ニコチアナとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ニコチアナ
  • ニコチアナ・ラングスドルフィー
植物名
ニコチアナ
学名

Nicotiana

英名
flowering tobacco
和名
花煙草(ハナタバコ)
科名
ナス科
属名
ニコチアナ属
原産地
アメリカ、オセアニア、アフリカ

ニコチアナの特徴

ニコチアナは、タバコの原料となる品種から園芸種まで50以上の品種がある草花です。寒さに弱いため一年草として扱われていることがほとんどですが、本来は多年草の性質があります。主にタバコの原料となる種を葉タバコ、花の観賞用となる園芸種を花タバコと言い分けています。

ニコチアナは初夏から秋にかけて星形の花が開花します。品種によって背丈が違いますが、ロゼット状の下葉から初夏になると花茎を立ち上げ、多数の花が開花します。背丈のあるものだと1m以上になるため、庭や花壇の後方に植栽すると見栄えがします。白、赤、ピンク、紫、グリーン、複色など、花色が豊富。花には香りがあり、夕方になると甘い香りが庭に漂います。

ニコチアナの詳細情報

園芸分類 草花
草丈・樹高 30~100cm
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 白、赤、ピンク、紫、グリーン、複色
開花時期 5月~10月

ニコチアナの種類

ニコチアナ2

ニコチアナ・ラングスドルフィー

ハナタバコの原種のひとつ。一般的なニコチアナより花は小さめ、ベル型の花がうつむきがちに咲く。

ニコチアナの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
種まき
植え付け

ニコチアナの栽培環境

日当たり・置き場所

ニコチアナは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。

用土

水はけの良い土が適しています。市販の草花用の培養土でも問題なく育ちます。ニコチアナを始めとしたナス科の植物は、同じナス科の植物が植えられていた土に植えると連作障害を起こしやすくなります。植え付ける場所には注意しましょう。

ニコチアナの育て方のポイント

水やり

地植えのニコチアナは、根付いてからの水やりの必要はなく、ほぼ降雨にまかせて大丈夫です。

鉢植えのニコチアナは、土の表面が乾いてからたっぷりと水をやります。

肥料

開花期間が長い花のため定期的に施肥が必要です。鉢植えのニコチアナは、緩効性肥料を月1回程度与えます。

病害虫

アブラムシがつくことがあります。こまめにチェックして発見したら早期に対処しましょう。

ニコチアナの詳しい育て方

選び方

葉の色が美しい色で、草丈がしまって倒れていない姿形の良い苗を選びます。品種によって矮性種から高性種まで、草丈が様々です。植える場所に合った品種を選ぶとよいでしょう。

種まき

春まきが一般的です。種がとても細かいので、育苗ボックスやピートバンなどにまいて、発芽したらポット苗に移植します。ニコチアナは好光性種子のため、種をまいたら覆土はせずに軽く押さえて水やりをし、発芽を待ちます。

植え付け

ポット苗に移植した苗の根が回ってきたら定植します。次々と脇芽が出て横にも広がるため、隣の植物との間隔は余裕を持って植え付けましょう。

仕立て方

背丈が高くなる品種は、風雨で倒れないように早めに支柱を立てておきましょう。

剪定・切り戻し

終わった花がらはこまめに摘み取り、茎全体の花が終わった花は株元で剪定すると、新しい花穂が立ち上がって長期間開花します。

初夏から秋までたくさんの花が開花します。種を取る目的以外は、花がらはこまめに摘み取りましょう。

冬越し

寒さに弱いため一年草とした扱われることがほとんどですが、本来は多年草の性質があるため、暖地では露地で越冬することがあります。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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