前田有紀の一“花”言vol.12「バラ」~香りのある4つのバラの魅力
LOVEGREEN編集部
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今回は、記憶に残るようないい香りのバラについてご紹介します。
この春は、バラを思わず手に取ってしまいそうですよ!
好きな香りを見つけたい!「香りのバラ」をレコメンド!
通年、お花屋さんでも見かけるバラの種類が豊富に出回るのは春。この季節に見つけやすく香りも様々なバラの種類などをチェック!
前田さんと香りのバラの出会い
今にも思い出すのが、イギリスにインターンで行った時のお庭のメンテナンスで最初に任されて案内されたのがお城のメインのガーデン「クインズガーデン」。
たくさんもバラが咲き誇っていて、そこでバラのメンテナンスについても教えてもらいました。
クインズガーデンでは様々な種類のバラが植わっていて、農薬を一切使わないオーガニックのバラを育てていました。
当時は自分の知識がなく、バラと言ったらロマンチックで茎がピンッとまっすぐでラッピングされているイメージが強かったのですが、イギリスのお庭で出逢ったバラはつる性だったり、枝分かれして個性的な幹で育っている姿を目にして、バラの表情の豊かさに感動しました。
様々なバラにふれあいながらメンテナンスをしている中で、より印象に残っているのが「香り」。
メンテナンスしながら疲れを吹き飛ばすぐらいの香りに癒され、見知らぬ土地で不安な中、バラの存在に背中を押されることもありました。
作品作りをするときにはこの思いも伝えたく、バラを使うときはバラの表情豊かな一面や香りと共に思い出として残ってほしいと思い。心を込めて作っています。
おすすめのバラの香り
バラは7つの香りがあります。ダマスククラシック、ダマスクモダン、ミルラ、ブルー、ティー、フルーティー、スパイス。
今回は、香り豊かなおすすめのバラ4種をピックアップします!
フェアビアンカ
「ミルラ」の香り。
甘さと上品さのなかにちょっぴり渋さが混ざり、ミルラの香りのファンもとても多いです。
花屋時代にも人気の香りで、ウェディングのブーケにも使用することもありました。特別な日にも香りと一緒に思い出が残るバラです。
スプレー咲きなので小さくカットして生けやすいのでおすすめです。
イブピアッチェ
「ダマスクモダン」の香り。
甘くて豊かな香りで、定番のバラの香りと言われています。
人の記憶に一番残る香りと言われていて、記念日などに贈りたいというお客様が多かったです。
香水にもつかわれていて、多くの人に愛されています。
ブルーパフューム
「ブルー」の香り。
色々なバラの香りが混ざり合ったような独特の香りです。
ブルーと言われているこのバラは、ピンクよりほんのり紫がかった色味をしています。
リーク
「ダマスク」の香り。
人気の香りでもあり、この渋い色味もおすすめです!
咲いてくるとそれぞれフォルムが異なる!?
花が咲ききっていない状態で見ると、色が異なるだけで同じように見えてしまいますが、咲いてくるとそれぞれの異なったフォルムを楽しむことができます。
イブピアッチェとリーク。
イブピアッチェは花弁がとても多く、華やかに。リークは、花弁はイブピアッチェに比べると少なくシックな雰囲気に咲きます。
フェアビアンカは少し丸みをもった咲き方をして可愛らしいですね!
五月にはいると母の日も近づき、花屋さんでもバラのフェアをやったり、色も香りも様々なバラが本格的に出回ります。
今回ご紹介した香りのあるバラ、日本各地のこだわりのバラ、私がデザイン監修をしている世界の花屋のケニアのバラ、など、バラエティ豊かなバラをぜひ楽しんでください。
引き続き、隔週金曜日に前田さんの連載の「前田有紀の一花言」を配信しますので、お楽しみに!
フラワースタイリスト
前田有紀
2013年イギリスに留学し、帰国後フラワースタイリストとして活躍。イベント装飾やブーケやアレンジメントの制作を手がけ、雑誌やSNSなどでメディアを通して花と緑のある暮らしを提案している。2017年の春以降は積極的にワークショップも行い、花や緑に関わる人々と直接ふれあうことでリアルな声も積極的に取り入れている。また、2017年10月にオープンした「世界の花屋」では、デザイン監修を務め、世界の花々の生産や流通など、花の歴史などの魅力を伝えている。
Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/@yukimaeda0117
世界の花屋/公式サイト
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