かいわれ大根とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • 日当たりの悪い窓際で育てたかいわれスプラウト5日目 このように、日差しが足りない環境下でアルミホイルを取り光に当てると、緩やかに緑化が進みます。思ったより緑化が進むので、あきらめずに日に当ててみましょう。
  • かいわれスプラウト4日目(アルミホイルを取り外して撮影) この状態から、日差しがあまり当たらない環境でアルミホイルを外し緑化させてみました。
  • かいわれスプラウト2日目
植物名
かいわれ大根
学名

Raphanus sativus var.Longipinnatus

英名
White radish sprouts
和名
かいわれ大根
科名
アブラナ科
属名
ダイコン属
原産地
地中海地方

かいわれ大根の特徴

かいわれ大根とは、大根の種をまき発芽した新芽のことをいいます。

かいわれ大根を漢字で書くと「貝割れ大根」。これは葉の形が、二枚貝が開いたように見えることからつけられたそうです。

最近は、かいわれ大根の他に、発芽直後の新芽を食べる「スプラウト」と呼ばれる種類も増えてきました。例えば、ブロッコリーの新芽「ブロッコリースプラウト」、エンドウ豆の新芽「豆苗」、緑化させない大豆の新芽「もやし」などがあります。

植物は発芽するときに、多くの栄養素を合成するため、各種のビタミン、ミネラルを多く含まれています。そのため、かいわれ大根も栄養価が高く、抗酸化作用に優れ、免疫力もアップする食材として注目されています。

このように、野菜の新芽を食べるのは最近のことのように思われがちですが、じつは平安時代から食べられていたことが書物に記されています。かいわれ大根は、平安貴族が食べる高級食材でした。しかし、本格的にかいわれ大根が家庭の食卓に並ぶようになったのは、昭和50年代以降です。

かいわれ大根の日

8を横にして下に1と書くと、かいわれ大根の芽の形に似ていることから、(現)日本スプラウト協会が1986(昭和61)年9月に、「9月18日をかいわれ大根の日」とするとしてかいわれ大根の日が制定されました。

かいわれ大根の詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 〜15cm
耐寒性 やや弱い
耐暑性 やや弱い
耐陰性 やや強い

かいわれ大根の鮮度の見分け方

葉の緑色が濃く、黄色くなっていないもので、茎がピンと立っているものを選びましょう。

かいわれ大根の保存方法

購入したかいわれ大根は、ケースごと冷蔵庫の野菜室で、立てて保存しましょう。使う分だけ切り取り、調理に使用します。

かいわれ大根を根元からカットしたものは、ラップに包んで、同じく冷蔵庫の野菜室で保存しますが、できるだけ新鮮なうちに使い切りましょう。

かいわれ大根の洗い方

水を張ったボールを用意します。かいわれ大根の根の部分を持ち、新芽の葉の部分をボールの中に入れ、振り洗いし汚れを取り去りましょう。

 

かいわれ大根の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
収穫

かいわれ大根の栽培環境

日当たり・置き場所

種が発芽するまでは、暗い場所に置くか、アルミホイルや箱の中に入れるなどして遮光します。発芽して4~5cmほどの大きさになった後のかいわれ大根は、明るい場所に移しましょう。

温度

かいわれ大根の生育適温は20~25℃です。

用土

かいわれ大根の水耕栽培が適していますが、土でも育てられます。カビや菌がいないきれいな土を用意しましょう。

かいわれ大根の育て方のポイント

水やり

かいわれ大根が大きく生長してくると、水がかなり必要になります。朝晩様子を見ながら霧吹きで優しく水を与えてください。種が小さいうちは水を与えすぎて腐らせてしまわないように注意しましょう。

肥料

かいわれ大根は、1週間から10日前後で収穫できるため、肥料は必要ありません。

病害虫

かいわれ大根は若芽を収穫するため栽培期間が短く、虫や病気が出ることはほとんどありません。 清潔な栽培環境を整えてカビなどを発生させないように注意しましょう。

かいわれ大根の詳しい育て方

選び方

スプラウト専用種子を使いましょう。種子は薬剤消毒が施されていないものを使用してください(種からでた芽を食べることになりますので、消毒されていないほうが安全です)。

種まき

①スポンジやキッチンペーパーを5枚ほど重ねて、容器の底のサイズに合わせてカットし、容器の底にセットします。セット後、水でたっぷりと湿らせます。
②湿らせたキッチンペーパーなどの上に、種と種が重ならないようにまきます。手の雑菌をつけないように、煮沸したスプーンで種をまくとよいでしょう。
③初期栽培の際に強い光に当てると、新芽が伸びなくなるため、箱などをかぶせて、暗いところで管理するなどして、必ず遮光し、20~25℃くらいの温度で栽培しましょう。
④発芽して、草丈が4、5cmになったら明るい場所へ移動させ、かいわれ大根の新芽を緑化させましょう。

収穫

かいわれ大根は発芽後、本葉が2枚になり、濃い緑色になったら収穫の時期です。根元から引き抜くか、必要分だけ切り取りましょう。種をまいてから収穫するまでの日数は、だいたい7~10日ほどです。

夏越し

夏場は高温のためカビが生えたり、腐りやすいため、異臭がしたらすぐに処分しましょう。

冬越し

かいわれ大根の生育適温が20~25℃です。冬の栽培は気温が下がりすぎないように気を付けましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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