水引(ミズヒキ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- 水引(ミズヒキ)
- 学名
Persicaria filiformis
- 科名
- タデ科
- 属名
- イヌタデ属
- 原産地
- 中国、日本、その他アジア
水引(ミズヒキ)の特徴
水引(ミズヒキ)は、夏から秋にかけて糸のような細い花茎に小さな花を咲かせる多年草で、茶花としても好まれています。お正月飾りや慶事の熨斗(のし)に添える水引に似ていることが名前の由来です。
赤花が一般的ですが、ギンミズヒキと呼ばれる白花種もあります。なお、名前が似ているキンミズヒキAgrimonia pilosaという黄花を咲かせる植物はバラ科なので、水引(ミズヒキ)とは分類的には違う植物です。
雑草のように山野に生えているたくましい植物で、落葉樹の足元など、明るい半日陰になる場所を好みます。湿った場所を好みますが、乾燥にもよく耐えます。こぼれ種で増えるため、放っておくと広がって群生します。増えすぎて困る場合は、数年に一度は株を整理しましょう。さらに水引(ミズヒキ)の種は、動物や人の衣服に付いて移動します。「こんなところから?」という場所から水引(ミズヒキ)が生えてきたら、服に種を付けて持って帰ってきてしまったのかもしれません。
水引(ミズヒキ)の詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 50~80cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、白 |
開花時期 | 8月~10月 |
水引(ミズヒキ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 |
水引(ミズヒキ)の栽培環境
日当たり・置き場所
水引(ミズヒキ)は、半日陰程度の明るさを好みます。真夏に木陰になるような落葉樹の株元のような環境も適しています。真夏に強い日差しが長時間当たる場所は、葉焼けを起こすことがあります。
用土
水引(ミズヒキ)は痩せ地でも育つ植物なので、あまり用土は選びません。
鉢植えで育てる場合は、市販の園芸用培養土で問題なく育ちます。
水引(ミズヒキ)の育て方のポイント
水やり
地植えの水引(ミズヒキ)は、根付いてからは水やりの必要はありません。夏季に乾燥が続いた時はたっぷりと水やりを行います。
鉢植えの水引(ミズヒキ)は、表土が乾いたらたっぷりと水やりを行ってください。
肥料
過肥は好みません。特に与える必要はありませんが、生育が悪い場合は緩効性肥料を株元に施します。
病害虫
特に目立った病害虫の害はありません。
水引(ミズヒキ)の詳しい育て方
選び方
株元からしっかりと葉が出ているものを選びましょう。白花種や斑入り種などもあります。
植え付け
水引(ミズヒキ)の植え付けは、真夏と真冬を避けた春か秋に行います。植えつけ後は、たっぷりと水やりを行いましょう。
剪定・切り戻し
こぼれ種で増えすぎる場合は、種ができる前の花後に花茎を切り戻します。
植え替え・鉢替え
水引(ミズヒキ)の植え替えは、真夏と真冬を避けた春か秋が植え替え適時です。
花
晩夏から秋にかけて、紐のような細い茎に、連なるように小さな花を咲かせます。
夏越し
水引(ミズヒキ)は、夏が生育期の多年草です。特に必要な夏越しの作業はありません。
冬越し
水引(ミズヒキ)は、冬になると地上部が枯れたようになくなり越冬します。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
水引(ミズヒキ)は、こぼれ種で自然に増えていきます。