柚子(ゆず)の保存4種。香りを残して長持ちさせる方法
山田智美
このライターの記事一覧
柚子(ゆず)を保存して長く楽しむ方法を4種、保存期間の目安と合わせて紹介します。他にも柚子の保存食レシピや、保存した柚子を使ったレシピまで。柚子を余すことなく楽しみましょう。
目次
柚子(ゆず)の保存とは?
香りが良く、冬の和食で大活躍する柚子。ただ、1回に少ししか使用しないので余らせてしまいがちなのがもったいないところ。
柚子は上手に保存すれば長く楽しむことができる果物です。保存する際に気をつけたいのは乾燥。水分の多い果物なので乾燥していると傷みやすくなるほか、香りも飛んでしまいます。乾燥に気をつければ、夏季以外は常温保存が可能です。
柚子は常温、冷蔵、冷凍、乾燥で柚子を保存することができます。さらには保存食にして長く楽しむことも可能です。
柚子(ゆず)の常温保存
丸ごと柚子(ゆず)の常温保存
生の柚子を新聞紙やラップで包んで、直射日光が当たらない涼しい場所に置いておく方法です。この方法で1週間程度保存可能です。カットした柚子は常温保存には不向きです。
※常温とは、室内の温度のこと。15℃~30℃くらいとされています。
保存期間の目安
1週間程度で使い切るようにしましょう。
柚子(ゆず)の冷蔵保存
丸ごと柚子(ゆず)の冷蔵保存
丸のままの柚子は新聞紙やラップで包み、必ず冷蔵庫の野菜室で保存してください。冷蔵庫の中の冷気で弱ってしまうことがあります。最悪の場合、気が付いたらシャーベットになっていたなんてこともあります。
保存期間の目安
冷蔵保存の7日~10日程度で使い切るようにしましょう。
カットした柚子(ゆず)の冷蔵保存
カットした柚子は必ず断面を密閉するようにラップで覆います。これを冷蔵庫の野菜室で保存します。丸ごと柚子と同じく、必ず野菜室で保存してください。
保存期間の目安
カットした柚子は3日程度で使い切るようにしましょう。
柚子(ゆず)の冷凍保存
丸ごと柚子(ゆず)の冷凍保存
柚子を洗って水分をふき取ってから丸ごとラップで包み、冷凍庫で保存します。使用する際は凍ったまま果皮をむいたり、すりおろしたりします。常温で少し置いておき、半解凍くらいになったら包丁やナイフでカットして果汁を使用することができます。
一度解凍した柚子は再度冷凍することはできません。この方法は柚子を丸ごと1個使い切る予定があるときに有効な保存方法です。
保存期間の目安
1か月程度で使い切るようにしましょう。
カットした柚子(ゆず)の冷凍保存
カットした柚子を少量ずつラップで包み、フリーザーバッグや容器に入れて冷凍します。必要な分だけ解凍して使用できるので便利です。
保存期間の目安
1か月程度で使い切るようにしましょう。
果皮と果汁に分けて冷凍保存
柚子の果皮と果汁に分けて冷凍保存する方法です。
果皮はピーラーなどでむいてから使いやすいサイズに切ります。少量ずつラップに包んでフリーザーバッグや容器に入れて冷凍します。
果肉を丸のままラップで包んで冷凍し、自然解凍させて使用することもできます。また、果汁を製氷機やお弁当用のシリコンカップなどに入れて冷凍しておくと少量ずつ利用できるので便利です。
保存期間の目安
果皮も果汁も1か月程度で使い切るようにしましょう。
青柚子(あおゆず)は保存できる?
青柚子は冷蔵、冷凍のどちらの方法でも保存できます。青柚子の保存方法は黄色く熟した柚子と同じです。青柚子も上手に保存してその香りを楽しんでください。
柚子(ゆず)の乾燥保存
柚子の果皮を乾燥させて保存する方法です。ピーラーなどで果皮をむいてから使いやすいサイズに切ります。これをザルなどに入れて1~2日程度天日干しにしたら完成です。密閉できる容器に入れて冷蔵庫で保存します。長期保存が可能ですが、使用する際にはカビが生えていないか、傷んでいないかを確認してください。
保存期間の目安
冷蔵庫で3~6か月程度で使い切るようにしましょう。
柚子(ゆず)の保存食レシピ
塩柚子は和にも洋にも使える万能調味料!
一時期流行した塩レモンを柚子で作ってみませんか。煮込み料理にもサラダのような生野菜にも使える万能調味料。余った柚子を残さず使い切れるレシピです。
▼塩柚子の作り方はこちら
柚子の果皮と麹で作る、柚子塩麹の作り方
余らせてしまいがちな柚子の果皮を麹と一緒に発酵させた調味料、柚子塩麹。独特の風味がクセになります。
▼柚子塩麹の作り方はこちら
ジャムより簡単!甘い柚子シロップ
氷砂糖と柚子を浸けておくだけ。ジャムより簡単にできちゃう柚子シロップです。寒い日にお湯で割って、香りの良い柚子茶を楽しめます。
▼柚子シロップの作り方はこちら
香りがたまらない、柚子ポン酢
柚子の果汁とかえしで作る、ちょっと甘みのあるポン酢です。フレッシュの柚子で作るポン酢はふわりと立ち昇ってくる香りが魅力の調味料です。
▼柚子ポン酢の作り方はこちら
保存した柚子(ゆず)のレシピ
冷凍保存の柚子(ゆず)のレシピ
丸ごと冷凍柚子で鍋料理の薬味
果皮は凍ったままの状態でおろし金で削っておきます。
残った果肉部分は常温で少し放置し、半解凍くらいになったら半分に切って果汁をしぼり、種を取り除きます。
果汁は醤油と合わせてポン酢に、おろした果皮はポン酢に浮かべて薬味にできます。
冷凍果皮をお吸い物や汁物に浮かべて
冷凍果皮をそのまま温かいお吸い物や雑炊、麺類などに浮かべるだけ。ふわりと柚子の香りが広がります。
冷凍果汁で柚子ドレッシング
冷凍保存の柚子果汁を自然解凍させて、果汁と同量のオイル、果汁の半量の醤油、砂糖少々を混ぜます。全体がよく混ざったら出来上がりです。サラダの他、焼き魚にも合います。
乾燥保存の柚子(ゆず)のレシピ
野菜と一緒に浅漬け
乾燥した柚子の果皮と好みの野菜を、昆布や鷹の爪と一緒に塩もみするだけ。香りの良い浅漬けが出来上がります。
柚子の香りのお茶
乾燥した柚子の果皮と水を小鍋に入れて、ことこと煮込みます。20分くらいかけてしっかりと香りを出したら出来上がりです。爽やかな柚子の香りのハーブティーです。
柚子はフレッシュでも、冷凍や乾燥で保存させても使い道がたくさんある柑橘類。柚子を上手に保存して、余すことなく香りを楽しんでください。
▼編集部のおすすめ
関連ワード
今月のおすすめコンテンツ
「柚子(ゆず)の保存4種。香りを残して長持ちさせる方法」の記事をみんなにも教えてあげよう♪