- 泰山木(タイサンボク)は、樹高が20mにもなるモクレン科の常緑高木です。初夏に香りの良い白い大輪の花が開花します。香水の原料や化粧品の香料として「マグノリア」と言われる場合は、泰山木(タイサンボク)のことを指します。
泰山木(タイサンボク)の葉は、表は光沢のある深い緑、裏はブラウンのリバーシブルです。独特な雰囲気の葉は枝ものとして流通し、装飾や花束、アレンジ、リースやスワッグの材料として人気があります。生花としては「マグノリアリーフ」という名前で流通することが多いようですが、それはこの泰山木(タイサンボク)のことです。
- タイツリソウ(ケマンソウ)は、春にユニークな形の花を咲かせるケシ科の耐寒性多年草。草丈は40~60cmほどで、枝垂れた茎にハートの形をした花を連ねて咲かせます。その花姿は、釣りざおに多数の鯛がぶら下がっているように見えることから鯛釣り草(タイツリソウ)という名が付きました。花色はピンクや白があります。
別名でケマンソウと呼ばれるようになったのは、仏堂の装飾具として使われる「華鬘(けまん)」が語源となっています。華鬘とは華やかな草花で作った髪飾りのことで、仏像の前に吊り下げて顔を隠すように使われます。華鬘がこの花の形に似ているため、ケマンソウ(華鬘草)という名が付いたと言われています。
タイツリソウ(ケマンソウ)は、森林などの湿った場所に自生している植物なので、直射日光や西日が当たらず、木漏れ日が差すくらいの明るい日陰や半日陰のような場所を好みます。茎葉が柔らかく全体的に華奢でしっとりした植物です。葉がボタンの葉の形に似ていることから、フジボタンやケマンボタンなどと呼ばれることもあります。寒くなると休眠して地上部が枯れますが、水が切れなければ根が生きているので春にまた芽吹きます。
タイツリソウ(ケマンソウ)は、全草に毒性があるので、誤って食べないように注意が必要です。
- タチアオイ(ホリホック)は、初夏から夏にかけて2m近く伸びる花茎に穂状の花が開花します。丈夫な性質で、空き地や線路沿い、道路わきなどで見かけることも多い多年草です。(園芸品種の中には一年草のものもあります)
タチアオイ(ホリホック)の花は、下から上に咲きあがる性質で、最初の花が咲きだすのは梅雨入りの頃、頂点の花が咲くのが梅雨明けの頃と言われています。
多くの園芸品種があり、花色は赤、ピンク、黄色、白などの他、最近は黒、アプリコット、複色など種類がとても豊富です。本来は草丈の高い花ですが、最近は60~70cmほどの矮性種もあります。咲き方も一重、八重咲き種の他、花びらが多いピオニー咲き(芍薬のような咲き方)など新しい品種が次々と登場しています。
- ハゼランは、夏から秋にかけてピンクの小さな花を無数に咲かせる多年草ですが、斑入りタリナムは斑入り種で園芸種として流通しています。
ハゼランの別名の三時草の由来は、花が午後の三時頃から開花するためです。実際に咲いている様子を見ると、きっかり三時という訳ではなく、午後二時頃から夕方くらいまで開花します。花火草の由来は、花が線香花火のような雰囲気を持つことからのようです。斑入りタリナムも緑葉のハゼランと同じく午後三時前後から開花します。
葉は多肉質で、下葉から花茎が立ち上がり、無数の花が開花します。本来は多年草ですが、越冬できないため日本では屋外では一年草として扱われています。
一般的な緑葉のハゼランと斑入りタリナムの違いは、実の色です。緑葉は赤い実であるのに対し、斑入りタリナムの花の後の実の色は黄色です。ピンクの花と黄色の実、斑入りの葉の色合いは、緑葉とはまた違った雰囲気があります。
- タマスダレ(玉簾)は細長い葉と、真っ白な6枚の花びらが上を向いて一斉に咲く姿が美しい、夏から秋にかけて開花する常緑の球根植物です。一度植えると何年も植えっぱなしで開花し、環境に合うと分球とこぼれ種で増えていくこともあります。 花は3日くらいで終わりますが、何回か花茎が上がって咲くため長期間楽しむことができます。群生して咲く姿が美しく、花壇や芝生の縁取りなどにまとめて植えられています。強健で日本の気候にも合い、よく分球して増えるため半野生化している場所も多くあります。寒冷地では冬に葉が枯れますが、温暖地では常緑のまま越冬し毎年花を咲かせます。
タマスダレ(玉簾)の別名 「レインリリー」は、土が乾燥している状態でまとまった雨が降った後に一斉に花を咲かせることから付けられた名前です。和名は、純白の宝石のような花を「玉」、細長い葉が集まっている様子を「すだれ」に見立てて付けられたと言われています。
タマスダレ(玉簾)の学名の「ゼフィランサス(Zephyranthes candida)」は、タマスダレ(玉簾)が西側のアメリカ大陸からヨーロッパへ渡来したことから、「西風が運んできた花」とされ、ギリシャ語で西風という意味の「zephyros」と、花という意味の「anthos」を合わせて付けられたそうです。 candidaは純白のという意味があります。
なお、タマスダレ(玉簾)はヒガンバナ科の植物なので植物全体に毒性があります。葉はニラに、球根はラッキョウやノビルなどに似ているので、球根を植え付ける場所は、草姿が似ている食用の植物とは離れた場所に植えるようにしましょう。
タマスダレ(玉簾)を含めたゼフィランサスは他にも種類があり、ピンク色の花を咲かせるサフランモドキ(花径6㎝ほど)、サフランモドキよりやや濃いピンク色の花を咲かせるロゼア、黄色の花のキトリナなどがあり、それぞれ草丈や耐寒性、開花時期などに違いがあります。タマスダレ(玉簾)はゼフィランサスの中でも最も耐寒性があります。モモイロタマスダレと呼ばれているのはブラジル原産の種類で、この園芸品種として春に咲く「紅玉」や、夏咲きで大輪、濃いピンク色の「桃の里」があります。
タマスダレ(玉簾)の葉は細くてツンツンしていますが、他の種はやや幅があり柔らかめです。
- タリクトラムは日本に自生するカラマツソウの仲間でキンポウゲ科の宿根草(耐寒性多年草)です。タリクトラム・デラバイは、夏になると株元から立ち上げた茎の頂点にたくさんの小花が開花します。
粒々のつぼみもかわいらしく印象的な見た目で、花の色は白とピンクがあります。
大株になると開花時の草丈は1m以上になることがあります。大型の宿根草ですが、花も葉も繊細で、いつでも風にゆらゆらと揺れているような見た目で優しい雰囲気のする草花です。
繊細な見た目ですが性質は強く、初年度の真夏の高温多湿の時期を乗り越えれば、管理はさほど大変ではありません。晩秋に落葉して冬は休眠し、地上部分からは姿を消します。春になると株元から葉が芽吹き、初夏に花茎を長く立ち上げて開花します。
- タンジーは、甘さと苦さが混ざったような独特な強い芳香のあるハーブ。夏から秋に黄色くて丸い花(直径1cmほど)を咲かせ、葉は深緑色で切れ込みがあります。
タンジーの花がヨモギの花に似ていることから、和名ではヨモギギク(蓬菊)と呼ばれています。環境が合うと高さ100~150cmにまで育つので、かなり存在感があります。
タンジーは特に病害虫の心配はなく、丈夫で育てるのに手がかからない植物です。地下茎を伸ばして生長し、株分けや挿し芽、こぼれ種で増やすことができます。鉢植えでも育ちますが、地植えで育てるとよりワイルドに育ちます。
タンジーは、ヨーロッパでは古くから薬草や虫よけとして使われてきました。虫よけの使い方としては、床にまいたり、匂い袋を作ったり、束にして吊るしたりしていました。染色用のハーブとしても有名で、絹やウールの染料となります。花は黄色に、茎葉はくすんだ緑色に染めることができます。切り花や、乾燥させてドライフラワーとしても使われます。
タンジーは害虫を防除するコンパニオンプランツとしても役立つと言われ、強い香りでコナガムシ、ハエ、蛾、アリなどを遠ざけます。
昔は内服薬や料理の香りづけに使われたこともありましたが、現在では毒性があると言われ、食用やアロマテラピーとしては使われていません。
- ダークオパールバジルは、スイートバジルの園芸品種で、深い紫色をしたバジルです。見た目の色から赤バジル、赤バジリコ、紫バジルとも呼ばれます。味や風味はほぼスイートバジルと同じですが、厳密にいうと若干風味や香りが違います。味覚や嗅覚の感じ方は個人差があるので、機会があれば嗅ぎ比べ、味比べをしてみてください。
ダークオパールバジルの使い方は、スイートバジルと同様、薬用、料理や調味料の香りづけに使うことができる他、色の美しさからカラーリーフとして庭や花壇の植栽や寄せ植えなどに使われています。株はよく分枝し、夏になると茎先に穂状の花を伸ばし、唇型の淡いピンクの小さな花が開花します。花は切り花としても流通しています。
ダークオパールバジルの色は、季節や気温によって色合いが変わります。また個体差もあります。
- 丹頂アリウムは、初夏に開花する球根の花。開花前はネギ坊主のような独特のフォルムをしていて、花は薄皮をかぶっています。すっとした直線的な姿は庭のアクセントとして目立つ存在になります。背丈は50~70cmありますが、花のサイズはアリウムの中では小さめの3cm程度です。小さな花が集合して球状の形をした花は少しずつ色づいていくので花は長持ちします。丈夫で植えっ放しでもよく育つタイプのアリウムです。
庭で咲いている時の丹頂アリウムはまっすぐな茎ですが、花屋さんでくねくねした茎の丹頂アリウムを見たことがある方も多いのではないでしょうか。切り花として流通している、くねくねした丹頂アリウムは、人の手によって茎をくねらせて栽培して出荷されたものです。とても手の込んだ切り花です。踊るようなフォルムはフラワーアレンジや花束のアクセントになります。
- タマネギ(玉ねぎ)の起源は古く、中央アジアといわれていますが、野生種については未だ発見されていないため、原産地が特定できていません。
ピラミッド建設時代にはエジプトで栽培され、建設に従事する労働者に「にんにく」、「だいこん」と一緒に「タマネギ」が配給されていたという記録が残されています。
タマネギ(玉ねぎ)は日本へは江戸時代に南蛮船によって長崎に伝えられますが、観賞用にとどまり、あまり普及しませんでした。
本格的にタマネギ(玉ねぎ)の栽培が始まったのは明治時代で、コレラが流行した際に「タマネギ(玉ねぎ)を食べるとコレラにかからない」という噂が広まり、その後広く食べられるようになったと言われています。
ちなみに、日本で一番タマネギ(玉ねぎ)を生産されているのは北海道です。その中でも北見地域は半分近くを占めており、タマネギ(玉ねぎ)栽培地として有名です。全国の中でも日照時間が長く、降水量が少ないため、たくさんの太陽をあびて生長し、球のしまりがよく、熱を加えることでとても甘くなるという特長があるそうです。
- ダイコン(大根)はアブラナ科の主に肥大した根の部分を食用とする野菜で、古くから栽培されてきたために、地域ごとに在来品種が多く存在します。
また、昔から品種改良がおこなわれてきたので、長いものや丸いものなどバリエーションが豊富で、ダイコン(大根)の品種としては少なくとも200種類以上はあるともいわれています。辛みが特徴の辛み大根や、中国大根とよばれる内部が鮮やかな紅色や緑色のダイコン(大根)もあります。土地の名前が付いた品種も多く、その土地の食文化とも結びついています。
ダイコン(大根)の原種は、ほとんど根が太らないもので、いまでもヨーロッパでは大根と言えば二十日大根のように小さいものをイメージされます。それが日本に渡った後に、長い年月をかけて品種改良が重ねられ、今では世界一の重さを誇る「桜島大根」や、世界一長い「守口大根」が作られるようになりました。日本のダイコン(大根)の品種数や味のレベル、バリエーション、生産量、消費量は世界一です。
「ダイコン(大根)は根の部分を食べている」と、ほとんどの人が思っていますが、厳密にいえば胚軸と根が合わさった部分を食べています。その証拠に、ダイコン(大根)の下の方は根の付いていた痕跡のひげ根がありますが、上の方は表面がつるんとしています。畑でもダイコン(大根)の上の方は、土の上にはみだしているのが分かります。ダイコン(大根)の新芽である、かいわれ大根をよく観察すると、双葉の下に長く伸びた白い部分があります。これが胚軸部分です。
ダイコン(大根)の栽培時期は、厳寒地以外は春まきと秋まき、どちらも栽培できるので、時期に合った品種を選ぶことが大切です。
プランターで栽培する場合は、できるだけ深さのあるプランターを選び、培養土は粒子の細かいものを選びましょう。培養土の袋やペットボトルを使って栽培することもできます。
今からでも間に合う♪ペットボトルで大根を育てよう!
家庭菜園始めないの?と聞かれて、皆さんはなんと答えますか? 場所がない。 道具がない。 時間がない。 でも、…
LOVEGREEN編集部
2018.08.24
- 家庭菜園の中でも比較的簡単に栽培できる大豆は夏に収穫すると枝豆として、秋収穫すると大豆として収穫できます。
葉は先のとがった卵型で、花は5~8月にスイートピーのような白や紫色の花を咲かせます。花が咲いた後に結実し中に2~3個の豆がはいった莢がつきます。
大豆にはたんぱく質が3割ほど含まれ「畑の肉」と呼ばれていて、味噌や醤油、豆腐等古くから加工品としても食べられていました。
国産大豆だけでも500種ほどあるといわれています。また極早生品種から晩生品種までありますので種まき時期にあった品種を選びましょう。代表的なものは黄大豆の「エンレイ」「サチユタカ」「ユキホマレ」、黒大豆「丹波黒」、その他青大豆や赤大豆などもあります。
大豆は一般的には、中国原産とはいわれていますが、日本に自生する野生のツルマメとよく似ており、そのツルマメから栽培されたとも考えられ、中国・日本それぞれの地域で栽培化されたという説もあります。
- ダリアは、夏の終わりから秋にかけて花を咲かせるキク科の多年草です。根は球根になっています。ダリアの球根は、少しかわった楕円形に近い細長い形をしています。
ダリアは非常に品種が多く、草丈、咲き方、色のどれをとってもバリエーションが豊富です。草丈は150cm近く伸びるものもあれば、50cm以下のものもあります。
ダリアの花のサイズはインパクトのある大輪咲きから、中輪、小輪、咲き方もポンポン咲きと呼ばれる丸みを帯びたものや、花びらの尖ったものまで様々です。色の種類もたくさんあります。
ダリアは切花としても人気があります。切花のダリアは通年多くの品種が出回っています。
ラシナエア・ダイエリアナ(ティランジア・ダイエリアナ)
- ダイエリアナは「最も美しい花を咲かせるティランジア」と言われていましたが、現在はラシナエア属に再分類されています。しかしながら現在もダイエリアナをティランジア属として扱う場合もあるため、趣味で栽培を楽しむ場合はどちらでも問題ないかと思います。
ダイエリアナは寒さに非常に弱く、通常のティランジアと同じ感覚で冬場の管理をしていると枯れてしまいます。感覚としては寒さに弱い熱帯観葉植物を育てるような感じです。また、株が充実していると花序が分枝し、非常に迫力のある姿となります。
ダイエリアナはいわゆる葉と葉の間に水を溜めるタンクタイプに分類され、ドットのある葉も美しく、観賞価値が高い植物です。葉のドットには個体差があり、ドットが非常に強いものもあれば付け根付近に少し出るだけの弱いものなど様々です。
※ダイエリアナは基本はティランジアと同じ育て方で大丈夫なので、ティランジアとして育て方をご紹介します。
- たんぽぽ(蒲公英)は、日本中に自生するキク科タンポポ属の総称です。黄色の可愛らしいたんぽぽ(蒲公英)の花は、春の訪れを知らせてくれます。道路の脇、アスファルトの裂け目、公園や野原、様々な場所に自生する非常に強健な多年草です。
開花期は春ですが、四季を通して咲いているのを見かけます。希少種として白花種もあります。他にも園芸品種に、クレピス(モモイロタンポポ)というピンク色のたんぽぽ(蒲公英)もあります。
たんぽぽ(蒲公英)の種子である綿毛は、雨の日は閉じてしまいます。これは綿毛を濡らさないようにし、晴れた日により遠くに飛ばすためです。
- タアサイ(ターサイ)の葉は、へら又はスプーンのような形をしており、葉脈が深く刻まれ、肉厚で、縮れがあります。アブラナ科アブラナ属の野菜なので、とう立ちすると菜の花のような黄色い花を咲かせます。
中国原産のタアサイ(ターサイ)は、耐寒性にとても優れた野菜なので、春まきよりも秋まきの方が育てる時期として適しています。。秋に種をまいたタアサイ(ターサイ)は、寒さに当たると、濃い緑色の葉が地面を這うように、葉がロゼッタ状に広がり、甘味が増します。春に種をまいたタアサイ(ターサイ)は、生育のスピードも速く、葉や茎が上に伸びた形をしています。
タアサイ(ターサイ)は、日本では静岡県で多く生産されています。癖のない味のため、さまざまな料理に活用できます。
- ダチュラは、朝鮮朝顔(チョウセンアサガオ)と言う別名を持つ、ナス科の一年草あるいは多年草です。草丈1m程度で、ラッパ状の特徴的な花を上向きに咲かせます。ダチュラの花は、近くで確認すると柔らかい芳香があるのが特徴です。果実の表面にはトゲがあります。
エンジェルストランペットと呼ばれるキダチチョウセンアサガオ属とは別種になります。キダチチョウセンアサガオの仲間は樹高2m程度で、ダチュラとよく似たラッパ状の花を下向きにぶら下げるように咲かせます。
ダチュラは、もともとは薬草にするために輸入されたと言われています。ダチュラ属もキダチチョウセンアサガオ属も毒性が高く、食べると中毒症状を起こしてしまうこともあります。口に入れないように気をつけてください。
- たらの芽とは、タラノキの葉が開く前の新芽の部分をいいます。
タラノキの高さは2~4mほどの落葉低木で、北海道から九州まで広く分布している日本原産の樹木です。
日当たりの良い、平地から高山までの幅広い場所で繁殖しています。
自生しているタラノキにはとげのある品種が多くみられ、枝にバラのようなとげがビッシリついていることから、別名「オニノカナボウ」とも呼ばれています。このようにとげのあるタラノキを「オダラ」と呼んでいます。
自生するタラノキと違い、栽培するタラノキにはほとんどトゲのあるものはありません。とげのない種類のタラノキは主にメダラと呼ばれています。
ちなみに、乱獲により自生しているタラノキが減っていることが懸念されていますので、採取はご自身の土地にあるたらの芽だけにし、自生しているたらの芽の採取は控えましょう。
たらの芽の収穫の時期は、寒い冬が明けた春の時期です。天ぷらにして食べるとほのかな苦味がとても美味しいたらの芽は、山菜の王者と呼ばれるに相応しい春の食材です。
- タイムは、シソ科のハーブです。種類が多く、立ち上がり上に伸びる立性のもの(コモンタイム)と這うように生育する匍匐性のもの(クリーピングタイム)に分かれます。一般的にタイムといわれているのはコモンタイムのこと。品種によって異なりますが、春~初夏に小さな花を咲かせます。料理の他にも、花はサシェにも使うことができます。
「コモンタイム」は、肉などの臭み消し、防虫効果、「ブーケガルニ」としてシチューやポトフなどの煮込み料理の風味付けに使われているタイムで、最も一般的なタイムです。野菜売り場のハーブのコーナーで売られているタイムもコモンタイムです。最近はコモンタイムから選抜されてできた品種がたくさんあります。
ブーケガルニとは、簡単に言ってしまえば、数種類のハーブや香りのする野菜をタコ糸などの糸で束ねた香りの束のことを言います。ヨーロッパでは、昔から肉や野菜を入れてコトコトと煮込むような料理にブーケガルニを入れて風味付けをしています。ブーケガルニに使う素材に決まりはありませんが、定番はタイム、パセリ、ローリエの組み合わせ。その他にも料理の種類にあわせて束ねる素材を選びます。日本の食品メーカーからも「ブーケガルニ」という名前で販売されています。
料理やお茶など、食材として利用するためにタイムが必要な場合は、品種名と利用用途(食用か観賞用か)がきちんと書かれている苗を選ぶと安心です。
タイムは品種によって生長の仕方も違います。園芸用として植栽するなら、植える環境にあわせて、下記の性質から、どちらが植える環境にあうかを決めてから品種を選ぶとようにします。
立性・・・立ち上がるように生長します。地植えにすると30cm以上の高さになります。コモンタイムは立性です。
ほふく性・・・這うようにして生長します。代表的な品種はクリーピングタイムです。這うように生長するので、丈は10cmくらいにしかなりません。ほふく性のタイムは、花壇の縁取りやグランドカバーにもなります。
- ショウガ科クルクマ属の球根植物です。花を観賞するタイプのクルクマと違い、根(塊茎)をすり潰し乾燥させ、粉末にしてスパイスとして使用します。バショウを思わせる形の葉が印象的な植物です。