調べてみた。自然に還る樹木葬のこと。

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小野寺葉月

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樹木葬という言葉、聞いたことがありますか?どんなイメージでしょう。自然に還る、木に生まれ変わる・・・などでしょうか。最近、アメリカで人体をたい肥にするという埋葬方法が一部州で可決されました。日本ではそういった埋葬方法は認められていませんが、樹木葬という埋葬方法があります。自然が好きな方、お庭が好きな方、植物が好きな方は一度は考えたことがあるのではないでしょうか。樹木葬って何?という話から、実際の費用感や、どうすれば樹木葬ができるのか、メリット・デメリットなどを調べてまとめました。

目次

樹木葬とは?一般的な墓地の埋葬法と何が違うの?

日本で一番馴染みがあるのは、墓石を墓標にした埋葬方法ですね。樹木葬とは、樹木を墓標とした埋葬方法です。「自然に還る」「植物に生まれ変わる」というイメージをお持ちの方におすすめの埋葬方法です。一言で樹木葬と言っても、様々なタイプがあります。  里山型樹木葬 里山の規定の場所に埋葬するタイプの樹木葬です。自然の地形をそのまま活かしていることが多く、持続可能なことが特徴となっています。霊園によって、墓石の代わりに樹木を1本植えるところと、もともとある樹木の周りに埋葬するところがあります。また、プレートなどを設置して目印にすることもあります。樹木葬の中では、自然に還るというイメージに一番近いでしょう。  ガーデン型樹木葬 ガーデン型樹木葬は、決められた区画の中に植物が配置されていて、そこに埋葬されるものです。墓碑がある場合が多く、都心に多い樹木葬のかたちです。専業のガーデナーと契約してメンテナンスをしている場所もあります。樹木葬と名がついていますが、実際には樹木だけではなく、草花が多く植えてある場合が多いのが特徴です。  公園型樹木葬 公園型はガーデン型と同じように、整備が行き届いていることが特徴です。ガーデン型よりも敷地が広大で、郊外にあるタイプをこう呼んで区別しています。公園型などの敷地が広い場所での埋葬の場合、大きな木を一本植樹して、その下に複数名埋葬することが一般的です。

日本で一番馴染みがあるのは、墓石を墓標にした埋葬方法ですね。樹木葬とは、樹木を墓標とした埋葬方法です。「自然に還る」「植物に生まれ変わる」というイメージをお持ちの方におすすめの埋葬方法です。一言で樹木葬と言っても、様々なタイプがあります。

里山型樹木葬

里山の規定の場所に埋葬するタイプの樹木葬です。自然の地形をそのまま活かしていることが多く、持続可能なことが特徴となっています。霊園によって、墓石の代わりに樹木を1本植えるところと、もともとある樹木の周りに埋葬するところがあります。また、プレートなどを設置して目印にすることもあります。樹木葬の中では、自然に還るというイメージに一番近いでしょう。

ガーデン型樹木葬

ガーデン型樹木葬は、決められた区画の中に植物が配置されていて、そこに埋葬されるものです。墓碑がある場合が多く、都心に多い樹木葬のかたちです。専業のガーデナーと契約してメンテナンスをしている場所もあります。樹木葬と名がついていますが、実際には樹木だけではなく、草花が多く植えてある場合が多いのが特徴です。

公園型樹木葬

公園型はガーデン型と同じように、整備が行き届いていることが特徴です。ガーデン型よりも敷地が広大で、郊外にあるタイプをこう呼んで区別しています。公園型などの敷地が広い場所での埋葬の場合、大きな木を一本植樹して、その下に複数名埋葬することが一般的です。

そもそも日本はどんな埋葬方法が選べるの?

現在日本で選べる埋葬方法は、火葬が一般的です。また、条件がたくさんありますが、土葬と水葬も行われる場合があります。現在の日本で土葬が可能なのは、①自治体が土葬を許可していること②墓地が土葬を許可していることの二つの条件を満たした場合のみですが、①は例えば東京都の条例でも禁止はしていないものの、②については現在都下で探すのは非常に難しい状態です。  では、自分の管理している土地に埋めるのはいいのでしょうか?自宅の庭にお墓を作りたい場合などです。答えは「難しいでしょう」。物理的にお墓を建立することは可能ですが、そこに土葬で埋葬することや遺骨を埋葬することは不可能です。  もし埋葬したい場合は、一般的な墓地と同じように「墓地,埋葬等に関する法律」の規定に沿って保健所や自治体から許可証を取得することが必要になります。  焼骨であれば、自宅で保管することは可能なので、例えばお墓だけ庭に建立して、遺骨はおうちの中に安置するのであれば問題はありません。  水葬については自衛隊に定めがあるほか、日本の船籍を持つ船舶についても航海中に乗船者が死亡した場合、船長権限で水葬することが可能なんだそうです。

現在日本で選べる埋葬方法は、火葬が一般的です。また、条件がたくさんありますが、土葬と水葬も行われる場合があります。現在の日本で土葬が可能なのは、①自治体が土葬を許可していること②墓地が土葬を許可していることの二つの条件を満たした場合のみですが、①は例えば東京都の条例でも禁止はしていないものの、②については現在都下で探すのは非常に難しい状態です。

では、自分の管理している土地に埋めるのはいいのでしょうか?自宅の庭にお墓を作りたい場合などです。答えは「難しいでしょう」。物理的にお墓を建立することは可能ですが、そこに土葬で埋葬することや遺骨を埋葬することは不可能です。

もし埋葬したい場合は、一般的な墓地と同じように「墓地,埋葬等に関する法律」の規定に沿って保健所や自治体から許可証を取得することが必要になります。

焼骨であれば、自宅で保管することは可能なので、例えばお墓だけ庭に建立して、遺骨はおうちの中に安置するのであれば問題はありません。

水葬については自衛隊に定めがあるほか、日本の船籍を持つ船舶についても航海中に乗船者が死亡した場合、船長権限で水葬することが可能なんだそうです。

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樹種は選べる?

樹木葬というと、植物が好きな方はもちろん好きな樹種のふもとに埋めてほしいと思いますよね。しかし、樹種が選べる樹木葬は実は多くありません。使われる樹種は落葉樹が多く、桜が一番人気です。ハナミズキや百日紅なども人気だそう。また、個人的に意外に思ったのは、落葉低木のカテゴリーでバラやアジサイなども人気の樹種だということです。お寺によっては樹種を選ぶことができるところもありますし、区画を選ぶと自動的に樹種が決定してしまう場合があります。

樹木葬というと、植物が好きな方はもちろん好きな樹種のふもとに埋めてほしいと思いますよね。しかし、樹種が選べる樹木葬は実は多くありません。使われる樹種は落葉樹が多く、桜が一番人気です。ハナミズキや百日紅なども人気だそう。また、個人的に意外に思ったのは、落葉低木のカテゴリーでバラやアジサイなども人気の樹種だということです。お寺によっては樹種を選ぶことができるところもありますし、区画を選ぶと自動的に樹種が決定してしまう場合があります。樹種にこだわりたい場合は、どんな樹種が選べるのか、メンテナンスはどういう風にされるのかをよく確認しましょう。

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樹木葬に必要な費用は?

樹木葬には、いくつか埋葬のタイプがあります。  合祀型 合祀型は、遺骨を粉砕し粉上にして一本の樹木の下に複数人数埋葬する方法です。骨壺などに入れて埋葬するわけではないので、この木の下に埋葬されている、ということはわかっても正確な場所はわかりません。また、遺骨の取り出しができません。合祀型は一番費用負担が少なくて済み、3万円台からあります。  集合型 集合型は合祀型と同様に一本の木の下に埋葬する形ですが、遺骨は骨壺に入れて埋葬します。ご家族やパートナーの場合は同じスペースに入れます。合祀型と異なり、遺骨がどこに埋葬されるかわかります。15万円ほどからあるようです。  個人型 個人型はひと区画に1本樹木を植えるかたちのもので、スペースや樹種、またその他石碑の有無などにもより変動しますが、20万円からあるようです。  埋葬するタイプに加えて、墓地の立地と墓地のタイプによって値段が変動することがわかりました。

樹木葬には、いくつか埋葬のタイプがあります。

合祀型

合祀型(ごうしがた)は遺骨を粉砕し粉状にして一本の樹木の下に複数人数を埋葬する方法です。骨壺などに入れて埋葬するわけではないので、この木の下に埋葬されている、ということはわかっても正確な場所はわかりません。また、万が一お墓をうつすなどの遺骨の取り出し(改葬)ができません。合祀型は一番費用負担が少なくて済み、3万円台からあります。

集合型

集合型は合祀型と同様に一本の木の下に埋葬する形ですが、遺骨は骨壺に入れて埋葬します。ご家族やパートナーの場合は同じスペースに入れます。合祀型と異なり、遺骨がどこに埋葬されるかわかります。15万円ほどからあるようです。

個人型

個人型はひと区画に1本樹木を植えるかたちのもので、スペースや樹種、またその他石碑の有無などにもより変動しますが、20万円からあるようです。こちらの場合はご家族のほか、ペットと一緒に入れる場合もあります。

墓石を混入するタイプの墓地でも同様ですが、墓地の立地と墓地のタイプ、埋葬するかたちによって値段が変動することがわかりました。

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\樹木葬の条件は?/

 

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小野寺葉月

中高短で美術を学び、卒業後観葉植物も扱う雑貨店で店長、バイヤーを担当。産後LOVEGREEN編集部で季節や庭木、虫の記事担当しつつ、説明や挿絵などで再び絵を描き始める。Botapiiでもエディブルガーデン他のイラストを担当。縁あって現在はフィリピンのセブ在住。ダイビングリゾートで広報も担当している為、海の中やマクロダイビングの世界に夢中。魚より珊瑚やホヤ、海藻など植物寄りの世界が好き。勘と勢いで生きている。

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