芍薬とクレマチスを合わせて、初夏のあしらいを楽しもう
峰亜由美
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初夏、風薫る季節になると芍薬(しゃくやく)の花は、まん丸で可愛らしい蕾を膨らませ咲きはじめます。咲いている途中の姿も、満開になって花びらを散らす姿も、どんな様子も美しく、満開を迎えると息をのむほどの華やかさです。
芍薬(しゃくやく)だけを大きな花器にゴージャスに生ける姿も見事ですが、今回は芍薬(しゃくやく)の花と合わせて生けると相性の良い、同じ季節に咲き始めるクレマチスとの合わせ方と生け方を紹介致します。
目次
芍薬と合わせる花のご紹介
- 芍薬(しゃくやく) 2本
- クレマチス 3本
- ギボウシ 2本
- ブルーベリー 1本
芍薬(しゃくやく)
少し咲き始めて、短くなってきた芍薬(しゃくやく)を生けてみる事にました。
クレマチス
この季節に咲く人気の植物です。
お庭に咲いていたクレマチスを今回は合わせてみる事にしましたが、お花屋さんでもこの季節は扱われているので手に入りやすい花です。色や種類も豊富でどんな花にも合わせやすく、蔓の動きを活かしたりすると全体的に立体感を表現しやすい花です。
ギボウシ
大きな葉の形で、明るいグリーンが印象的。全体が明るく爽やかな印象にまとまります。
ブルーベリーの枝
この季節のブルーベリーは爽やかなグリーンと透明感あるピンクがかった赤色の縁取りをした実が印象的です。
初夏の爽やかさや涼し気な様子を演出する枝モノを取り入れてみましょう。
芍薬の花を生けてみよう
ブルーベリーの枝を花器の2倍程の長さに合わせて切り、枝は自然に枝が固定される位置に生けます。
- 水に浸る箇所に葉がついている場合は先にカットしておきましょう。
- 枝モノを入れる事で空間や奥行きを表現する事が出来ます。
- 芍薬のボリューム感を和らげて全体を涼やかに調和し、まとめあげる役割をします。
枝はハサミで割く様に切り込みを入れましょう。水が吸いやすくなります。
次に主役になる芍薬の花の位置を決めます。
どっしりと全体をリードする花となります。
クレマチスの位置を決めます。
クレマチスは芍薬の厚みや重量感ある花を可憐な花びらとシックな色で全体を引き締め色味のバランスを取ります。
クレマチスも、水に浸かる箇所の葉はカットしましょう。
クレマチスの残り2本も芍薬の横にあしらいます。
これはグルーピングという生け方で、一か所にまとめて生ける事によって全体が引き締まる効果と、芍薬(しゃくやく)の存在感とクレマチスの可憐さの両方を引き立て合う事が出来る生け方です。
コツは自然に咲いている様に花の向きを意識して生けてみる事がポイントです。
クレマチスの位置が決まったら、もう一本の芍薬(しゃくやく)を生け込みます。
はじめの芍薬(しゃくやく)はアレンジ全体の中心となる花になります。
もう一本は最初の芍薬(しゃくやく)より少し蕾の花を選び、上の位置に生け込みましょう。
小さめの花を選ぶ事によって、芍薬(しゃくやく)のボリューム感を少し軽やかにし自然植生を感じる生け方になり、飾られている様子に安定感が出て来きます。
最後にギボウシの葉を全体のバランスを見ながら生け込みます。
右側に流れる様に生けられたブルーベリーと対称の位置に生ける事によって、全体の形をまとめ上げてバランスをとる役割です。
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