【庭の雑草対策】グランドカバー防草&食品成分生まれ除草剤の使い分けレポート
LOVEGREEN編集部
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今回は、春~夏にかけて長年悩まされている雑草問題を解決するため、古い庭付き一戸建てで暮らすLOVEGREEN編集部スタッフが、自分でできる雑草対策にチャレンジしてみました。ひとつは「グランドカバーを使った防草」、もうひとつは「食品成分生まれの除草剤を使った雑草対策」、いずれもできるだけ安心・安全な雑草対策で、雑草が生えない庭を目指します!
目次
- 庭暮らしは雑草との闘い
- 庭の雑草対策で重視したこと
- 「グランドカバー防草」「食品成分生まれの除草剤」の2つを選択!
- 雑草対策その①グランドカバーで防草?「草で草を制す」
- 芝生の約10倍早く広がるグランドカバーを買ってみた
- クラピアの植え付け~広がるまでをレポート
- 雑草対策その②花壇以外の雑草には食品成分生まれの除草剤で対策
- 根までしっかり枯らすナチュラル系除草剤「おうちの草コロリ」を使ってみた
- 雑草対策は場所や目的に合った使い分けがおすすめ
庭暮らしは雑草との闘い
私の住んでいる家の庭は、コンクリートなどで舗装しておらず、砂利やタイルを敷いてあるだけ。しかも目の前が公園ということもあり、雑草のタネが飛来しやすいのか、毎年3月頃から徐々に雑草が目立ちはじめます。
家庭菜園の左側が雑草もりもりエリア。他にも家の裏側や駐車場など庭全体に雑草が生い茂る
ゴールデンウィークを過ぎて梅雨時期を迎える頃には、雨後の竹の子ならぬ、雨後の雑草の勢いでぐんぐん生い茂り、家族総出で苦労して抜いても、1週間後には新たな雑草が生えてきます。少し気を抜くと、すぐに手がつけられないぐらい雑草に覆われてしまい、もはや抜く気も起こらない……ということを繰り返していました。
こういった人、きっと多いのではないでしょうか?
庭の雑草対策で重視したこと
今回、庭の雑草対策をするにあたって重視したのは以下の5つです
1.しっかりと長く防草効果が続くこと
2.伸びてしまった雑草もすぐに対策できること
3.花壇など枯らしたくない植物がある場所の近くでも防草できること
4.単なる雑草対策ではなく、景観向上も兼ねること
5.子どもが庭で遊んでも安心感があること
雑草対策の方法はいくつかあります。代表的なものでは以下を試す人が多いかと思います。
①除草剤を使う
②鎌などで刈る、抜く
③防草シートを敷く
④庭を舗装してしまう
⑤グランドカバーを植えて防草する
結論からいうと、今回チャレンジしたのは、「グランドカバーを植えて防草する」「食品成分生まれの除草剤を使う」の2つです。なぜ他の方法は除外して、この2つを選んだのかを説明します。
防草シートは値段で選んで後悔した経験が
実は防草シートはすでに試しています。ホームセンターで購入した防草シートを自分で庭に敷き、その上に砂利を被せてみました。これは最初の1~2年は良かったのですが、3年目には防草シートを突き破って雑草が生えてきてしまいました。後で知ったのですが、防草シートは値段によって、1年しかもたないものから、プロが施工で使う数年防草できるタイプまであるようです。
防草シートと砂利を突き抜けて生えてきている雑草
当時は値段重視で一番安い防草シートを購入したので、数年経った今ではあまり雑草を防いでくれません。また、砂利からシートがむき出しになったり、破れたシートの端が出ていたりしても、簡単に撤去もできません。安価な防草シートが悪いわけではなく、広範囲を長く防草するという目的に合っていなかっただけで、簡易的な防草目的であれば安価な防草シートは良い選択肢だと思います。ただ、長期的に雑草対策するのであれば、耐久年数の長いプロ仕様の防草シートを使うか、施工自体をプロに頼むことをおすすめします。
庭の舗装、鎌などで刈るのは費用と労力で断念
人力で刈る・抜くのは前述のとおり、大変かつ抜いても雑草が次々生えてくるのであきらめました。一時的な対処法としてはいいですが、今回目指すのは根本的な雑草対策なのです。
また、庭を舗装するのは大きな費用がかかるため、これも選択肢から外れました。
「グランドカバー防草」「食品成分生まれの除草剤」の2つを選択!
選択肢として残ったのが、「グランドカバーを植えて防草する」「除草剤を使う」の2つでした。
家の裏側など花を植えてない場所には「食品成分生まれの除草剤」
除草剤はこれまでにも使ったことがありましたが、子どもが庭で遊ぶようになってからは、なんとなく安全面が気になり敬遠していました。しかし、今は食品成分由来で、優れた除草効果がある除草剤もでてきています。
花壇や庭木の近くに撒いてしまうと、枯らしたくない植物まで枯らしてしまいますが、家の裏側などお花を植えていない場所には、除草剤はとても手軽で効果的な雑草対策です。今回は食品成分生まれの除草剤「おうちの草コロリ」シリーズを試してみました。
花壇など枯らしたくない植物のあるエリアは「グランドカバー防草」
一方、今回雑草対策したい場所には、大切なミモザやクリスマスローズ、スモークツリーなどが植えてあるエリアもあります。ここに除草剤は使えないので、最近人気のグランドカバーを植えて防草する方法も試してみました。
ここからは、実際に2つの雑草対策を試した様子をレポートします。
雑草対策その①グランドカバーで防草「草で草を制す!」
最近注目を集めているのがグランドカバーを用いた雑草対策です。グランドカバーとは文字通り「グランド(地面)をカバー(覆う)」する植物たち。地面を覆うように横に広がるので、飛んでくる雑草の種子が地面に落ちるのを防いだり、発芽しにくくして、雑草が生えるのを防いでくれるすぐれものなのです。まさに「草で草を制す」雑草対策。
代表的なグランドカバーは芝生ですが、「芝生は刈り込みや手入れが大変そう」「植え方がよくわからない」などハードルが高いイメージがありました。
ところが、最近では雑草対策に非常に有効なグランドカバーがいくつか出ています。しかも、ちょうど雑草に悩まされる春~秋にかけて植えられるグランドカバーがあったので、早速購入してみました。それが「クラピア」です。
芝生の約10倍早く広がるグランドカバーを買ってみた
「クラピア」は、国内に自生する在来種イワダレソウを品種改良した、これまでにないグランドカバーです。生育スピードがとても早く、なんと芝生の約10倍の早さで広がるとのこと!一刻も早く雑草から庭を守りたい人には頼もしいグランドカバーです。期待がふくらみます。
しかも「クラピア」は、5月~8月にかけては小花を咲かせるフラワーカーペットとして、花のない時期はグリーンカーペットとして楽しめるとのこと!冬の休眠期には地上部が褐色に枯れますが、その時期には雑草も生えないので問題ありません。
クラピアが届いた!
2022年6月末の週末、我が家にクラピアが届きました。今回購入したのは、クラピア20苗セット。40苗セットもありましたが、まずは20苗で試してみます。
ロール状の防草シートと、シートを止める金具、専用の肥料がセットに。自分で用意するのは、ハサミかカッター、スコップだけ
「クラピア」の防草効果をより高めるには、専用の防草シートと肥料もあわせて使うのがおすすめとのことなので、一緒に購入しました。クラピアが早く生長するといっても、その間に同時に生えてしまう雑草を防ぐのにマストに感じたからです。
ちなみにこの防草シートは、トウモロコシから作られた生分解性で、将来的には分解されて水と二酸化炭素になるそう。クラピアが広がるまでの間は雑草を防ぎ、その役目を終えたあとは姿を消すという、とても優秀な防草シートです。
クラピアの植え付け~広がるまでをレポート
クラピアの植え付け①防草シートを敷く
今回クラピアを植えるのは、赤線で囲ったエリアです。手前にスモークツリー、その向こうにミモザやクリスマスローズなどが植えてあるので、除草剤は使えません。
まず防草シートを敷く前に雑草を抜いて、できるだけ地面が平らになるようにならします。
防草シートはカッターやハサミで簡単に切れます。要所要所を付属の金具で留めていきます。
クラピアの植え付け②苗の配置を決める
防草シートを敷き終わったら、次に苗を仮置きして植える位置を決めます。苗同士の間隔は、クラピアが広がるのを見越して50cm離して植えます。一番端は、壁などから25cm離して植えます。つまり一苗が直径25cmの円形に広がるという計算ですね。
※防草シートが濡れているように見えるのは、作業途中で小雨が降ってきたからです泣。
クラピアの植え付け③苗を植える
苗を植える位置を決めたら、植える場所の防草シートに切れ目を入れて穴をあけます。
植え穴を掘って肥料を入れて土と混ぜます。最初に土全体に肥料を混ぜ込まず、植え穴ごとに肥料を施すのは、雑草にまで栄養を与えないようにするためです。
植え穴に苗を入れて土をかぶせて、こんな感じで植えてみました。
植えたのが2022年の6月末。植えてから50日ほどで地面をクラピアが覆うそうなので、順調に育てば2ヵ月後が楽しみです。
植え付け~数ヵ月後の様子
その後、酷暑のなか、水やりもせずにクラピアを植えっぱなしにして約1ヵ月半後の様子です。
酷暑に負けずじりじりと広がり、隣同士の苗が手をつなぐぐらいまで広がってきました。
手前はあえて放置したエリア。1ヵ月半で雑草がひざ丈までぼうぼうに……。
防草シートのおかげもあり、クラピアを植えた場所は雑草も防げています。
植えてから約3ヵ月後の10月上旬の様子。しっかり全体に広がり緑のカーペットができあがりました。去年まではひざ丈の雑草が生い茂る場所だったとは思えません。花壇や庭木エリアの防草にグランドカバーを選択したのは大正解でした。
雑草対策その②花壇以外の雑草には食品成分生まれの除草剤で対策
枯らしたくない植物がある場所にはグランドカバー防草は良い選択肢ですが、自分で施工するにはそれなりの労力と時間、コストがかかります。花壇以外の雑草を生やしたくない場所の防草や、植栽エリア以外ですでに生え始めてきた雑草に対しては、手軽で効果的な除草剤を使いました。
除草剤には大きく2つのタイプがあり、おおよそ以下の傾向があります。
液体タイプ
すでにひざ下ぐらいまで伸びてしまった雑草にピンポイントで液体をかける、数日後には枯れはじめます。マイナス点は、雨などで薬剤が流れてしまったりして、効果が長期間続かない傾向があります。
粒状タイプ
ぱらぱらと地面にまくと、長い間雑草の発生を防いでくれるので、広範囲の雑草防止的に使うのがおすすめ。マイナス点は、まいてから雑草が枯れ始めるまでに時間がかかるタイプが多いのと、ひざ下あたりまで伸びた雑草には効きにくい傾向があります。
今回除草剤を選ぶにあたって重視したのは、より安心・安全な成分で、雑草を素早く枯らし、なおかつ長い間防草効果がある除草剤です。
1.広範囲の雑草を長期間防げる粒状除草剤
2.粒状でも早く枯れはじめる除草剤
3.より安心・安全な成分の除草剤
上記の条件を満たす除草剤となると、食品成分生まれの除草剤が該当します。ただ、食品成分生まれの除草剤はなんとなく「効果が弱い」というイメージがあるのが気になる点でした。
根までしっかり枯らす食品成分生まれの除草剤「おうちの草コロリ」を使ってみた
なかなか希望通りの除草剤がないと思い続けていたところ、とうとう条件を満たす除草剤を見つけました。アース製薬の「おうちの草コロリ」シリーズです。
食品成分生まれの除草剤なのに根までしっかり枯らす
「おうちの草コロリ」シリーズには、粒タイプ、スプレータイプ、そして水で薄めて使う希釈タイプがあります。
まず初めに、広い範囲の雑草を長期間予防&除草する目的で「おうちの草コロリ 粒タイプ」を使いました。食品成分生まれの除草剤で、果実に含まれる脂質のなかま(食品原料)が有効成分となり、雑草の根までしっかりと枯らして生えなくします。(※)
※草丈10㎝以下の雑草に有効。雑草の種類、気象条件によって効果は異なります。
粒状でも液体でも早く枯れる除草剤
「おうちの草コロリ」シリーズの除草剤は、液体タイプだけでなく、広範囲に長く効く粒状除草剤も、枯れはじめが早く速効性もあります。(※)
※雑草の種類、気象条件によって異なります。
除草効果が長く続く
一度まけば、粒状タイプなら約3ヵ月間、液体タイプなら約1.5ヵ月間、雑草の発生を防いでくれます(※)
※雑草の種類、気象条件によって異なります。
家の裏側の通路の雑草エリアにまいてみました。3kgの大容量タイプは、この通路にまいたぐらいでは全然なくなりません。一般的な広さの戸建ての庭であれば、この1袋で十分対策できそうです。広い範囲を除草したい人にはコストパフォーマンスがとても良いと感じました。果実に含まれる脂質のなかま(食品原料)が有効成分なので、ほんのりフルーティーな甘い香りがします。
そこまでたくさん必要ではない場合は、900gタイプも手軽で使いやすかったです。
最短5分!より早く枯らせる液体タイプも
ちなみに、「おうちの草コロリ」には液体タイプもあります。すでに伸びてしまった雑草の葉や茎にかけると、最速5分で枯れ始め(※1)、約1.5ヵ月効果が続くそう(※2)。
※1:枯れ始めるまでの時間。植物により異なります。
※2:200ml/㎡散布。使用環境により異なります。
実際に使ってみました。コンクリートの隙間など抜きにくい場所の雑草をピンポイントで対処したいときにはスプレータイプが便利でした。(※)
※スプレータイプが使えるのは草丈30cm以下の雑草まで。
圧倒的なコスパ!おうちの草コロリに水で薄めるタイプが登場!
液体タイプの「おうちの草コロリ」には、たっぷり使えて経済的な水で薄めるタイプも新登場しました!
水で薄めて使うので、この1本で通常の液体タイプのおうちの草コロリ2Lのなんと12本分(!)に相当します。(※)
※50倍に薄めた場合。
一年生雑草・コケ類を除草する場合は水で50倍に薄めます。多年生雑草には25倍に希釈して使用します。目盛り付のキャップで計量も楽々。
ジョウロで希釈した除草剤液を雑草にまくと、最短5分(※1)で枯らして、1.5ヵ月(※2)除草効果が持続します。
※1 枯れ始めるまでの時間。植物により異なります。
※2 水で25倍に薄めた液を200ml/㎡散布。使用環境により異なります。
液体タイプを散布してから5分~10分後には枯れ始めて、1時間後に見てみるとしっかり枯れていました。食品成分生まれの除草剤なので効き目もゆるやかでは?と思いましたが、その優れた効果に驚きました。
量を気にすることなくたっぷり使えるので、お庭や駐車場など雑草がたくさん生えるご家庭や、長い期間除草対策が必要なシーンでも1本常備しておけば大活躍してくれますよ。
安心な食品成分生まれの除草剤なので、お子様やペットのいるご家庭でも安心です!
雑草対策は場所や目的に合った使い分けがおすすめ
これで今年の春~夏の雑草対策は完了です。今回は下記の3パターンの雑草対策をしました。
◎花壇エリアには景観向上も兼ねた「グランドカバー防草」。
◎植栽エリア以外の広範囲の庭の雑草には「おうちの草コロリ 粒タイプ」で長期間しっかりと防草。
◎植栽エリア以外でピンポイントで生えてきた雑草には「おうちの草コロリ 液体タイプ」で素早く対処。たくさん使いたい方には「おうちの草コロリ 水で薄めるタイプ」がおすすめ
気温が上がって雑草が生い茂る前にしっかりと対策をして、春夏のお庭時間が快適に過ごしましょう♪
※除草剤の使用にあたっては、以下に注意しましょう。
●使用前にはラベルをよく読んでください。
●ラベルの記載以外には使用しないでください。
●本剤は小児の手の届く所には置かないでください。
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