知っておきたい、切り花のバラを長持ちさせるコツ
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せっかく買ったバラが、開く前にぐったりとしてしまった事はありませんか? 今回はバラの切り花をつぼみから満開まできれいに咲かせるコツをご紹介します。
目次
バラの切り花|生ける前の準備
1.買ったらすぐに生けよう
通常、花屋さんでは「水揚げ」という下処理をしてお花を販売しているので、すぐに生けることができるなら、特別な水揚げをする必要はありません。バラに限らず切り花は、水に浸けることによって生きている状態です。花を買うのは自宅に戻る一番最後にして、できるだけ早く生けることをおすすめします。
もしも長時間持ち歩くことになってしまって、花がぐったりしている場合のみ、応急処置の「水揚げ」を行います。

買ってきたバラがぐったりしてしまったら
茎を数mmカットした後、新聞紙でまいて深水に2~3時間つけます。新聞紙は添え木のような役割をするので、花びらが傷つかない程度に花にそってぴったりとくるみます。紙はツルツルした水をはじくような紙より、新聞紙のような吸水性のある紙が適しています。
2.花瓶は清潔に
花瓶が汚れて雑菌が多いと、水が腐りやすく、吸水をできなくなってしまいます。生ける前に花瓶をきれいに洗ってから生けましょう。
3.飾る場所
直射日光や暖房の風が直接当たらない、涼しく風通しの良い場所が切り花を飾る場所としてはベストです。ただ、バラのような花びらが徐々に開く花は、気温が低すぎると開かないでつぼみのまま終わってしまうことがあります。適度な温度は必要です。
バラの扱い方

花瓶につかる部分の葉を取る
花瓶に葉が浸かっていると、水が腐る原因になります。どんな花を生ける時も水に浸かる部分の葉は取り去りましょう。
茎の切り方
水を張ったボウルの中で、茎を数mm~1cmくらいカットします。水の中で切る理由は、切った時の水圧で茎に水が上がりやすくなるためです。ただし、水落ちしていないバラであれば、必ずしも水切りしないでも水は上がるので、それほどこだわらなくても大丈夫です。

バラの茎は斜めにカット!
バラの茎は斜めにカットします。斜めに切るのと、まっすぐ切るのとでは断面積に違いがあり、切り方によって吸い上げることができる水の量に違いが出ます。
バラの茎は少しずつ切っていこう!
長い茎をすぐに短くカットするのは抵抗があるかもしれませんが、茎先から水を吸い上げるという性質上、茎が長ければ長いほど、花首まで水が上がるのにはエネルギーが必要です。長いままで生けているより、少しずつ切り戻して短くしていく方が、同じ日に買ったバラでも日持ちが違います。また、茎を切ることによって、つねに切り口を新鮮な状態が維持できます。茎の切り口が新鮮で水がきれいなら、バラの花首まで水があがりやすくなります。
花瓶の水は清潔に
まだ買ったばかりのつぼみの状態のバラの花首が下を向いてしまったことはありませんか?これは、花まで水を吸い上げることができなくなっている状態です。
それを防止するためには、花瓶の水はまめに取り替えて、水をきれいな状態に保つのが一番です。水が腐ってしまうと、生けてあるバラの茎先もぬめりが出て、水を吸水することができなくなります。もし、毎日水を変えることができない場合は、切り花延命剤を利用しましょう。
バラは元気な状態ほど、水をたくさん吸い上げようとします。茎の切り口が新鮮だと花首まで水が上がるので、バラが生き生きとした状態を保ち長持ちします。
最後は短く切って楽しもう
少しずつ切っていくと、つぼみから満開まできれいに開いて長く楽しめます。生けて1週間以上たったら、かなり短く切ったほうがきれいに開きます。
気温が低い季節はバラをゆっくり楽しめます!
花の開花は気温や湿度によって、同じ花でも満開までの日数はかなり違います。晩秋から冬にかけては、バラのようなつぼみから満開までを楽しむ切り花を飾るにはもってこいの季節です。
同じバラでも品種によって、満開までの日数が違います。秋冬は花びらの開き方がはやい、ころんとしたバラもゆっくり開いてくれるので、満開までゆっくり楽しめます。
庭のバラを切るのは時間帯が大切!

庭で育てたバラを生ける時は、カットする時間帯は夕方か朝のうちにしましょう。昼間は植物にとっては水分を発散する時間帯なので水が下がりやすいです。切る時間帯で日持ちが違ってきます。
切り花は、扱い方次第で日持ちが俄然違います。秋冬のバラは、つぼみから満開までを、ゆっくりと楽しめる季節です。素敵な品種が続々登場しているので、お気に入りのバラを探しに花屋さんに立ち寄ってはいかがでしょうか。









































