カタバミとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- カタバミ
- 学名
Oxalis corniculata
- 英名
- Creeping Woodsorrel
- 和名
- 片喰(かたばみ)、酢漿草(すいものぐさ)
- 科名
- カタバミ科
- 属名
- カタバミ属
- 原産地
- 日本、熱帯や亜熱帯地域
カタバミの特徴
カタバミは、カタバミ科カタバミ属の多年草です。道端、空き地、アスファルトの裂け目など、身近な場所で見かける野草です。カタバミはシュウ酸を含んでいるので、噛むと酸味があります。酢漿草(すいものぐさ)という別名は、この特徴から名付けられました。また、Oxalis という属名も、酸っぱいという意味のギリシャ語に由来します。
カタバミは、地下に膨らんだ根を持ち、茎を横にほふくさせるようにして広がっていきます。葉は、ハート形の3枚の小葉、日照に反応して、閉じたり開いたりします。おもしろいのは、真夏などの強い直射日光が当たるときも葉を閉じ、半日陰になる時間になると再び開くという点です。花色は黄色、花びらが5枚で花径1cm程度の小さな花を咲かせます。日光に反応して開花するので、夜間の他、雨の日や曇りの日など日照条件の悪い時は閉じています。花の後にできる種は、長さ1.5~2cm程度の先が尖ったオクラのようなフォルムで、熟すと弾けて種子が数m先まで飛び散ります。横にほふくした茎と遠くに種子を飛ばす力で、繁殖していくのが特徴です。この繁殖力の強さから子孫繁栄の象徴とされ、武家の家紋に使用されるようになりました。反面、繁殖力が強く、また根がふくらんでいるためか引き抜きにくいというのが難点で、自宅の庭で繁茂すると厄介な野草として知られています。
カタバミの仲間には、ピンクの花を咲かせるイモカタバミやムラサキカタバミ、大きな黄色の花のオオキバナカタバミなどがあります。
カタバミの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 10~30cm |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 弱い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 4月~10月 |
カタバミの種類
ムラサキカタバミ
- 学名:Oxalis corymbosa
- 開花時期:3月~7月
ムラサキカタバミは、花径1.5~2cm程度の淡いピンク色の花を咲かせるカタバミの種類。公園や空き地の明るい半日陰で見かけます。
イモカタバミ
- 学名:Oxalis articulata
- 開花時期:3月~7月
イモカタバミは、花径1.5~2cm程度の鮮やかな濃いピンク色の花を咲かせるカタバミの種類。空き地や道端など、身近な場所で見られます。
オオキバナカタバミ
- 学名:Oxalis pes-caprae
- 開花時期:2月~6月
オオキバナカタバミは、花径3~4cm程度の明るい黄色の花を咲かせるカタバミの種類。まだ寒さが残る早春から、日当たりの良い場所で見かけます。
カタバミの花言葉
カタバミとクローバーの違いと見分け方
カタバミとクローバーは、葉のフォルムが似ていることから間違われやすい植物ですが、よく見れば違います。見分けやすい花や葉の特徴と見分け方を紹介します。
カタバミの花や葉の特徴
花びらは5枚で、色は黄色やピンク
葉は先がへこんだハート型の3枚小葉
クローバーの花や葉の特徴
花は白く、ウサギのしっぽのようなこんもりとしたフォルム
葉は先が丸い卵型の3枚小葉
カタバミとクローバーの見分け方
花が咲いている時期なら、花のフォルムで見分けられます。花びらが5枚だったらカタバミです。花がない時期は葉で見分けましょう。小葉がハート型だったらカタバミです。