エキナセアとは?育て方、種類、冬越しなど管理のコツ

金子三保子
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エキナセアは初夏から秋まで長く咲き続ける宿根草。エキナセアはとても丈夫で手入れが簡単な上に、最近はたくさんの色あい、咲き方の新品種が続々と登場し、夏の花期の長い宿根草として人気のある草花です。エキナセアの種類や育て方をご紹介します。
目次
エキナセアとは?
- 学名:Echinacea
- 科名:キク科
- 属名:エキナセア属
- 分類:草花(多年草)
エキナセアの種類について
エキナセアのもともとの品種はハーブに分類され、ネイティブインディアンが薬用として使用していたものを言います。日本でも何年か前にエキナセアの効用が紹介され、ハーブティーやサプリメントとして販売されています。
最近出回っているエキナセアは観賞用として作られたものなので、ハーブとしての薬効はありません。あくまでも園芸用としての利用に限られます。
園芸種のエキナセアでもオリジナルのエキナセアでも育て方に違いはありませんが、ハーブとして飲食用に使うエキナセアが必要な場合は、ハーブショップなどで品種を確認して購入することをおすすめします。
エキナセアの購入は種の販売もありますが、苗で購入するのが一般的です。エキナセアは種を採ることもできますが、最近出回っている新品種のエキナセアは、種をとってまいても同じ花色や咲き方にならない品種もあります。
エキナセアの魅力はなんといっても色数が豊富なことです!
赤、ピンク、黄色、白、グリーン、オレンジ、アプリコット、複色・・・。そして最近は八重咲や花びらが細い咲き方のエキナセアも出てきました。同じ株から違う色が出てくる品種もあります。
エキナセアの丈について
品種が豊富なエキナセア。最近の品種は丈も色々とあります。
- 草丈1メートル以上になる品種
- 草丈70~80センチの品種
- 草丈30~50センチの品種
同じエキナセアでもかなり草丈に違いがありますので、購入した品種のプランツタグの草丈を確認してから、どこに植えるかを決めましょう。
エキナセアの植え付けと育てる場所
エキナセアは鉢植えでも地植えでも栽培することができます。同じエキナセアでも品種によって、高性から矮性までいろいろあるので、植える場所にあった花丈を選びましょう。
エキナセアを育てるのは、日当たり、風通し、水はけが良い場所が適しています。エキナセアは一年草と違って長い間管理するので、大きくなった姿をイメージして株と株の間のスペースは広くとります。
エキナセアの日々の育て方
水やり
地植えにしたエキナセアは、根付いてからは水やりの必要はありません。鉢植えのエキナセアは、表面の土が乾いたらたっぷりとあげましょう。葉っぱが常にぬれていると、うどんこ病にやられやすくなるので、水やりは土の表面にあげるようにします。
エキナセアは梅雨の時期や秋の長雨のような土の状態を嫌います。鉢植えのエキナセアは、長雨の時は軒下に移動するなどして管理するとよいでしょう。冬場は地上部分はなくなりますが、鉢植えのエキナセアは冬でも水をあげ忘れないことを注意します。
花がら摘みと肥料
終ったエキナセアの花は、花だけでなく茎の部分も一緒に剪定すると株がきれいな姿を保ちます。終った花はそのままにしておくと病気の発生源になったりするので、早めに取り去りましょう。
エキナセアは肥料が少なくても育つ草花です。逆に与えすぎると株が弱るので、春と秋に固形肥料を少なめに与える程度です。
エキナセアの病害虫
エキナセアはとても丈夫で、適切な管理をしていると病害虫の害が少ない宿根草です。
エキナセアの病気で一番多いのが、梅雨や秋の湿度が高い時期になるうどんこ病です。日ごろの水やりは、葉っぱではなく土の表面に与えるようにします。虫は、地際の茎にフキノメイガの幼虫が入ることがあるので見つけ次第早めに防除します。