前田有紀の一“花”言vol.68 「菊」〜花を飾って、明るく新年を迎えよう
LOVEGREEN編集部
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フラワーアーティストの前田有紀さんが、一家言ならぬ一“花”言と称して、その時期に気になる旬のお花や魅力、そして前田さんならではのアレンジ術などを毎月30日にお届けするこちらの企画。vol.68は「菊」をご紹介!切り花の中でもとても日持ちするので年末年始におすすめのお花です!
年末年始の花生けにおすすめしたい、菊
みなさんにとっておそらく特別な1年だった2020年が終わろうとしています。「いつもは帰省していたけど、この年末年始はお家で過ごす」。という方も多いと思います。我が家も旅行などの計画は据え置き、鎌倉の自宅でゆっくり年越しする予定です。
さて、年末年始のお花の準備は万全ですか?ぜひ年越しにはお花を飾って、明るく、彩りのある新年を迎えましょう!
お花屋さんの軒先も松、梅、葉牡丹など、賑やかなお花で彩られます。そして、多くの種類を必ず目にする菊。すごく長持ちすることから、「長生き」「不老不死」の象徴とも言われて縁起のいいお花の一つです。
花屋さんで働いていた頃は、1年の中でもこの季節はここぞとばかりに菊を手にするお客様が増え「とっても長持ちよね!」と声をかけていただくことが多かったです。日々進化してたくさんの種類が色合いが出回る菊には魅力が詰まっています。
菊を購入する際は、お花は比較的綺麗なので、茎にたくさんついている葉をよくみて、葉が痛んでないものを見分けて選ぶといいでしょう。また、丈夫な菊の花びらもぶつかったりするとハラハラと花びらが散ることがあるので、肩や袖がぶつかりにくいところで飾ってあげるといいでしょう。
ちょうどたくさんの種類が出回るので、スプレー咲きのもの、1輪のものなど、写真のようにいくつかの菊を短く切って、浅めの器に入れてあげるととても華やかなアレンジになります。
また、お正月らしい器にいれて、縁起のいい千両や日持ちするアルストロメリアと合わせて飾るのも相性がいいですよ!空気が冷たい玄関先などで飾って、新しい年を華やかに迎えられたらいいですね。
来年の目標は、「伝える・表現する」ことを大切にしていきたいです。
花の仕事に就いて8年目になろうとしていますが、産地のこと、花のこと。まだまだ花の様々な側面をお伝えしきれていないなと思うことが多かった2020年。より花との距離が身近になっていくように、丁寧に言葉を添えて、多くの方に伝えていけたらいいなと思います。
みなさんにとってもお花のある暮らしの中で素敵な一年になりますように。来年もどうぞよろしくお願い致します。
PROFILE
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フラワーアーティスト 前田有紀さん
10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズ・グロセスター州の古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで3年の修業を積む。「人の暮らしの中で、花と緑をもっと身近にしたい」という思いからイベントやウェディングの装花や作品制作など、様々な空間での花のあり方を提案する。2018年秋に自身のフラワーブランドguiを立ち上げる。
Facebook/前田有紀『一日一花』
instagram/前田有紀 『一日一花』
Instagram/“guiflower”
前田有紀の一“花”言 バックナンバー
- vol.57〜前田有紀の一“花”言vol.57 「日々のお庭のお手入れ」
- vol.58〜前田有紀の一“花”言vol.58 「日々の料理をハーブで彩る」
- vol.59〜前田有紀の一“花”言vol.59 「初夏の鎌倉散歩」
- vol.60〜前田有紀の一“花”言vol.60 「夏の暑さに強い花」
- vol.61〜前田有紀の一“花”言vol.61 「グリーンを飾る」
- vol.62〜前田有紀の一“花”言vol.62 「夏の鎌倉さんぽ」
- vol.63〜前田有紀の一“花”言vol.63「秋の花あしらい」
- vol.64〜前田有紀の一“花”言vol.64「秋の鎌倉さんぽ」
- vol.65〜前田有紀の一“花”言vol.65「秋色の花」
- vol.66〜前田有紀の一“花”言vol.66「アルストロメリアの生産で有名な片桐花卉園さんを訪問!」
- vol.67〜前田有紀の一“花”言vol.67「パンパスグラスのリース」
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