ドラセナとは？育て方・栽培方法｜植物図鑑

日当たり・置き場所

屋外

ドラセナは春〜秋の暖かい季節は屋外の日当たりの良い場所で栽培が可能です。春に室内から屋外に出す時は、日差しに要注意。日差しは夏に向けて徐々に強くなっていきます。いきなり強い日光に当ててしまうと葉焼けの原因になるので、優しい日差しに当てて日光に慣らしつつ、屋外に出すとよいでしょう。季節を問わず、直射日光は避けてください。

寒さにはさほど強くはありません。気温が10度を切る前に室内に取り込んで下さい。

室内

エアコンの風が直接当たらない、日当たりと風通しの良い場所に置いてください。

ドラセナは耐陰性が弱いため、暗い場所で管理するのは避けてください。通年室内で育てる場合、よく日の当たる窓辺が向いています。日の強い窓辺ならば直射日光が当たらないようにレースカーテン越しに置くようにしてください。

温度

ドラセナは寒さに弱いため、冬越しに注意します。暖かい室内で管理してください。

用土

ドラセナは水はけの良い土を好みます。市販の観葉植物用の土などを使うのもよいでしょう。自分でブレンドする場合は硬質赤玉土をベースにパーライトやピートモスを加えて調節してください。

水やり

土の表面が乾いたら、鉢底穴から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。気温が低くなる11月〜3月は生長が緩慢になります。水やりの回数を減らし控えめにして育てます。完全に断水してしまうと枯れてしまうので、様子を見て一週間に1回程度は水やりをするようにしましょう。

また、葉水を定期的に行うことでハダニなどの発生を予防することができます。葉水をする時は葉裏も含めて全体にまんべんなく水をスプレーします。

肥料

肥料は春から秋の生長期に施します。

肥料の種類は適切な濃度に希釈した液肥を規定量適宜施すか、緩効性の置き肥を与えます。有機肥料ではなく、化成肥料を使うことでコバエの発生を予防することができます。

病害虫

ドラセナは、ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、に注意しましょう。特に屋外では害虫の被害に遭いやすいのでよく観察することが大切です。

葉の色が薄くなってきたり、明らかに色が悪くなってきたりしたら害虫がいる可能性があります。葉裏や節の間など細かくチェックしてください。

ハダニは乾燥が原因で発生しやすくなります。適度な湿度を保つためにも水やりとは別に霧吹きで葉に水をスプレーする「葉水」をするようにしましょう。

風通しが悪い環境だと、カイガラムシが発生しやすいです。カイガラムシは隙間や暗く目が届きにくい場所を好みます。

害虫を見つけた場合、放っておくと広がります。できるだけ早く駆除をするようにしてください。

一度駆除をしてもしぶとく残っていることもあるので、しばらくはこまめに観察をしましょう。

選び方

ドラセナを選ぶときは葉と茎がしっかりとしていて、病害虫が発生していないものを選びましょう。

剪定・切り戻し

ドラセナは分枝をあまりせずに直立して生長します。そのため、長く伸びすぎた場合は任意の場所で切り戻しを行うことで切り口付近から脇芽を発生させます。

植え替え・鉢替え

ドラセナに水やりをしても中々水が流れなくなったり、株が鉢一杯に増えてきたりした時は植え替えします。植え替えの適期は5月～7月頃と9月。

ドラセナを鉢から抜き出した時、根が鉢いっぱいに回っているようであれば根鉢を少し崩してから植え替えます。根があまり張っていないようであれば根鉢を崩さずに植え替えましょう。

夏越し

ドラセナは暑さに強いです。夏は土の乾燥が早く、日差しが強いので水切れと葉焼けに注意してください。風通しの良い場所で管理をしましょう。

冬越し

ドラセナは寒さに弱いです。屋外で育てている場合、肌寒いと感じる季節になったら暖かい室内に移動させましょう。生長がゆっくりになってきたら1週間に1～2回程度水やりをするようにします。日当たりが悪い場所で水やりを多くしてしまうと徒長の原因になるため、室内で冬越しをする場合は水を控えるようにしましょう。

増やし方（株分け、挿し木、葉挿しなど）

ドラセナは挿し木で増やすことが出来ます。生長点から10cm以上下の部分を切り、清潔な土に植え込みます。

土に埋まる部分の下葉は取り除きます。土を鉢に入れて水やりをして湿らせておきます。割り箸などで穴を開けておくと、土に植え付けやすくなります。土に挿した後は直射日光の当たらない半日陰で管理してください。

管理している環境や気温によって異なりますが、3週間〜1ヶ月くらいで発根します。株を軽く動かしてみて、ぐらつなかい場合は発根して根を張っているサインです。