出た!アカダニ(アカムシ)!駆除の方法は?人体に影響はあるの?
小野寺葉月
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この時期、ベランダなどで作業していると虫はいろいろ見かけると思うのですが、赤くてすばしっこい、小さい虫を見かけたことはありませんか?植物の枝は、というより、ベランダの手すりや鉢周り、ベランダの床などの方が目立って発見できるかもしれないのですけれど。
それ、アカダニです。
目次
見たことある?アカダニって何?
アカダニと一般的に呼ばれるのは総称で、ハダニ科、タカラダニ科の赤い体をしたダニをアカダニと呼びます。種類によっては農作物に寄生するものもいるため、農業害虫として知られています。が、意外と普通のマンションのベランダなどにもいます。LOVEGREENのオフィスのバルコニーにもいましたし、私の家でも見ました。見た目が赤いので結構ショックです。
アカダニが寄生するもの
アカダニは何を食べ、何に寄生し生きているのでしょう。
アカダニの種類|タカラダニ(カベアナタカラダニ)
タカラダニの生態は、不明なところが多いようです。日本で見ることができるタカラダニは、カベアナタカラダニがほとんどです。カベアナ、とありますが壁の穴に住んでいるから・・・ではなく、目の後ろにウルヌラという名前の穴があいている機構だからなのです。人体には特に影響はなく、人を刺したりもしません。花粉などを摂取して生きているようで、特定の花やコンクリートの壁などによく見られます。たくさんの穴が開いている多孔質という機構であるコンクリートにたまった花粉やコケ、地衣類を摂取しているのではないか、と言われます。現在発見されているものはほとんどが雌の事例で、雄は発見されていないそうです。生態の詳細は不明ですが、そのことから単為生殖が出来るものと思われます。
タカラダニ(カベアナタカラダニ)の発生時期
基本的に卵で越冬し、4月ごろ幼虫となります。脱皮を経て、よく見るあの大きさに成長。ちょろちょろと結構なスピードで這いまわり、一番活動するのは5月から6月ごろとなります。7月以降はどんどん減っていき、秋にはほとんど目にしないようになります。
タカラダニ(カベアナタカラダニ)を見つけたら
タカラダニ(カベアナタカラダニ)は、一般的なダニ用の吸着シートなどでも捕獲できますが、なんといっても数が多いので、キリがありません。タカラダニ(カベアナタカラダニ)は危機を感じると、目の裏のウルヌラという穴から赤い体液が出ます。最近の研究では、その液体に触れてしまうと、すぐに肌が荒れたり皮膚湿疹が出てしまうようなことはないとされていますが、アレルギーを誘発する可能性はありますので注意が必要です。人体は食べませんので、嚙まれたりすることはありません。根絶を目指すのであれば来年へ向けて予防をしていくことが必要になります。
アカダニの予防
水で洗って防水材を塗布する
アカダニ類はコンクリートなどのコケを捕食し、壁と床の継ぎ目の間、壁の亀裂の隙間などに卵を産み付けます。それらを駆除することが、来年へ向けて一番の予防策となります。高圧洗浄機などをお持ちの方は、高圧洗浄機でコンクリートの壁を洗い落としましょう。高圧洗浄機がない場合は、地道に水をかけてブラシなどで擦ります。そこへ、防水材を塗ります。卵が孵化しなければ、発生はぐんと抑えられます。マンションなど集合住宅の場合はベランダ全部での駆除は難しいと思うのですが、洗濯物や布団などにつく場合もあるので、家の中に取り込む場合はよくはらって(つぶれても赤い体液が出るため、白い衣類などは汁がつくことがあるので注意が必要です!)行いましょう。
これは違う?その他のハダニ類
ミカンハダニ・リンゴハダニ
植物にいるアカダニはこちらのハダニ類が多いかもしれません。
ハダニとは
ハダニは、葉の汁を吸って栄養を取ってしまうので、ついた葉は白っぽくなってしまいます。ミカンダニ・リンゴハダニは体が赤く、柑橘や梨などの果樹を中心に虫がついてしまうので注意が必要です。
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アカダニのまとめ
・アカダニは基本的に人体に影響はないが素手でつぶさないようにする
・アカダニの活動シーズンには布団や洗濯ものをほしたものを手で払ったりして落とすようにする
・アカダニ駆除は高圧洗浄機か水をかけながらブラシで壁を洗う
・防除は屋外用の防水液を塗布する
ハダニではないアカダニは実際に人体にも植物にも影響が少ない害虫ですが、見た目が赤く目立ち、ちょろちょろ動くために嫌なイメージがあると思います。本当に駆除しようと思ったら地道な洗浄を するようにしましょう。
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