ルバーブとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ルバーブ
学名

Rheum rhaponticum

英名
Rhubarb
和名
ルバーブ
科名
タデ科
属名
ダイオウ属
原産地
シベリア地方

ルバーブの特徴

ルバーブは、タデ科の草丈2mになる大型の多年草のハーブです。葉は、ふきの葉のような見た目で、柔らかく光沢がある濃い緑色をしています。夏に穂状のクリーム色の花を咲かせます。冬には地上部が枯れますが、2年目以降の赤く色づいた葉柄部分を収穫して加工し、食用にします。1度植え付ければ4~5年は収穫できます。

ルバーブは強い酸味とえぐみがあるので、ジャムなどの加工用に最適で、ゆるやかな整腸作用があるといわれています。以前は栽培地以外ではなかなか手に入らない野菜でしたが、最近は流通量も増えつつあります。

ルバーブの別名は食用大黄とよばれ、緩下剤用漢方として有名な大黄は中国起源のもので近縁種です。葉にはシュウ酸が含まれるので食用にはできませんが、煮出した液は銅や真鍮の研磨用に使われます。

ルバーブの詳細情報

園芸分類 野菜
草丈・樹高 1~2m
耐寒性 強い
耐暑性 普通
花色 クリーム色
開花時期 5月~7月

ルバーブジャムの作り方

ルバーブの葉柄を刻んで水にさらします。鍋にルバーブと好みの量の砂糖、レモンと白ワインを少々いれて火にかけ柔らかくなるまで煮て作ります。赤色が美しいジャムができあがります。完成したジャムは、パンにつけたりヨーグルトにいれたりして食べるだけでなく、マフィンなどの焼き菓子を作る際に混ぜこんで利用したり、タルトやパイの具として利用する事ができます。特にフランスでは、コンポートやお菓子にしてルバーブをよく食べる習慣があります。なお、ジャムにする際のルバーブの切り方は好みですが、コンポートのように存在感を残す場合は大きめに、とろとろの食感にする場合は細かく刻んでください。

鮮やかなピンク色が美しい「ルバーブアイスティー」の作り方

ルバーブを10cmほどの長さに切って水にさらし、あく抜きをしておきます。大きめの鍋にルバーブとたっぷりの水を入れ沸騰させ、とろ火で約1時間ほど煮ます。その後、ざるでこして砂糖や蜂蜜を加えて甘味を調整したらよく冷蔵庫で冷やします。コップに入れてミントを飾ると鮮やかなピンク色が美しいルバーブアイスティーが完成します。

 

ルバーブの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
収穫
開花

ルバーブの栽培環境

日当たり・置き場所

ルバーブは、日当たりと風通しの良い場所で育てましょう。真夏の強すぎる日差しは苦手です。日除けなどの対策を取りましょう。夏の日差しが強すぎる場所だと茎がきれいな赤にならないこともあります。

温度

ルバーブの生育適温は15~20℃です。どちらかといえば冷涼な気候を好みます。暖地で育てると、茎に赤みが出ないこともあります。

用土

ルバーブは、水はけの良い土を好みます。

堆肥や元肥を入れる2週間前位には苦土石灰や有機石灰を入れ耕した後、堆肥と元肥を入れ土を改良してから植え付けます。

ルバーブの育て方のポイント

水やり

ルバーブは多湿を嫌うので乾燥気味に育てます。基本的には地植え向きなので、根付いてからの水やりは必要ありません。

 

肥料

植え付けから1カ月たったら株元に肥料をばらまきして土寄せを行います。この作業は10月頃まで月に1回ほど行うと株が充実して翌年の収穫量が増えます。2年目以降は肥料が多すぎると株が大きくなりすぎて折れやすいため肥料の量を半分ほどに減らします。

病害虫

うどんこ病:植物の葉などに粉をまぶしたように白くなるのがうどんこ病です。うどんこ病は5月~6月と9月~10月に発生しやすい病気で、はじめはぽつぽつと白く粉をふいている感じに見えますが、悪化してくると葉の全面が真っ白になっていき、植物全体に蔓延すると茎や果実にも発生し、とても厄介です。早めに対策しましょう。
害虫はアブラムシコガネムシの幼虫、成虫がつきます。成虫は見つけ次第捕殺し、幼虫は薬剤散布で対処しましょう。
アブラムシは3月~5月に多く発生する害虫です。新芽や茎、若い葉や葉の裏にくっついて吸汁して株を弱らせます。春から秋に発生するので見つけ次第、駆除しましょう。

ルバーブの詳しい育て方

選び方

茎の赤色が鮮やかで葉が黄色く変色していないものを選びましょう。また根詰まりや根ぐされをしていないもの、株元が充実しているものを選びましょう。

種まき

ルバーブの発芽適温は25度程度です。5cm間隔で2~3粒ずつの点まきにし、温度を保つようにビニールをかけておきましょう。発芽後に間引きながらポットに鉢上げして本葉が3~4枚のころに畑へ定植します。時期がよければ気温が高くなってから畑に60cm~1m間隔で直播きしてもよいでしょう。

植え付け

ルバーブは大株に育つため、基本的には鉢ではなく地植えで栽培しましょう。植え付けの1週間前までに苦土石灰と肥料を混ぜ込んで土作りをし、水はけが悪い場所では枯れてしまうこともあるので高畝にします。大きくなるので株間をあけて植え付けましょう。

ルバーブはとても大きな葉のため、雨で葉に泥はねがあると病害虫の原因となることがあります。敷きわらなどのマルチングで対策をしましょう。

夏に穂状のクリーム色の花が開花します。茎を収穫するためなら、花芽は早めに摘み取ります。

収穫

ルバーブは植え付け後、2年目から収穫ができます。5月~6月頃に葉柄が30cmほどの長さになったら、茎の付け根をはさみで切って収穫します。

ルバーブの葉にはシュウ酸が含まれるので食用にはできません。

夏越し

どちらかというと寒冷地向きの野菜です。強すぎる日差しは苦手なので、真夏は日除けなどの対策を取りましょう。

冬越し

ルバーブは耐寒性があるので特別な冬越しの必要はありません。冬場は地上部分はない状態になりますが、春になると芽吹きます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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