雪を割って花を咲かせるユキワリソウに魅せられて|編集部のこぼれ種#85
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植物と一緒に暮らしているLOVEGREEN編集部の、何気ない出来事や発見、雑談などなど……日々の一部をふらっとのぞいてみてください。今回は春の訪れを知らせるユキワリソウの花に心癒されたお話です。
先日、植物好きな仲間と遠足に行き、ユキワリソウをたくさん見てきました。ユキワリソウを知っていますか?
ユキワリソウは漢字で書くと雪割草。その名のとおり雪を割るように芽を出して花を咲かせる植物で、春の到来を知らせてくれる山野草として人気があります。この可憐な花が、雪を割って出てくるなんて、その「可愛らしさ」と「力強さ」のギャップが激しくないですか?
ユキワリソウは青、白、ピンク、黄、赤、紫、複色などさまざまな色があり、咲き方や模様もそれぞれで、一株ごとに異なるといえるほどの種類があるんですって。歩いていて見つけるたびに見事に全部違ってとても面白かったです。
図鑑などでは見たことがあったのですが、実際見るとやっぱり感じるものが違いますね。あっという間に心奪われてユキワリソウのファンになりました。
ちなみに、ユキワリソウは雪の下でも葉が枯れずに常緑なんだそうですよ。なんと強いこと。
常緑の多年草なので、スプリングエフェメラル(spring ephemeral)=「春の儚いもの」という、春の訪れを知らせてくれる短命な草花に付けられる称号にはあてはまらないようです。
ユキワリソウは春の訪れを知らせてくれる可愛らしい花。
スプリングエフェメラルであってもなくても、どちらも辛抱強く春を待って咲く力強い植物であり、本当に強くてかっこいいなぁとしみじみ尊敬してしまいます。
ユキワリソウの花言葉は、「自信」「信頼」
雪の中でじっと春を待ち、早春に花を咲かせる姿から付けられたそうです。なるほどですね。
ユキワリソウは、ミスミソウ(三角草)とも呼ばれるのですが、一枚の葉が3つに分かれてとんがっていることが由来だそうです。つやつやした葉が印象的でした。
落葉樹の株元で静かに咲いて、夏は木陰のような半日陰で風通しが良い場所を好むユキワリソウ。
落ち葉と比べてこのサイズ感です。健気でなんと可愛いのでしょう。春に毎年見に行きたい花が増えました。