ペチュニアとは?育て方・栽培方法|植物図鑑
- 植物名
- ペチュニア
- 学名
Petunia x hybrida
- 英名
- Petunia
- 和名
- 衝羽根朝顔(ツクバネアサガオ)
- 科名
- ナス科
- 属名
- ペチュニア属
- 原産地
- 南アメリカ、中東部亜熱帯
ペチュニアの特徴
ペチュニアの花期は3月~11月頃。花期が長く、タイミング良く剪定すると枝分かれしてたくさんの花を咲かせます。寄せ植えやハンギングバスケット、コンテナ栽培にもよく用いられます。
色幅が豊富で一重咲きや八重咲きなど咲き方も様々あり、花の大きさも大輪から小輪と多様で毎年新品種が発売されています。
本来多年草ですが、寒さに弱いため一年草扱いされていることが多い花です。暖地では霜に当たらないように注意すれば戸外で冬越しさせることもできます。
ペチュニアの語源はブラジル先住民のPetun(たばこ)が語源になっています。たばこの花に似ていることからこの語源になったと言われています。
ペチュニアの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
---|---|
草丈・樹高 | 10~30cm |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
花色 | 赤、ピンク、白、黄、黒、紫、ベージュ、ワイン、複色など |
開花時期 | 3月~11月 |
ペチュニアの花言葉
ペチュニアとサフィニアの違い
サフィニアはペチュニアの改良品種。ペチュニアの長期間咲き続ける良さを引き継ぎ、雨に弱い弱点を改良してより育てやすくなりました。英語のSurfing(サーフィン)とPetunia(ペチュニア)を合わせて名付けられています。サフィニアは4月~10月頃、波打つようにたくさんの花を咲かせます。横に広がって生長し、ふんわりと豪華にあふれるように咲きます。花色は白、ピンク、紫、青、黄色など様々あります。
ペチュニアの寄せ植え
ペチュニアは「可愛い」「明るい」「華やか」「爽やか」「上品」「大人っぽい」「アンティーク」などあらゆるイメージを演出できるので、どんな寄せ植えを作るときにも重宝します。
ペチュニアの育て方カレンダー
時期 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
開花 | ||||||||||||
植え付け | ||||||||||||
肥料 | ||||||||||||
種まき | ||||||||||||
挿し芽 |
ペチュニアの栽培環境
日当たり・置き場所
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
梅雨時期など長雨が続く時期には、株が蒸れてカビが発生したり腐って枯れてしまうことがあるので、なるべく風通し良く管理しましょう。
温度
寒さに弱いため冬には枯れてしまいます。マルチングを厚めにしたり、室内に取り込むことで越冬できる場合もありますが、一般的には毎年、新しい苗を購入することが多い植物です。
用土
市販の草花用の培養土で問題なく育ちます。ハンギングバスケットにペチュニアを植える際は、ハンギングバスケット用の軽い土を使うと管理しやすいです。
ペチュニアの育て方のポイント
日常の管理
ペチュニアは、多花性の草花です。終わった花がらをまめに摘みとることによって、長くたくさんの花数を楽しめます。
枯れた花や下葉をこまめに取るようにすると、カビの発生を抑えることができます。
水やり
表面の土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水を与えます。できるだけ花に水がかからないように株元に水やりしましょう。特に梅雨の時期のペチュニアは、常に葉が濡れていると病気の原因になります。
肥料
半年以上咲き続けるので、追肥が必要です。使用している肥料の説明書きに書いてある頻度や量を守って追肥します。
病害虫
灰色かび病:ボトリチス病とも呼ばれ、梅雨時期に特に発生します。花弁に褐色の小さなシミ状の斑点ができたり、茎や葉に灰色のカビが生えます。日当たりや風通しをよくすることで予防します。
うどんこ病:植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
アブラムシ:新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。見つけ次第対処しましょう。
ナメクジ:植物の葉やつぼみ、花びら、野菜の新芽などを食べます。大量に発生すると茎だけ残して葉を全て食べられてしまったり、葉が一部食べられて穴が開いても生長不良に繋がります。土の中にいることが多いため、植え替え時に点検したり、雨上がりにチェックすると比較的見つけやすいです。
ペチュニアの詳しい育て方
選び方
ペチュニアの苗は、3月から出回ります。葉色が美しく花に元気があり、つぼみがたくさんついているものを選びましょう。 株元がぐらついているものや、葉色が悪いものは良い苗ではありません。
種まき
種まきは、4月~5月頃が適期です。ただ、まく時期が遅いとちょうど花が咲き始めるころが梅雨入りと重なるため、まだ気温が低い3月頃に室内で種まきをすると、開花が5月の陽気の良い時期になります。
9月に種をまく場合は、室内で冬越しさせて春に植え付けます。
植え付け
植え付けの適期は、4月~5月頃です。梅雨に入る前に根がある程度張っていると、しっかりした株に育ちます。
仕立て方
垂れるように咲くので、どちらかというとハンギングバスケットに植えたり、鉢を花台の上に置くなど、高い位置に飾るとより美しく楽しめます。
剪定・切り戻し
放置しておくと株元の葉がなくなり淋しい姿になったり、茎が方々に伸びてしまうので定期的に剪定しましょう。切り戻しをして枝分かれさせることで、たくさんの花を楽しめます。梅雨に入る前に、半分くらいに切り戻しをすると、秋から立派な苗姿になり、蒸れの防止にもなります。
植え替え・鉢替え
生長が早く、すぐに鉢に根が回り鉢がパンパンになって水が吸えない状態になることがあります。そのときには、二回りほど大きな鉢に植え替えましょう。
花
春から秋まで長期間花を咲かせます。終わった花がらは、まめに摘み取りましょう。
また、梅雨に入る前に、半分くらいに切り戻しをすると、蒸れの防止になるとともに、秋まで長くたくさんの花を楽しむことができます。
夏越し
梅雨や夏の高温多湿が苦手なため、梅雨前に切り戻して花を休ませて、風通し良く管理します。
冬越し
ペチュニアは本来は多年草ですが、寒さに弱いため一年草として扱われることが多い植物です。冬越しさせたいときは、室内に取り込むなど対策を行いましょう。
増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)
種まきと挿し芽で増やせます。