花が終わった球根付きのヒヤシンス、鉢に植えたらどうなる?|植え方と栽培記録
金子三保子
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最近よく見かける球根付きの切り花。花が終わったあとの球根を土に植えて、花が咲くか実験してみました。植え方や開花までの様子をご紹介します。
目次
球根付きの切り花とは
球根付きの切り花は、球根と根がついた状態で出荷され、一般的な切り花より育てている感覚を味わえるのが人気。季節感を感じるインテリアにもなるアイテムとして、年々出回る種類が増えています。
▼今回ご紹介するのは、こちらの記事のヒヤシンスです。
球根付きのヒヤシンス|花が終わったらどうする?
ヒヤシンスは、下から上に向かって花が咲き進みます。花が終わったら、切り花同様、処分するのが一般的です。でも球根がついていると、なんだかもったいないと思うのはなぜでしょう(笑)
今回は、終わった球根を鉢植えにして、育ててみることにしました。水栽培のヒヤシンスでも同じようにできます。
まずは上の花まで咲き終わったら、球根を傷つけない程度に花茎をカット。写真のように1つの球根から2本の茎が出ている場合があります。鉢に植え付けるタイミングは、すべての花が終わったときです。
球根付きのヒヤシンス|花が終わったあとの植え方
花が終わったら、できるだけ早く鉢に植え付け、球根を育てます。
用意するのは、鉢、草花用の培養土、緩効性肥料。元肥が入っている培養土なら肥料を入れる必要はありません。
植える深さ
こちらは花壇に植えたものですが、写真のように球根が隠れる程度の深さに植え付けます。1つの鉢に複数の球根を植えたほうが咲いたときに見栄えがします。植え付け終わったら、まずは水をたっぷりと与えます。
植え付けたあとの水やりはどうする?
葉が枯れたら断水
庭に植えたものは、その後の水やりは自然にまかせます。鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたらたっぷりと与えます。
植え付け直後の葉は緑色ですが、次第に黄色くなり枯れてきます。水やりは葉がなくなるまで行い、夏の間は軒下などに置いて断水します。多少の雨が当たるくらいは問題ありませんが、必要以上にじめじめとした土の状態だと球根が腐ってしまいます。
発芽したら水やり再開
無事に夏越しした球根が発芽するのは晩秋から初冬のころ。芽が出たら水やりを再開します。
球根付きのヒヤシンス|鉢植え栽培の生長記録
1月のヒヤシンス
1鉢に4球を植えたヒヤシンス。植え付けてから約1年後の暮れに発芽しました。
3月上旬のヒヤシンス
4つ植えたうち、3つの球根から花芽が上がり、色づいてきました。
3月中旬のヒヤシンス
だいぶ色づいて茎が伸びてきました。
開花♪ 3月中旬以降は1日で急に生長します。昨年よりは小ぶりですが、これはこれでかわいい。
今回は4球植えたうち、1球は、葉は伸びましたが花芽は上がってきませんでした。花を開花することができる充実した球根にならないものは咲きません。
花が終わったらどうする?
このままの土だと来年も花を咲かせるほどの栄養が残っていないことが多いので、花が終わったら花茎を切ってから、再度新しい土に植えなおします。
購入した時より小ぶりになったり、咲かないこともありますが、土に植えると気温に敏感に反応して生長していく様子が楽しめます。実験気分でチャレンジしてみませんか。
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