コモンセージとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
コモンセージ
学名

Salvia officinalis

英名
Common Sage
和名
ヤクヨウサルビア
科名
シソ科
属名
サルビア属
原産地
ヨーロッパ

コモンセージの特徴

コモンセージはヨーロッパ地中海原産のシソ科のハーブ。コモンセージは古代ギリシア・ローマの時代から免疫力を助ける薬草や香辛料として活用され長寿のハーブの呼び名もあります。ハーブの「セージ」いえばコモンセージで、料理のスパイスや臭み消し、ハーブティーなどに利用されています。

コモンセージは初夏に咲く花も美しく、鑑賞用としても利用されています。葉の色はシルバーグリーンなので、花のない季節はカラーリーフとしても美しいハーブです。

コモンセージの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 50cm~60cm
耐寒性 強い
耐暑性 強い
花色 青紫
開花時期 5月~7月

コモンセージの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
植え替え
開花

コモンセージの栽培環境

日当たり・置き場所

日当りと風通しのよい場所で育てましょう。

用土

コモンセージは多湿を嫌うので水はけのよい土が適しています。また、セージは酸性の土壌が苦手なので、地植えの場合は苦土石灰をまくなどして土壌の調整をしたほうがよいでしょう。

鉢植えのコモンセージは、ハーブ用の土、草花用の培養土でも問題なく育ちます。

コモンセージの育て方のポイント

水やり

コモンセージは多湿が苦手なので、やや乾燥気味に育てます。土の表面が乾いてきたら水をたっぷりとあたえましょう。

肥料

植えつけ時に元肥を入れて植え付けます。地植えのコモンセージは、特に追肥をしなくても育ちます。鉢植えのコモンセージは、食用として利用する場合は有機肥料を使いましょう。

病害虫

コモンセージは病害虫の害の少ないハーブです。ただし株が蒸れるとうどんこ病にやられることがあります。また、カラッとした気候を好むため、梅雨から夏場の高温多湿の時期に根腐れが発生しやすくなったり、風通しが悪く過湿気味だとハダニにやられることがあります。ハダニの予防は葉の裏に霧吹きをスプレーするのが有効です。

コモンセージの詳しい育て方

選び方

株元に葉がないものは避け、美しいシルバーグリーンの葉の苗を選びましょう。

種まき

春は3~4月、秋は9~10月が適期です。

植え付け

真夏・梅雨は避け、春か秋に植え付けを行いましょう。

仕立て方

一度も切らずに放置しておくと株元に葉がない間延びした株になります。定期的に切り戻しをして、こんもりとした姿に仕立てると美しい姿を保ちます。

剪定・切り戻し

花の開花後、全体的に株を切り戻します。その他、株の姿が乱れてきたら切り戻しをします。コモンセージは強剪定にも耐えるハーブです。

植え替え・鉢替え

真夏・梅雨は避け春か秋に植え替えを行いましょう。生育旺盛なので一回り大きな鉢に植えかえます。鉢底に固まった土などを取り除き、根鉢を崩します。根っこを傷つけないように優しく行いましょう。 植えつけ後には鉢底から水がでるくらいたっぷりと水を与えましょう。

5月~7月に青紫色の穂状の花が開花します。

収穫

春から秋まで長期間収穫ができます。

夏越し

梅雨から夏に株元が蒸れるのを避けるため、花の開花後、全体的に切り戻してすっきりとした姿にすると、病害虫の害のない美しい姿を保ちます。

冬越し

特別な冬越しの必要はありません。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

コモンセージは挿し木や水挿しで増やすことができます。時期は春から初夏と秋が向いています。

水挿しは若くて元気な茎を剪定し、水に挿す前に水に浸かる部分の下葉は取ります。葉がついたまま水に入れると水が腐ってしまい発根しづらくなります。下葉を処理をしたら水に挿して、直射日光の当たらない風通しのよい部屋に置いて管理すると、しばらくすると発根します。

挿し木は若くて元気な茎を剪定し、水に挿す前に水に浸かる部分の下葉は取ります。葉がついたまま水に入れると水が腐ってしまい発根しづらくなります。下葉を処理をしたら1~2時間水あげをした後、湿らせたバーミキュライトなどに茎を挿し、土が乾燥しないよう定期的に水やりしながら風通しのよい日陰で管理すると2~3週間で発根します。

発根したコモンセージは根を傷めないように鉢上げをしましょう。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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