ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)
- 学名
Hypericum patulum ’Hidcote’
- 英名
- Tall St. John's wort
- 和名
- 大輪金糸梅
- 科名
- オトギリソウ
- 属名
- オトギリソウ
- 原産地
- 中国
ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)の特徴
ヒペリカム・ヒドコートは、中国原産のキンシバイの園芸種で、大輪金糸梅(タイリンキンシバイ)とも呼ばれるオトギリソウ科の半常緑低木です。キンシバイより大輪の黄色い花が初夏に株一面に開花します。刈り込みにも耐え、手入れも簡単なため、公園などの公共空間、街路樹の足元の低木としてなど、日本全国、様々な場所に植栽されています。
同じ季節に咲く花は、アジサイを代表としてブルー~紫~ピンクなどの花が多い中で、黄色い花はとても目立つ存在です。ヒペリカム・ヒドコートの花は茎先に数輪の花がつくので開花時はとても華やかです。その花がいっぺんに咲くのではないため、開花期間も長いのが特徴です。
ヒペリカム・ヒドコートのヒドコートは、イギリスの有名なガーデン、「ヒドコート・マナー・ガーデン」の庭を造ったローレンス・ジョンストンが中国から持ち帰り広めたことにちなみます。
ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)の詳細情報
園芸分類 | 庭木、常緑 |
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草丈・樹高 | 80cm~1.5m |
耐寒性 | 強い(北海道南部くらいまで) |
耐暑性 | 強い |
花色 | 黄色 |
開花時期 | 6月~7月 |
ヒペリカム・ヒドコートの葉の特徴
ヒペリカム・ヒドコートの葉の特徴は、十字対生であることです。十字対生とは、対についている葉が(対生)次の葉と互い違いの向きにつくため、上から見ると十字になっている葉のつき方をいいます。
ビヨウヤナギとの見分け方
ビヨウヤナギ Hypericum chinensis
ヒペリカム・ヒドコート
同じ季節に咲く花、ビヨウヤナギ。植物分類的には同じヒペリカムで開花時期も同じです。両者は、遠方からだと背丈や花の大きがが似ていて見分けにくいかもしれませんが、近づくと見分け方は簡単です。
ビヨウヤナギの花は、長めの雄しべが上を向いてちょっと暴れた感じですが、ヒペリカム・ヒドコートは短めの雄しべが丸くついています。花弁の形はビヨウヤナギの方のが細長く、ヒペリカム・ヒドコートの方が丸めの形です。両者を見分ける時の参考にしてみてください。
ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)の育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
開花 |
ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)の栽培環境
日当たり・置き場所
ヒペリカム・ヒドコートは日当たりを好みますが、半日陰くらいでも十分に育ちます。ただし、日当たりが悪い場所だと花つきが悪くなります。
生長力旺盛なため、鉢植えより地植え向きです。
用土
土質は特に選ばない植木ですが、保水力があって肥沃な土が適しています。
ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)の育て方のポイント
水やり
地植えのヒペリカム・ヒドコートは、根付いてからの水やりの必要はありません。ただし、極端な乾燥は嫌うので、真夏に著しく土が乾燥した場合は水やりが必要です。
ヒペリカム・ヒドコートは基本的には地植えで育てるのが向いていますが、鉢植えの場合は、鉢の表面が乾いたらたっぷりと与えましょう。
肥料
地植えの場合は、一般的な草花が咲いているような土地であれば、特に肥料がなくても育ちます。花つきが悪いなどの問題があるようなら、開花前の2~3月に油粕や緩効性肥料などを施しましょう。
病害虫
病害虫の害はほとんどありません。
ヒペリカム・ヒドコート(タイリンキンシバイ)の詳しい育て方
選び方
葉が枯れこんだり虫が食っていない、枝ぶりのきれいな苗を選びます。
植え付け
春と秋が植え付け適時です。苗木の根の大きさより一回り大きな穴を掘り植え付けます。植え付けの際に、腐葉土を庭土と混ぜ込んで植え付けます。
剪定・切り戻し
ヒペリカム・ヒドコートは、場所に余裕があるなら、ほとんど剪定をしなくても栽培可能です。古い枝と新しい枝を更新させるくらいで十分です。古い枝を剪定する際は、その枝の根元から切りましょう。
ヒペリカム・ヒドコートは刈り込みに堪える性質です。場所に限りがあってコンパクトな株で管理したい時や生垣として植栽している場合は、花の後に軽く剪定した後、冬に形を整える剪定を行います。
剪定の時期は、春以降は花芽ができるため、花後~冬に行いましょう。
花
6月~7月に開花します。
冬越し
特別な冬越しの必要はありません。ヒペリカム・ヒドコートは基本的には冬季も常緑ですが、寒冷地では葉を落とします。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
挿し木で増やすことができます。その年に伸びた枝先が固くなってきたら10cmほど切って、赤玉土や鹿沼土などに挿し木をします。