくる部分もありますし、これって相当な精度なのではないでしょうか。

そしてそれに関連して、AIを利用した売り場作りなどグッデイが取り組んでいる業界の新しい流れについてもお話しいただきました。

 

ホームセンターらしからぬ可愛いホームページや、見るものを惹きつける尖ったセンスのCMのみならず、内部の仕組みにおいても他とは一線を画したシステムを構築するグッデイの勢いに今後も注目せざるをえない、そんなトーク内容でした。

テーマ 集客について

ボタニカルライフメディア LOVEGREEN と フリーペーパー Botapii について、編集長川上からお話させていただきました。

川上「やはり植物を枯らしてしまうと育てるハードルが上がってしまいますので、メディアとして植物の正しい知識を提供する事がまずは最優先で考えています。しかしながらメディアとしての側面だけではなく、実際の店舗に送客することや、Botapii誌面を読んだ方が一体どういう行動をするのか、どういう体験をするのかなど立体的に考えつつ色々仕掛けています。」

柳瀬氏「体験というのは集客につながるようになっているという実感はありますね。DIYや園芸などでは、普通の人にとってはよくわからない道具も多く、敷居が高く感じられる。しかしこの道具はどういう時にどう使うのか、これを使うとどんないいことがあるのかという体験やノウハウを提供することが必要になっています。」

メディアから園芸店への送客、リピーター獲得するまでの仕組み、購買意欲の刺激についてなど、ユーザーのみならず園芸店サイドにまで多くのファンがいるこの両メディアについてわかりやすく解説しました。

テーマ なぜ花・植物なのか?

「花・植物は好きですか?」

川上のこの質問に、会場にいるほぼ全員の手が上がりました。今回は花をテーマにしたイベントですので、そういう方たちが集まっているというのはもちろんあります。しかし「花・植物は好きですか?」と聞いて「嫌い」と答える方はほぼいないでしょう。つまり【花は美しい】という価値観は普遍的なものであり、誰にでも受け入れられやすいものであるということです。

ただし、それを感覚だけでの説明ではなく数値で伝える事もできるようになってきました。事例としてCOMOMRE BIZ(コモレビズ)parkERs社が進める「緑視率とストレスの関係をエビデンス化」と「適切なグリーンの量は、10%〜15%」について紹介させていただきました。

川上「それ以外の例でも、我々は求人サイトでも、植物がたくさん写った写真を使うことで、とても多くの方に見ていただいています。」

実際の空間のみならず、こういうところでも緑・植物の効果が表れているのです。植物が人の心に与える効果って本当にすごいんです。

テーマ なぜ福岡なのか?

『一人一花運動』を掲げる福岡市が所在する福岡県は全国トップクラスの花き生産量を誇る土地です。また、LOVEGREENについても福岡からのアクセスが他県に比べても非常に多く、植物に対して興味のある層が数多くいるということがわかっています。つまり行政・園芸業界・市民が一体となって「フラワーシティ」「ボタニカルシティ」を目指す基礎が既にできている土地だということ。

そしてそれに加えて福岡市はスタートアップ企業の支援・誘致をしており、数多くのIT企業が福岡進出を始めているなど、大きな盛り上がりを見せていますこのことから、植物×ITという観点で見て福岡市は最高の環境が整っているといえるのです!行政・園芸業界・市民・企業が共に創っていく、花と緑が溢れるこれからの福岡市から目が離せません!

第1部のワークショップも満員で、第2部のトークセッションも会場が埋まるほどのたくさんの方に来ていただきました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。
そして最後の質疑応答で時間が足りなくなるほどたくさんの質問をいただいたのは、やはり参加者の皆さんがこの「Flower × IT」というテーマに興味を持ち、いかに真剣に聞いていたかの証でしょう。

また、イベントにご協力をいただきましたグッデイ及び福岡市の皆さん、素晴らしい時間をありがとうございました!

今後も機会があれば、「植物と暮らし」をテーマに様々な切り口から皆さんにお伝えできるイベントを開催したいと思います!

 

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大道宏輝

1985年にインドネシアで生まれ沖縄で育った福岡県民。大学時代フィリピンの田舎で地面を掘ることに明け暮れた。前職で表向きは大学の事務職員として学生と接する一方、DJイベントなどのフォト/ビデオグラファーの仕事を受けながら自身もDJとして活動。また九州の爬虫類イベント広報・現場スタッフリーダーを務めるなど興味のあることについては節操なく何でもやっていたが、インテリアの一環として始めた植物に自身のルーツである南国を感じのめり込んだ結果、生涯の仕事として園芸に携わる仕事をしようと決意。転職活動をしていた頃ストロボライトに出会う。バリ島高地にある土地を利用しファームを作ろうと画策中。ストロボライト BizDevグループ

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