ダークオパールバジルとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ダークオパールバジル
学名

Ocimum basilicum ‘Dark Opal’

英名
Dark opal basil、Rubin basil
和名
メボウキ
別名・流通名
バジル・ダークオパール、赤バジル、紫バジル、赤バジリコ
科名
シソ科
属名
メボウキ属
原産地
熱帯アジア(バジル)

ダークオパールバジルの特徴

ダークオパールバジルは、スイートバジルの園芸品種で、深い紫色をしたバジルです。見た目の色から赤バジル、赤バジリコ、紫バジルとも呼ばれます。味や風味はほぼスイートバジルと同じですが、厳密にいうと若干風味や香りが違います。味覚や嗅覚の感じ方は個人差があるので、機会があれば嗅ぎ比べ、味比べをしてみてください。

ダークオパールバジルの使い方は、スイートバジルと同様、薬用、料理や調味料の香りづけに使うことができる他、色の美しさからカラーリーフとして庭や花壇の植栽や寄せ植えなどに使われています。株はよく分枝し、夏になると茎先に穂状の花を伸ばし、唇型の淡いピンクの小さな花が開花します。花は切り花としても流通しています。

ダークオパールバジルの色は、季節や気温によって色合いが変わります。また個体差もあります。

ダークオパールバジルの詳細情報

園芸分類 ハーブ
草丈・樹高 30~70cm
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
花色 ピンク
開花時期 7月~9月

ダークオパールバジルの利用法

ダークオパールバジルは、オイルやビネガーに漬けて色や香りをうつして利用するとその良さを生かすことができます。その他、スイートバジルの香りとほぼ同じなので、料理やドレッシングなどの調味料、お茶などに利用できます。

ダークオパールバジルの美しい葉色を生かした料理にするには、生で使うことがポイントです。熱に当たると葉の色が抜けてしまう特徴があります。また、暖かい料理の彩として使いたい時は、熱に当たると葉が黒ずんでくるので食べる直前に飾り付けましょう。

購入時の注意点

ダークオパールバジルは、葉の色の美しさから園芸のカラーリーフとしても流通しています。食用にするハーブと観賞用のハーブでは、使用される薬剤が違うことがあるので、「観賞用」と書かれている場合は食用にしないようにしてください。

 

 

ダークオパールバジルの育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき
植え付け
開花
収穫

ダークオパールバジルの栽培環境

日当たり・置き場所

ダークオパールバジルは、日当り、風通しの良いところで管理します。4月の間は遅霜など、気温が急に下がる日もあるので、地植えとしての定植は5月以降の方が安全です。

温度

ダークオパールバジルの種が発芽するには20℃以上が必要です。4月から5月上旬までの急な気温の下がりがありそうな場合は、夜のみ室内に取り込みます。耐えられない寒さにあうと、葉が黒っぽくなって、ダメージを受けるので注意しましょう。

用土

保水力の高い有機質に富んだ土が最適です。地植えにする場合は保水性の高い培養土をすき込むか、完熟堆肥と腐葉土を十分にすき込んでやるとよいでしょう。

鉢やプランターで育てる場合は、市販の有機質の高い培養土か、赤玉土と腐葉土を混ぜたものに緩効性肥料を混ぜ込みます。

ダークオパールバジルの育て方のポイント

水やり

鉢植えのダークオパールバジルは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。ダークオパールバジルは水を好み乾燥には弱いため、水切れを起こさないように注意します。

基本的な水やりは朝が最適です。夏場の鉢植えは水切れを起こしやすいので、明るい半日陰に鉢を移動し、場合によっては夕方気温が下がる頃に再度水をたっぷり与えましょう。

地植えで乾燥が気になる場合は、腐葉土やバークなどでマルチングをしておくと乾燥を防ぐことができます。

肥料

肥料をよく吸収するので、植え付け時に緩効性肥料を元肥として与え、生長期の5月~9月にかけて追肥します。肥料切れを起こすと下の方の葉が黄色く変色して落ちてくるので注意しましょう。

病害虫

アブラムシハモグリバエがつくことがあります。できるだけ早めに見つけて捕殺するか、被害が多い場合は茎や葉ごと切ってしまうとよいでしょう。

また、ヨトウムシによって一晩で丸坊主にされることもあります。昼間は株の近くの土の中にもぐりこんでいるので掘り出して駆除しましょう。夏場はハダニがつくことがありますので、水やりの際に葉水をすると予防になります。

ダークオパールバジルの詳しい育て方

選び方

春の野菜苗が出回る時期にポット苗で出回ります。茎が太く節が詰まって、葉の色が鮮やかなものを選ぶようにしましょう。ポットの底から白い健康的な根が見えているのも確認して下さい。苗を作る際に水が多すぎたり管理が行き届いていない苗は根が茶色く腐っていたり、葉が黄色くなりかけている場合が多いです。

最近、苗の出回りが早まる傾向にあり、4月上旬から販売されているのを見かけますが、ハウスなどで育てるのではなく露地栽培にするなら、苗の購入はゴールデンウィークの頃以降がおすすめです。もし、4月前半に購入した場合は、気温が安定するまでは夜間は室内に入れるなどの工夫が必要です。

種まき

種の発芽には20℃以上の温度が必要です。4月下旬から5月の気温が安定して遅霜の心配がない頃にまきましょう。地植えの場合はポットで苗を育てた後に定植するか、直まきにします。種が重ならないようにまき、光発芽性なので覆土はせずに十分に水を与えます。発芽したら日に当てて乾燥させないように管理します。

本葉が2~3枚出てきたら込み合った部分を間引きします。間引きした若葉は料理に使うことができます。

植え付け

ダークオパールバジルは暑いのが大好きなハーブです。最近、苗の出回りが早まる傾向にあり、4月上旬から販売されているのを見かけますが、4月の間は遅霜など気温が急に下がる日もあるので、地植えの定植は5月以降の方が安全です。

剪定・切り戻し

ダークオパールバジルは花を咲かせると、葉は固くなり味も落ちます。葉を収穫するために育てているなら、適切なタイミングに摘芯という剪定作業をすることが必要です。

草丈が20cm程度まで生長したら摘心して側芽の生長を促します。やり方は地面から数えて2~3節目の少し上を清潔な鋏で切ります。その後は大きくなったら収穫もかねて切り戻すようにするとよいでしょう。

草丈が20cm程度まで生長したら摘心して側芽の生長を促します。やり方は地面から数えて2~3節目の少し上を清潔な鋏で切ります。

その後は大きくなったら収穫もかねて切り戻すようにするとよいでしょう。摘芯をすると今まで1本だった茎が2本になります。この摘芯を繰り返すと、茎が倍々に増えるので収穫量も増えます。通常、摘芯をしないで花を咲かせると、8月ごろに種をつけた後は急に元気がなくなりますが、摘芯をすると子孫を残すために新しい葉を出そうとするので、収穫できる期間が伸び収穫量も増えます。

 

7月~9月に花が開花しますが、葉を収穫するために育てる場合は、咲かさない方が長い期間収穫できます。

収穫

ドライハーブにしたい場合は、花穂が立つと薬効や香りが高まるので、摘心は6月程度までにして株を生長させ、花穂の下の方が開花し始めたら全草を刈り取って陰干しにします。

夏越し

暑い国が原産のハーブなので問題なく夏越しできますが、梅雨から夏のあたりに、切り戻し剪定をしていくと、長期間収穫することができます。

冬越し

本来は多年草の性質がありますが、耐寒性がないため、日本では冬前までの一年草として扱われることが一般的です。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

種まきと挿し木で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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