月桂樹!ローリエ!ローレル!ハーブとしての使い方や葉の乾燥方法
山田智美
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世界中で料理に使われるローリエ(月桂樹)の葉。ローリエがどんな樹だかご存知ですか? 実はすごく身近に生えている庭木です。月桂樹、ローリエ、ローレル、様々な名前で呼ばれています。たくさんの名前を持っているのは、それだけ多くの国で愛されてきた証拠です。
摘んできたローリエ(月桂樹)はどうやって食べたらいいのでしょうか?ハーブとしてのローリエ(月桂樹)の使い方や乾燥方法、他にも月桂冠との関係や、ローリエ(月桂樹)のちょっとした豆知識までご紹介します。
目次
- ローリエ(月桂樹)基本情報
- 月桂樹!ローリエ!ローレル!ベイリーフ!いろんな名前とその違い
- ローリエ(月桂樹)の葉の乾燥方法と使い方
- 見たことある?ローリエ(月桂樹)の花と実
- スパイスとして!ローリエ(月桂樹)の料理での使い方
- ローリエ(月桂樹)の伝説
ローリエ(月桂樹)の基本情報
ローリエ(月桂樹)についてご紹介します。
ローリエ(月桂樹)
- 科名:クスノキ科
- 学名:laurus nobilis
- 分類:常緑中高木
- 原産地:地中海沿岸
ローリエ(月桂樹)は地中海沿岸が原産の常緑高木です。日本の風土気候とも相性が良く、庭木としても育てやすい植物です。庭植えでも鉢植えでも管理できます。ローリエ(月桂樹)は常緑で背も高くなる庭木なので目隠しとしても活躍してくれます。
ローリエ(月桂樹)は日当たりのよいところでは非常に生育旺盛ですので、伸びすぎたら剪定をしてください。花や結実を楽しむ種類の樹木ではありませんので、剪定の時期にはこだわらなくていいでしょう。トピアリー仕立てにして楽しむこともできます。
ローリエ(月桂樹)は日当たりの悪い場所でも育ちますが、病害虫の被害に合わないよう枝の整理をし、風通し良く管理するようにしましょう。
月桂樹!ローリエ!ローレル!ベイリーフ!色んな名前とその違い
ローリエ(月桂樹)には様々な呼ばれ方があります。これらはすべて同じローリエ(月桂樹)のことを指す名称です。料理の本や食品店などのスパイスコーナーでも呼び名は統一されていませんので、この機会にちょっと覚えておくとあとでちょっとした時に便利です。
月桂樹
ローリエ(月桂樹)の日本語です。
月桂樹の樹木そのものも、調味料としての葉もこの名前で呼ばれます。中国語の表記も同じく月桂樹ですが、「樹」の字が簡体字になります。
ローリエ(laurier)
ローリエ(月桂樹)のフランス語です。
スパイスとして出回っているものには商品名が「ローリエ」とされているものが多くあります。
ローレル(laurel)
ローリエ(月桂樹)の英語です。
どうしてもこの名前がついた国産車の印象が強いのではないでしょうか。料理のレシピ本によってはローレルと表記されていることもありますので気をつけてください。
似て非なるもの「ベイリーフ(bay leaves)」
「ベイリーフ(bay leaves)」は、本来は肉桂(ニッケイ・ニッキ)の葉です。肉桂とはシナモンのことですから、ベイリーフはシナモンリーフということになります。ローリエ(月桂樹)ではありません。
日本の家庭料理ではあまり馴染みがありませんが、インドやアジアの料理ではシナモンの葉を良く使います。
ただ、最近ではローリエ(月桂樹)の葉をベイリーフとうたっているメーカーや本もありますので、確信が持てない場合は販売元に確認しましょう。
ローリエ(月桂樹)の葉の乾燥方法と使い方
ハーブとして料理や香料に使用されるのは、ローリエ(月桂樹)の葉の部分です。フレッシュの時は光沢のある深いグリーン、乾燥させるとシルバーリーフのような風合いになります。このローリエ(月桂樹)の葉は、世界中で料理に使われています。ローリエ(月桂樹)の葉は料理以外にも栄光の象徴として有名です。
ローリエ(月桂樹)の葉の乾燥方法
スパイスとして料理に使う際には乾燥させたものを使用しましょう。フレッシュのローリエ(月桂樹)の葉は油分が強く、煮込み料理などに使用すると灰汁と苦みが強く出ます。自宅でローリエ(月桂樹)の葉をたくさん収穫したら、風通しのよい日陰で乾燥させてから使用してください。
乾燥のさせ方は、収穫したローリエ(月桂樹)の葉を洗ってキッチンペーパーを敷いたザルなどに平らに並べます。上からもキッチンペーパーを被せ、ザルなどで重しをして、風通しのよい日陰で干します。気候にもよりますが、1~2週間でパリパリに乾燥します。
ローリエ(月桂樹)の葉の使い方|月桂冠
古代ギリシアでは、ローリエ(月桂樹)の葉で作られた冠は知恵と栄光の象徴として用いられました。ローリエ(月桂樹)はギリシア神話では太陽神であり芸術の神であるアポロンに捧げられた樹です。よってローリエ(月桂樹)で作られた月桂冠は優れた芸術家に与えられたものでした。これがのちにオリンピックの勝者へ与えられるようになった由来です。
古代ローマでは戦いで勝利をおさめた英雄たちに、栄光の象徴として月桂冠が与えられたと言います。
見たことある?ローリエ(月桂樹)の花と実
ローリエ(月桂樹)は常緑の中高木で、非常に生育旺盛な樹木です。日本の気候にもよく馴染み、日当たりが悪くても丈夫に育つので庭植えの樹木として人気です。
ローリエ(月桂樹)は雌雄異株で、葉の脇に見逃してしまいそうな小さな黄緑色の花を咲かせます。昆虫を介して受粉する虫媒花ですが、結実に至ることは少ないようです。種がひとつ入った黒く小さな実をつけることがあります。
スパイス、ハーブとして!ローリエ(月桂樹)の料理での使い方
実際にローリエ(月桂樹)の葉を料理に使ってみたくなりますよね。ローリエ(月桂樹)は昔から臭み消しや防腐剤として幅広く利用されてきました。目的別に利用方法をいくつかご紹介します。
肉料理の臭み消し
カレーやシチュー、ポトフなどの肉を使った煮込み料理。ローリエ(月桂樹)を肉特有の臭みを消すハーブとして使用します。同じように魚介類の臭みを消すためにも用いられます。臭み消しのハーブとして煮込み料理に使用する場合は、煮込み始めるスタートからローリエ(月桂樹)の葉を入れるようにしましょう。お鍋全体に香りが回ります。
煮込み料理の出汁
ローリエ(月桂樹)をニンニクやネギ類、その他根菜やハーブ類と一緒に煮込むことによって野菜だけの出汁が取れます。また、料理の味を複雑にするブーケガルニには不可欠な存在です。ブーケガルニや出汁として利用する場合も最初から水と一緒にお鍋に入れます。水が沸騰していく過程で、ローリエ(月桂樹)からも味と香りがでてくるので、他の野菜の出汁と混ざっておいしい野菜のスープが取れます。
防腐剤
ヨーロッパではローリエ(月桂樹)には防腐効果のあるハーブとされてきたようです。ニシンを始めとする魚介の酢漬けや野菜のピクルスにも、必ずと言っていいほどローリエ(月桂樹)が入ります。その他にもソース類といった保存を目的とした料理にもローリエ(月桂樹)が使用されます。自宅で魚の酢漬けやピクルスを作るときも、ローリエ(月桂樹)を入れるようにしましょう。
ローリエ(月桂樹)の伝説
ローリエ(月桂樹)について、知っているとちょっと楽しくなるお話をご紹介します。
太陽神アポロンとダフネの神話
ローリエ(月桂樹)はギリシア神話では太陽神アポロンに捧げられる樹木です。なぜローリエ(月桂樹)が太陽神アポロンを象徴するようになったのか、というギリシア神話をご紹介します。
アポロンがダフネという美しいニンフに恋をして求愛したのですが、ダフネはこれを拒んでアポロンから逃げるためにローリエ(月桂樹)の樹に姿を変えたと言います。
このお話から、ローリエ(月桂樹)はアポロンに捧げられる樹になったと言われています。
ローリエ(月桂樹)は栄誉の象徴である月桂冠、世界中で様々な料理に使われるハーブ、庭木としても常緑で丈夫。たくさんの顔を持つローリエ(月桂樹)の樹をもっと身近に感じてみてください。
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