忘れな草そっくり!ムラサキ科のかわいい草花5種

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金子三保子

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忘れな草は春にとてもかわいい水色の花が咲く一年草です。最近では苗もの以外にも、切り花としても流通するようになりました。今回は忘れな草によく似た、かわいい小さな花を咲かせるムラサキ科の草花5種をご紹介します。

目次

忘れな草  Myosotis

忘れな草は、ムラサキ科の3月~5月に開花の一年草。  原産地では忘れな草は多年草として扱われていますが、日本の梅雨や猛暑に耐えられないことが多いため、一年草として扱われています。忘れな草は一度植えると、こぼれ種でも育つほど、性質は強健です。最近は品種もいろいろ流通していて、一般的な水色の他、白やピンクもあります。ここ数年の新品種としては、従来の花のサイズより大きめな花のサイズの忘れな草も流通しています。  忘れな草の花丈は、矮性種(丈が低い性質)から丈が長めの品種まであり、丈が長めの花は花市場に切り花としても流通しています。  私が育てているの忘れな草は、比較的丈が長めの品種。ずいぶん前のことになりますが、花壇に数株の忘れな草を植えたところ、翌年以降あちこちに種がこぼれて、今では花壇、通路、他の花の鉢の上・・・など、びっくりするような所からも発芽するようになりました。

忘れな草は、ムラサキ科の3月~5月に開花の一年草。

原産地では忘れな草は多年草として扱われていますが、日本の梅雨や猛暑に耐えられないことが多いため、一年草として扱われています。忘れな草は一度植えると、こぼれ種でも育つほど性質は強健です。最近は品種もいろいろ流通していて、一般的な水色の他、白やピンクもあります。ここ数年の新品種としては、従来の花のサイズより大きめな花のサイズの忘れな草も流通しています。

忘れな草の花丈は、矮性種(丈が低い性質)から丈が長めの品種まであり、丈が長めの花は花市場に切り花としても流通しています。

私が育てているの忘れな草は、比較的丈が長めの品種。ずいぶん前のことになりますが、花壇に数株の忘れな草を植えたところ、翌年以降あちこちに種がこぼれて、今では花壇、通路、他の花の鉢の上・・・など、びっくりするような所からも発芽するようになりました。

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1.シノグロッサム  Cynoglossum amabile

シノグロッサムは、和名ではシナワスレナグサ、英名ではChinese forget-me-notとも言われています。ムラサキ科の一年草で、開花期は5月~6月で、忘れな草より少し後に開花します。花丈は30㎝~50㎝くらいのものが多いです。  シノグロッサムは水色の他、白、ピンクなどもあります。水色のシノグロッサムは、とても透明感のある水色です。海外では多年草として分類されることもありますが、忘れな草と同じく、高温多湿が嫌いな植物なので、日本では一年草扱いです。  シノグロッサムは、環境に合えばこぼれ種でも増えるほど性質は強い草花です。シノグロッサムと忘れな草の見た目の違いは、忘れな草より少し花が大きいのと、花の色が単色(忘れな草は中心が黄色)、葉っぱの色は忘れな草が若緑色なのに対して、シノグロッサムはシルバーグリーン色です。

シノグロッサムは、和名ではシナワスレナグサ、英名ではChinese forget-me-notとも言われています。ムラサキ科の一年草で、開花期は4月~7月で、忘れな草より少し後に開花します。花丈は30㎝~50㎝くらいのものが多いです。

シノグロッサムは水色の他、白、ピンクなどもあります。水色のシノグロッサムは、とても透明感のある水色です。海外では多年草として分類されることもありますが、忘れな草と同じく、高温多湿が嫌いな植物なので、日本では一年草扱いです。

シノグロッサムは、環境に合えばこぼれ種でも増えるほど性質は強い草花です。シノグロッサムと忘れな草の見た目の違いは、忘れな草より少し花が大きいのと、花の色が単色(忘れな草は中心が黄色)、葉っぱの色は忘れな草が若緑色なのに対して、シノグロッサムはシルバーグリーン色です。

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2.オンファロデス Omphalodes

オンファロデスは、品種がたくさんあって、一年草ものもあれば、多年草のものもあります。  今回ご紹介するのは、リニフォリア(linifolia)というムラサキ科の一年草で、草丈30㎝~40㎝くらい、白い花を4月~梅雨前くらいまで咲かせます。  オンファロデス・リニフォリアは、白い花に葉っぱがシルバーグリーンなので、シックな寄せ植えにとても重宝します。日当たりが好きで蒸れには弱いので、乾燥気味で育てれば、あとは勝手に育ちます。  オンファロデス・リニフォリアは、こぼれ種でも咲くほど性質は強い草花です。たくさんの花を楽しむには、花がらをまめに摘み取っていれば、多少花期は伸びます。  このオンファロデスの名前の由来は、種の形がへそのような形からきています。真ん中がくぼんで、ちょっとユニークな形なので、機会があったら種をとってみてはいかがでしょうか。  リニフォリアは白花ですが、その他のオンファロデスの品種は、青花や青×白の複色などがあります。

オンファロデスは品種がたくさんあって、一年草ものもあれば多年草のものもあります。

今回ご紹介するのは、リニフォリア(linifolia)というムラサキ科の一年草で、草丈30㎝~40㎝くらい、白い花を4月~梅雨前くらいまで咲かせます。

オンファロデス・リニフォリアは、花が白、葉っぱがシルバーグリーンなので、シックな寄せ植えにとても重宝します。日当たりが好きで蒸れには弱いので、乾燥気味で育てればあとは勝手に育ちます。

オンファロデス・リニフォリアは、こぼれ種でも咲くほど性質は強い草花です。たくさんの花を楽しむには、花がらをまめに摘み取っていれば多少花期は伸びます。

このオンファロデスの名前の由来は、種の形がへそのような形からきています。真ん中がくぼんでちょっとユニークな形なので、機会があったら種をとってみてはいかがでしょうか。

リニフォリアは白花ですが、その他のオンファロデスの品種は、青花や青×白の複色などがあります。

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3.ブルンネラ Brunnera

ブルンネラは、ムラサキ科で4月~5月に開花の多年草です。  今回ご紹介する4種の中で、花自体は忘れな草と一番似ていますが、ブルンネラの葉っぱは忘れな草の葉っぱとはまったく違う形をしています。  草丈は品種にもよりますが、30~40cm。植える場所は、半日陰が好みなので、シェードガーデンにおすすめです。高温多湿に弱いので、蒸らさないように注意します。  ブルンネラの品種はいくつかあって、水色の他、白い花の品種もあります。ブルンネラは、葉っぱも品種によって色々あるので、好みの葉の色で決めるのよいかもしれません。  私が育てているのは、黄色い斑入りタイプで、あんず(落葉樹)の木の下の花壇に植えています。ブルンネラが一番苦手な東京の夏、あんずの葉で日陰になるのが良いようで無事多年草化しました。  ただ、斑入り植物によくあることですが、強すぎる日差しだと葉焼けを起こしてしまいます。夏場、ボロボロになりつつも耐えてくれて、春に開花した瞬間は、嬉しさひとしおです。この植物は、東京のような場所では、高温多湿の梅雨から夏をいかに乗り切るかがポイントです。  ブルンネラの開花時期は、ハナニラ(球根)やネモフィラと同じ時期で、色のトーンの違う水色が混ざり合った時のカラーハーモニーはとても素敵です。

ブルンネラは、ムラサキ科で4月~5月に開花の多年草です。

今回ご紹介する4種の中で、花自体は忘れな草と一番似ていますが、ブルンネラの葉っぱは忘れな草の葉っぱとはまったく違う形をしています。

草丈は品種にもよりますが、30~40cm。植える場所は、半日陰が好みなので、シェードガーデンにおすすめです。高温多湿に弱いので蒸らさないように注意します。

ブルンネラの品種はいくつかあって、水色の他、白い花の品種もあります。ブルンネラは、葉っぱも品種によって色々あるので、好みの葉の色で決めるのよいかもしれません。

私が育てているのは黄色い斑入りタイプで、あんず(落葉樹)の木の下の花壇に植えています。ブルンネラが一番苦手な東京の夏、あんずの葉で日陰になるのが良いようで無事多年草化しました。

ただ、斑入り植物によくあることですが、強すぎる日差しだと葉焼けを起こしてしまいます。夏場、ボロボロになりつつも耐えてくれて、春に開花した瞬間は、嬉しさひとしおです。この植物は、東京のような場所では、高温多湿の梅雨から夏をいかに乗り切るかがポイントです。

ブルンネラの開花時期は、ハナニラ(球根)やネモフィラと同じ時期で、色のトーンの違う水色が混ざり合った時のカラーハーモニーはとても素敵です。

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4.アンチューサ Anchusa

アンチューサは品種がいくつもあり、一年草のものから多年草のものまであります。品種によって丈も低めのものから高いものまで色々あります。  一年草のアンチューサは、別名アフリカワスレナグサという和名で呼ばれています。  アンチューサの開花は5月から梅雨入り前くらいまで。日当たりのよい場所を好み、寒さには強いのですが、暑さや蒸れに弱いので、多年草のアンチューサも、日本だと梅雨や猛暑に耐えられるかが、翌年も開花するかのポイントです。  アンチューサの花の色は、品種によって水色から濃いめの青まであります。花の咲き方が、写真のように茎が立ち上ってきて、固まって咲きます。葉っぱは、ちょっとざらついた触感です。アンチューサは、品種によって花色、花丈がかなり違うので、地植えにする際は花丈を調べてから植栽する場所を決めることをおすすめします。

アンチューサは品種がいくつもあり、一年草のものから多年草のものまであります。品種によって丈も低めのものから高いものまで色々あります。

一年草のアンチューサは、別名アフリカワスレナグサという和名で呼ばれています。

アンチューサの開花は5月から梅雨入り前くらいまで。日当たりのよい場所を好み、寒さには強いのですが、暑さや蒸れに弱いので、多年草のアンチューサも、日本だと梅雨や猛暑に耐えられるかが、翌年も開花するかのポイントです。

アンチューサの花の色は、品種によって水色から濃いめの青まであります。花の咲き方が、写真のように茎が立ち上ってきて、固まって咲きます。葉っぱは、ちょっとざらついた触感です。アンチューサは、品種によって花色、花丈がかなり違うので、地植えにする際は花丈を調べてから植栽する場所を決めることをおすすめします。

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5.キュウリグサ Trigonotis peduncularis

キュウリグサはムラサキ科の雑草。ワスレナグサも小さな花ですが、それよりもさらに小さな水色の花で、花のサイズは1ミリほど。葉っぱをこすったり、ちぎったりすると、キュウリの香りがすることから、名前がついたそうです。色はワスレナグサより淡い水色の花が4月ごろに開花します。とても小さいので見落としてしまうほどの花ですが、日本全国あちこちで見かけることができます。

キュウリグサはムラサキ科の雑草です。ワスレナグサも小さな花ですが、それよりもさらに小さな水色の花で、花のサイズは1ミリほど。葉っぱをこすったりちぎったりすると、キュウリの香りがすることから名前がついたそうです。色はワスレナグサより淡い水色の花が4月ごろに開花します。とても小さいので見落としてしまうほどの花ですが、日本全国あちこちで見かけることができます。

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どれも小さな花の草花なので主役の花ではありませんが、小さな花が無数に咲くと、とても素敵な空間になります。苗が出回りだすのは年明けから初夏くらいまでです。気に入った方はお庭に取り入れて見てはいかがでしょうか?

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フラワーコーディネーター、フォトグラファー、ライター。 2022年6月、日東書院本社より「植物のきもち ~がんばりすぎないガーデニング」出版。 ギフトや装花などのフラワーコーディネート、自身でコーディネートした作品の撮影、雑誌や会員情報誌への提案など幅広く活動中。現在は植物に関する記事の執筆にも携わる。庭仕事はライフワーク。映画「余命1ヶ月の花嫁」ブーケ製作。

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