エキナセアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- エキナセア
- 学名
Echinacea
- 英名
- Purple coneflower
- 科名
- キク科
- 属名
- ムラサキバレンギク属
- 原産地
- 北アメリカ
エキナセアの特徴
エキナセアは、初夏から秋までの長期間開花し続けるキク科の宿根草です。近年、鑑賞用のエキナセアの育種が盛んで、たくさんの品種が流通し、毎年のように新品種が作出されています。草丈、花色などの特徴が様々で、いずれも夏の暑さに強い宿根草として、庭や花壇、寄せ植えなどに使われています。
エキナセアの基本種は、ハーブ(薬用植物)に分類されます。日本でも以前エキナセアの効用がメディアで大きく紹介され、ハーブティーやサプリメントとして販売されています。このような効用があるエキナセアは、Echinacea purpurea、Echinacea pallida、Echinacea angustifoliaの3種です。園芸店で流通しているほとんどのエキナセアは、鑑賞目的の園芸用で飲食には向かないので注意が必要です。
エキナセアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
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草丈・樹高 | 30~100cm |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、グリーン、黄、白、複色 |
開花時期 | 6月~10月 |
エキナセアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
植え替え | ||||||||||||
開花 |
エキナセアの栽培環境
日当たり・置き場所
エキナセアは、日当たりと風通しの良い場所での栽培が適しています。鉢植えでも地植えでも栽培可能です。
用土
水はけが良く、一般的な草花が育っている場所なら植え付け可能です。
鉢植えは、草花用の培養土で問題なく育ちます。
エキナセアの育て方のポイント
水やり
地植えは、根付いてからは特に水やりの必要はありません。夏期など乾燥が続いた時にはたっぷりと与えるようにしましょう。
鉢植えは、鉢の表面の土が乾いたら、たっぷりと水やりを行います。
肥料
地植えのエキナセア
自然の循環ができている肥えた土ならば、特に与えなくても毎年開花します。
植え付けてから数年しても花付きが悪いようならば、春か秋に緩効性肥料もしくは有機質肥料(園芸用として市販されている固形の油粕など)を与えましょう。
鉢植えのエキナセア
元肥を入れて植え付けし、その後は月に1回程度緩効性肥料を施しましょう。元肥入りの培養土の場合は、元肥を新たに入れる必要はありません。
病害虫
目立った病害虫の害はありませんが、梅雨や秋の湿度が高い時期になるうどんこ病が発生することがあります。
エキナセアの詳しい育て方
選び方
葉の色が鮮やかで株の姿が良いものを選びましょう。
①薬効のあるエキナセアと園芸用のエキナセア
最近出回っているエキナセアは観賞用として作られたものが多く、ハーブとしての薬効はありません。
ハーブとして効用があるエキナセアは、Echinacea purpurea、Echinacea pallida、Echinacea angustifoliaの3種です。
園芸店で流通しているほとんどのエキナセアは、鑑賞目的の園芸用で飲食には向かないので注意が必要です。
育て方に違いはありませんが、ハーブとして飲食用に使うエキナセアが必要な場合は、ハーブショップなどで品種を確認して購入することをおすすめします。
②草丈
品種が豊富になり、大きく分類すると下記に分類されます。
1.草丈1メートル以上になる品種
2.草丈70~80センチの品種
3.草丈30~50センチの品種
同じエキナセアでも品種によって高性から矮性までいろいろあるので、植える場所や鉢のサイズによって品種を選びましょう。
植え付け
春と秋が植え付け適期です。鉢植えでも地植えでもどちらでも栽培することができます。高性から矮性までいろいろあるので、植える場所や鉢のサイズによって品種を選びましょう。
一年草と違って長い間管理するので、大きくなった姿をイメージして、株と株の間のスペースは広くとりましょう。
剪定・切り戻し
終わった花茎は株元で剪定します。
その年の花が一通り終わったら、株元で切り戻します。
植え替え・鉢替え
春と秋が植え替え適時です。鉢植えは、1~2年に一回、一回り大きな鉢に植え替えるか株分けをしましょう。
花
6月~10月の長期間開花します。終った花は、花だけでなく茎の部分も一緒に剪定すると株がきれいな姿を保ちます。
イガグリのような花芯(頭状花)の周りに細長い花弁がつき、咲き進むと写真のように反り返ってきます。花弁が落ちた後の花芯部分は球状になり長く残るため、そのまま立ち枯れた様子を庭の植栽に生かしたり、ドライフラワーとして楽しむことができます。
収穫
切り花やドライフラワーとして楽しむことができます。年々流通量が増え、いろいろな品種が夏の花屋さんに並びます。花持ちが良く、花びらが落ちたあとの花芯部分だけでも観賞価値があるため、咲き始めの状態のものから花芯部分のものまで流通しています。
夏越し
あまりにも酷暑だと夏場は少し花が休みがちになることがありますが、涼しくなると花が復活し10月いっぱいくらいまで開花します。
冬越し
冬前になったら地際で切り詰めて、株の周りをワラや腐葉土などでマルチングしておくと寒さ対策になります。エキナセアをはじめとした宿根草は、株が大きくなるにつれて花数が多くなってきます。宿根草の本来の魅力を感じられるのは、2年目、3年目以降くらいからです。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
大株になったら春か秋に株分けします。