バラの生け方や飾り方。長持ちさせる方法やおしゃれに飾るテクニック

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山田智美

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バラの生け方や飾り方について。基本の水揚げ、湯揚げ、長持ちさせるテクニック、おしゃれな生け方、飾り方、ドライフラワーの作り方を詳しくご紹介します。切り花のバラをとことん楽しみませんか。

目次

バラの生け方の基本

バラの生け方の基本

切り花のバラを購入してきたらすることは、長さを決める、余計な葉を取る、茎を切り戻す、水に生けるの4つ。それぞれの作業と理由について説明します。

1.長さを決める

最初に長さを決めましょう。飾る花器に合わせて茎を切ります。長さを決めてしまえば、どこまで葉を落とすかの判断が楽になります。

2.葉っぱを取る

切り花は、花器の水を吸い上げて生きています。切り花になっても葉からの蒸散は行われています。葉がたくさんついていると、それだけ水分が出て行ってしまうことになります。また、蒸れの原因になることもあります。余計な葉は取り除くようにしましょう。

ただし、ある程度残しておいた方が自然な雰囲気を演出できたり、バラとバラの間で葉がクッションになってくれることもあるので、すべて取り除く必要はありません。

花の近くの葉を2~3枚程度、丈の短いバラであれば、1枚程度残しておくとよいでしょう。

3.茎を切り戻す

バラの茎を切ります。茎の切断面から水を吸い上げるので、切断面の鮮度維持は大切な作業です。ある程度の時間、水に浸かっていなかった切断面は乾燥しています。花器に入れる前に1cm程度切り戻して鮮度を良くしておきましょう。

斜めにカットするのがコツ

バラ 切り口

左のように斜めにカット

切断面は水を吸い上げる部分。この切断面が大きいほど水の吸い上げが良くなります。できるだけ大きく斜めにカットするようにしましょう。ナイフなどで行えば簡単です。ハサミで切り場合も、できるだけ斜めに切ってください。

4.水に浸ける

最後に水に浸けます。水の量はバラの茎が1/3~1/2浸かる程度。あまり水が多いと蒸れて傷みやすくなってしまいます。

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バラの水揚げの基本

バラの水揚げの基本

水揚げとは、切り花に水を吸い上げさせるために行う処理のことです。生花店で購入してきたバラは、水揚げがされているものがほとんど。個人宅で水揚げを行う必要はあまりありません。

それでも長時間持ち歩いたあとや、ちょっと元気がない時などに行うと、水の吸い上げが良くなり、バラの花がしゃきっとすることもあるので有効です。

また、湯揚げという手段もあります。熱湯に浸けてから水を吸わせるという方法。熱湯に茎の切断面を浸けることで刺激を与え、導管のなかの空気が抜けて一気に水を吸い上げるという仕組みです。ただし、刺激が強いので様子を見て行いましょう。見かねるくらいぐったりとしてしまっているようなときにおすすめです。

バラの水揚げ方法

  1. 余計な葉を取る
  2. 新聞紙で巻く
  3. 水の中で茎を1~2cm切り戻す
  4. そのまま2~3時間水に浸けたままにしておく

葉を取るのは蒸散を防ぎ、たくさんの水を花まで行き渡らせるためです。

たっぷり2~3時間水を吸わせてしゃきっとしたら、花器に生けて飾りましょう。

バラの湯揚げ方法

  1. 余計な葉を取る
  2. 新聞紙で巻く
  3. 茎の先端5mm~1cm程度を熱湯に20~30秒ほど浸ける
  4. すぐに常温の水に入れて2~3時間浸けたままにしておく
  5. 水から出して煮えて変色している部分を切り戻す

しっかりと水を吸い上げたら、花器に生けて飾ります。煮沸で変色した茎の先端は腐りやすいのでカットしてください。

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バラの生け方|長持ちさせるテクニック

バラの生け方|長持ちさせるテクニック

バラの切り花を長持ちさせるために必要なことは、水を換える、切り戻すの2つ。さらに栄養として、延命剤の利用などがあります。それぞれの理由と方法について説明します。

1.水を換える

花器の水は、こまめに取り換えましょう。理由はバクテリアの発生を防ぐためです。バクテリアは水と一緒に導管からバラのなかに侵入し、バラを弱らせてしまいます。

バクテリアの発生を防ぐためにも、せめて2日に一度、夏季は毎日、水を換えるようにしましょう。水換えの度に茎の先を数mm切り戻すと効果的です。

2.切り戻す

水換えとセットで行います。茎を切り戻すことで切断面の鮮度を保ち、水の吸い上げを良い状態に保ちます。

切り戻し時に茎にぬめりを感じたらバクテリアが発生しているということ。洗い流すようにしましょう。

3.延命剤を使用する

市販されている切り花用延命剤には、雑菌の繁殖を防ぐ成分と栄養が含まれています。こちらを利用するのもよいでしょう。延命剤は用量用法を守って使用しましょう。

▼バラを長持ちさせるコツについて詳しくはこちら

 

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バラの上手な生け方|バランスよく生けるコツ

バラの上手な生け方|バランスよく生けるコツ

バラを上手に生けるには何とも言っても花器とのバランスが大切。このバランスだけで、見ている側に安心感と心地よさを与えます。

花器とバラの黄金比は「8:5:3」です。全体を8としたら、花器5:バラ3、あるいは花器3:バラ5を目安にすると簡単です。

▼バランスの良い生け方について詳しくはこちら

 

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バラの上手な生け方|おしゃれに飾る

バラの上手な生け方|おしゃれに飾る

バラをおしゃれに飾るコツは、空間の雰囲気と花器、グリーンの調和を意識することです。

モダンなインテリアの部屋なら無機質な花器に線を強調するようなグリーンと一緒に生ける、カントリースタイルの部屋ならハーブや野花と一緒に、というように全体の調和を意識するとよいでしょう。バラがインテリアの一部のようにおしゃれに納まります。

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バラの上手な生け方|1輪を素敵に飾る

バラ1輪を上手に生けるなら、花器とのバランスを意識しましょう。細く長い花器に印象的な色のバラを1輪だけ飾っても素敵です。小さな空き瓶に1輪だけ飾ってあるだけでも人の目を引きます。

また、バラ1輪にグリーンを添えるだけで印象的な飾り方になります。グリーンは庭で摘んできた葉でも構いません。ちょっとグリーンを足すだけでナチュラルな雰囲気になります。

スプレーバラは1本に何輪かの花が付いています。スプレーバラを小分けにして小瓶に生けるのも賑やかでかわいらしい飾り方です。

▼スプレーバラについて詳しくはこちら

 

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バラのドライフラワーの作り方

バラのドライフラワー シリカゲル

バラの切り花をドライフラワーにしてみませんか。

バラのドライフラワーの作り方は簡単。吊るしておくか、シリカゲルに埋めておくだけ。どちらも2週間ほどできれいなドライフラワーになります。

茎を長く残して飾るなら、吊るす方法がおすすめ。花だけを楽しみたいならシリカゲルをおすすめします。

コツは、ドライフラワーにすると決めたら鮮度が良いうちに作成に取り掛かること。枯れてしまったバラをドライフラワーにしても変色してしまうなど、あまりきれいに仕上がりません。

バラのドライフラワーの作り方|吊るして

  1. バラの茎を輪ゴムや麻紐、ワイヤーなどで、乾燥して茎が抜け落ちないようにしっかりと結ぶ
  2. 結び目に輪を作ってかけ、画鋲などで天井から吊るす
  3. 触ってみてパリパリに乾いていたら出来上がり

天井や壁に吊るして飾って楽しみます。リボンやラフィアを結べば立派なバラのスワッグの完成です。

バラのドライフラワーの作り方|シリカゲル

  1. 密閉できる容器を用意し、容器に入るサイズに花茎をカットしておく
  2. 容器の底に1~2cmシリカゲルを敷く
  3. 花の顔が上になるように容器に入れる
  4. 花びらのすきまにも入るようにシリカゲルを入れ、花全体がしっかり埋まるようにする
  5. 10日~2週間たったら容器から出し、パリパリに乾いていたら出来上がり

出来上がったバラの花はガラス容器などに入れて飾って楽しめます。

▼バラのドライフラワーの作り方がよくわかります!

 

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バラの切り花の生け方や飾り方はそんなに難しくありません。自分の好みのバラを好きなように生ければいいだけのこと。部屋のなかでもバラの花の美しさを楽しんでいただけますように。

 

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山田智美

植物が好きで好きで、植栽設計、ガーデナー、生花店勤務を経て現在は、フリーランスの花屋「花や蜜」として活動中。「てのひらに森を」がテーマの花屋です。森の中にいるような、見ているだけで力が抜けていくようなお花を作り続けたいと思ってます。街中で突然お花を配る、「花ゲリラ棘」というゲリラ的花配り活動も不定期決行しています。

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