ほおずき(鬼灯)のドライフラワー!透かしほおずきの作り方

山田智美
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ほおずきは提灯のようにぶら下がったオレンジ色の実が可愛い植物です。このほおずきの実を、葉脈だけの状態にしてドライフラワーにしたものを「透かしほおずき」と言います。見た目にも涼やかなほおずきのドライフラワー、透かしほおずきを自宅で作って楽しみませんか。
目次
ほおずき(鬼灯)基本情報
- 学名:Physalis alkekengi
- 科名:ナス科ホオズキ属
- 分類:多年草
ほおずきは、特徴的な実が可愛らしいナス科の多年草です。この提灯のように見えるものはガクで、中にミニトマトに似た実が入っています。ほおずきもトマトもナス科ですから、見た目が似ているのも納得です。
ほおずきは、水に浸けておくとガクの組織が腐って溶け、葉脈だけがきれいに残る特性があります。このほおずきの特性を活かして、可愛い透かしほおずきを作ってみましょう。
ほおずき(鬼灯)
- ほおずき(鬼灯)は、ナス科ホオズキ属の多年草です。初夏に淡いクリーム色の花を咲かせますが、あまり目立ちません。それよりもほおずき(鬼灯)と言えば、夏にオレンジ色に色づく提灯のような果実が有名です。外側の提灯のようなオレンジ色の袋状の部分は、ほおずき(鬼灯)のガクが生長したものです。この中にミニトマトによく似た果実が1粒入っています。 ほおずき(鬼灯)は、その形状が提灯を想起させることから、お盆時期に先祖の霊を案内する灯りとして、お盆飾りに欠かせない植物の一つとなっています。毎年7月には東京の浅草寺でほおずき市が開催され、多くの人で賑わいます。お盆の時期ということもあり、お盆飾りとしてほおずき(鬼灯)を求めにくる人も多くいるようです。 他にもほおずき(鬼灯)にはたくさんの楽しみ方があります。中のミニトマトのような果実の果肉を上手に取り出し、残った果皮を舌の上で鳴らす遊びや、ほおずき(鬼灯)のガクを溶かして葉脈だけにしたものを透かしほおずきと呼び、眺めて楽しむ遊びなどがあります。 また、食用ほおずきと言って、食用になる品種もあります。
ほおずき(鬼灯)のドライフラワー|透かしほおずきの作り方
透かしほおずきは、周りの葉脈から中のオレンジ色の果実が透けて見えている、可愛らしいドライフラワーです。ほおずきが一般的に出回るのは夏の盛りですから、真夏の暑い時期に目から涼をとることが出来ます。ほおずきのドライフラワーは、涼し気で何か繊細な雰囲気もかもし出す、素敵なインテリアのアクセサリーになります。
用意するもの
透かしほおずきを作ってみよう
実際に透かしほおずきを作ってみましょう。容器にほおずきの実を入れて、すべてが水に浸るまで水を入れます。必ず実がすべて浸かるようにしましょう。空気に触れた部分が黒ずんでしまうことがあります。
1週間から10日ほどそのまま置いておきます。水の中でほおずきを腐らせます。腐った水は当然悪臭がするので、ラップなどで蓋をしておくとよいでしょう。
様子を見て水が濁っていたら、ほおずきを取り出し、そうっと流水で洗い流します。
中の果実を残して、ほとんど葉脈だけの姿になりました。残った組織は、子供用の柔らかい歯ブラシで洗い流します。
透かしほおずきの作り方のコツ
- ほおずきを水に浸けている間、水と一緒に腐らせるので、当然悪臭がします。ラップや蓋をするなどして防いでください。
- 洗い流す際は、流水の勢いでほおずきの葉脈が裂けてしまうこともあります。水を張ったボウルなどに入れて歯ブラシで優しく叩くように洗い流してください。
- ほおずきがしっかり水に浸かっていなかったり、鮮度が悪いと黒いシミが残ってしまうことがあります。このシミは漂白剤に浸けることで消すことができます。漂白剤に浸けて置く時間は、お使いの漂白剤によって違いますので、様子をみながら調整してください。
ほおずき(鬼灯)のドライフラワー|透かしほおずきの出来上がり!
レースのようなほおずきのドライフラワー、透かしほおずきが出来上がりました。葉脈には最初はオレンジの色素が少し残っていますが、乾燥するにつれて自然な生成り色に変化していきます。気になる場合は漂白剤に浸けておくと、きれいに果実のオレンジ色を残した状態で葉脈だけ白くなります。真っ白な葉脈からオレンジの実が透けているドライフラワーでインテリア雑貨としてもおすすめです。
びっくりするくらい簡単な透かしほおずきの作り方、ちょっと試してみませんか。
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