ミステリアスな「ほおずき」の魅力!特徴、育て方から多彩な楽しみ方まで
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夏になると見かける鮮やかな朱色の実「ほおずき」。どこかノスタルジックで、神秘的な雰囲気は、古くから日本の夏を彩る植物として愛されてきました。お盆の飾りやお祭りのイメージが強いほおずきですが、近年では「食用ほおずき」が注目を浴びたり、インテリアに寄り添う「ドライフラワー」にされたり、楽しみ方が広がっています。
こちらの記事では、ほおずきの特徴や言い伝え、育て方、ほおずきの種類からハンドメイドのアイデアまで、その魅力を余すところなくご紹介します。専門的な知識を紹介する詳細記事へのリンクもご用意しています。ぜひそちらもチェックして、ほおずきの世界を奥深い世界を覗いてください。
目次
ほおずきの特徴と魅力

朱色の提灯のような形をしたほおずき。まずは、その基本的な特徴と、昔から愛される独特の魅力、そして縁起や言い伝え、謎めいた噂について紐解いていきましょう。
ほおずきってどんな植物?
ほおずきは、ナス科ホオズキ属の多年草です。原産地はアジアで、古くから日本に自生していました。
最大の特徴は、実を包み込むように発達した袋状の「ガク」です。花が咲き終わると、花びらの付け根にあったガクが大きくふくらみ、次第に緑色から鮮やかな朱色へと色づいていきます。私たちが「実」だと思って見ているあのぷっくりとしたランタンは、ガクが変化したもの。本当の実は、その袋の中に大切に守られるようにして入っています。
「魔除け」や「お盆」との深い結びつき
ほおずきは、漢字で「鬼灯」とも書きます。この文字通り、怪しくも美しい朱色の灯りのような姿は、お盆にご先祖様が迷わず家に帰ってこられるように足元を照らす「提灯」に見立てられてきました。迎え火の代わりとして飾られる、お盆には欠かせない植物となっています。
また、その燃えるような朱色には「魔除け」の力があると信じられており、縁起物として庭に植えたり、玄関に飾ったりする風習も根強く残っています。
「植えてはいけない」といわれる理由とは?
時々ほおずきについて「植えてはいけない」という噂を耳にします。その理由についてご説明します。
繁殖力が強い
ほおずきは地下茎を伸ばして増えていくため、数年後には想像以上に増えてしまう恐れがあることから、「植える場所には注意が必要=植えてはいけない」といわれるようになりました。
「ほおずきを育ててみたい。でもスペースが心配」という方は、まずは鉢植えからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
薬効と毒性の表裏
古くは「酸漿(さんしょう)」という生薬として利用されていたほおずきですが、実や根、葉に毒性があります。特に妊婦さんは摂取を避けるべきとされており、こうした注意が噂となって独り歩きしてしまったのではないかと考えられます。
日本に伝わる言い伝え
日本各地に伝わる言い伝えに「ほおずきを庭に植えると死人が出る、病人が出る」などがあります。このことから「植えてはいけない」といわれるようになったようです。
真逆の言い伝えもある
言い伝えとはおもしろいもので、「ほおずきを庭に植えると家が富む」といわれ、好まれて植えられていた地域もあるそうです。
より詳しい由来や、季節ごとの特徴について知りたい方は、ぜひこちらの詳細記事をチェックしてみてください。
ほおずきの育て方

夏には「ほおずき市」も催されるほど人気の植物。ポイントさえ押さえれば簡単に育てることができます。特に初心者の方には、移動が簡単で繁殖をコントロールしやすい「鉢植え」での栽培がおすすめです。
栽培のスケジュール
ほおずき栽培の基本的な年間スケジュールは以下の通りです。
苗の植え付け: 4月〜5月頃(気温が安定してから植え付けるようにしましょう)
開花期: 6月〜7月頃(小さく控えめな薄黄色の花が咲きます)
収穫・観賞期: 7月〜9月頃(ガクが赤く色づきます)
場所
日当たりの良い場所を好みます。しっかりと日光を浴びることで、実の付きが良くなり、色鮮やかな赤へと発色します。ただし、真夏の西日が強すぎる場所では葉焼けを起こす心配があるため、夏場は半日陰に移動できる鉢植えが便利です。
水やり
庭植えは、根付いてからは降雨に任せます。乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。
鉢植えは、表土が乾いたら鉢底から流れ出てくるくらい、たっぷりと水やりします。特に開花から結実にかけての時期に水切れを起こすと、実が大きくならずに落ちてしまう原因になるので注意しましょう。
用土
排水性と保水性の良い土を好みます。
鉢植えは、市販の花や野菜の培養土で問題なく育てられます。
肥料
植え付け時に元肥を混ぜ込み、6月〜8月の生長期には追肥を施すと、大きくきれいな実が付きます。
病害虫と対処法
カメムシとアブラムシ、うどんこ病の被害に注意が必要です。
最も気をつけたいのはカメムシ。せっかく膨らんだ袋に針を刺して汁を吸い、実を台無しにしてしまうことがあります。見つけ次第捕殺するか、あらかじめ防虫ネットを張るなどの対策が効果的です。
また、風通しが悪いと「うどんこ病」が発生しやすくなるため、葉が混み合ってきたら適度につみ取って、風通しを良くするように意識しましょう。
より具体的な育て方については、こちらの植物図鑑ページで解説しています。
ほおずきの種類
私たちがよく知る観賞用のほおずきとは別に、フルーツのような甘みの「食用ほおずき」や、一風変わったシックな花を咲かせる「黒ほおずき」という種類が存在します。
それぞれの個性を比較して、お気に入りのほおずきを見つけてみましょう。
まるでフルーツ!「食用ほおずき」

観賞用のほおずきは毒性があるため食べられませんが、「食用ほおずき」は別物です。ストロベリートマトやゴールデンベリーといった名称でも流通しています。まだまだ広く知られているものではありませんが、ちょっと珍しい品ぞろえのスーパーマーケットや飲食店などで見かけることがあります。
どんな味?
袋を剥くと、中からツヤツヤとしたミニトマトのような実が現れます。一口食べると、まるでマンゴーやベリーのようなトロピカルな甘い香りと、トマトのような心地よい甘酸っぱさが口いっぱいに広がります。
栄養価も抜群
ビタミンA、ビタミンB、鉄分が含まれており、健やかなコンディション作りや健康維持、美容を意識する方にもおすすめです。
食用ほおずきの種類や美味しい食べ方、収穫時期の見極め方など、食べる楽しさについてはこちらから。
食用ほおずきをおうちで育ててみよう!
あまり見かけないなら、自分で育てて楽しんでみませんか。食用ほおずきも観賞用と同じくらい育てやすいのが特徴。基本的には観賞用と同じ育て方ですが、収穫時期のタイミングなど、美味しい実を楽しむための独自のコツがあります。
甘くて大きな実をたくさん収穫するためのコツや育て方を編集部が解説します。
大人っぽいシックな色気!「黒ほおずき(ニカンドラ)」

「ほおずき」という名前がついていますが、こちらは一般的なホオズキ属のほおずきとは別種のオオセンナリ属(ニカンドラ属)に分類される植物です。
南米原産の一年草で、その名の通り、実を包む袋が「黒〜濃い紫色の斑点」に染まる、なんともシックでクールなルックスをしています。
花も実も美しい
初夏から秋にかけて、透き通るような淡いブルーや紫色の美しい花を咲かせます。花が咲いた後に、シックな黒い実をつけるため、一つの植物で「可憐な花」と「大人っぽい実」の両方を長く楽しむことができます。
ナチュラルガーデンに最適
洋風の庭や、和モダン、ナチュラルな雰囲気の花壇にベストマッチ。切り花としてもおしゃれで、花瓶に挿すだけで部屋の雰囲気がガラリと洗練されます。
こちらの記事で、花や実について、写真付きで詳しく紹介しています。
黒ほおずき(ニカンドラ)の育て方
日本の暑さにも強く、病気もほとんどないため、手入れが非常に楽。ただし、一年草であるため一般的なほおずきと違って冬を越すことはできません。翌年も育てるなら、毎年種を採取して春にまくか、こぼれ種から芽吹くのを待つようにしましょう。
種まきの適切な時期、発芽のコツ、剪定方法など、詳しい栽培マニュアルはこちらからどうぞ。
ほおずきを暮らしに取り入れよう
お盆が過ぎても、あの不思議なフォルムを楽しみませんか。
ほおずきの最大の魅力は「枯れてからも、美しく姿を変える」点にあります。ここでは、SNSでも大人気のおしゃれなインテリアアレンジメントを2つご紹介します。
まるでレースのよう!「透かしほおずき」の作り方

みなさんは、ほおずきのオレンジ色の皮がレースのような葉脈だけになり、中の赤い実が透けて見えているものを見たことがありますか? これは「透かしほおずき(編みほおずき)」と呼ばれるものです。
なんだか難しそうに見えますが、自宅で誰でも簡単に作ることができます。
作り方
1. 完熟したほおずきを丸ごと水に浸けます。
2. 1週間〜2週間ほど放置し、外側のガクをふやかして腐らせます(少し匂いが出るので屋外がおすすめ)。
3. きれいな葉脈だけの状態になったら、残ったガクを水の中で優しく歯ブラシなどを使って洗い流します。
4. しっかりと乾燥させれば、まるで繊細なレースを編み込んだような、美しい「透かしほおずき」の完成です!
このままドライフラワーとして置いて飾っておくだけでも、アンティークな風合い漂う素敵なインテリアになります。詳しい手順はこちらの記事で優しく解説しています。
幻想的な光に癒される「ほおずきランプ」の作り方

完成した「透かしほおずき」を使って、さらに一歩進んだ極上のインテリア「ほおずきランプ」を作ってみましょう。
レースのようなほおずきの葉脈の隙間から、漏れ出す光はとても幻想的。優しい灯りは、ベッドサイドのナイトランプや、お部屋の癒やしの間接照明として最高の空間を演出してくれます。
作り方
市販されているLEDのジュエリーライトや、小さなケーブルライトの電球ひとつひとつに、作成した透かしほおずきをそっと被せて固定するだけ。熱を持たないLEDライトを使用するのが安全に楽しむポイントです。
暖色の光が、ほおずきの葉脈を美しく浮かび上がらせ、部屋全体を温かみのあるミステリアスな空間へと変えてくれます。詳しい作り方はこちらからどうぞ!
思いを伝える花言葉

ほおずきの花言葉は「自然美」「心の平安」「偽り」「ごまかし」「私を誘って」
花言葉の由来や、名前の由来など、さらに詳しい情報はこちらをチェック!
古くから日本の夏を彩ってきた「ほおずき」。その歴史や魔除けとしての物語に想いを馳せ、春から鉢植えで大切に育て、夏には鮮やかな朱色の実を鑑賞し、秋には食用ほおずきで季節の恵みを味わう。そして冬が訪れる前に、乾燥させて美しいランプを作り、お部屋に温かい光を灯す……。
今年は、お部屋の片隅やベランダにほおずきを迎え入れて、そのミステリアスで愛らしい魅力に触れてみませんか。「花と暮らす」喜びのサポートになりますように。






































