紫陽花の花手水|剪定した紫陽花の飾り方
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7月に入り、紫陽花の見ごろもそろそろ終わり。翌年の花のために剪定をする季節になりました。剪定した紫陽花で作る花手水をご紹介します。
目次
花手水(はなちょうず)とは
神社やお寺でお参りする前に、手や口を清めるために設けられた場所である手水屋(ちょうずや、てみずや)の手水鉢に浮かべた花のことを言い、コロナ渦あたりから一気に広まった演出のようで、SNSでも盛んに発信されています。浮かべる花は、生花をはじめ造花が使われることもあります。
紫陽花で作る花手水
花手水は作り方が簡単なので、自宅にも取り入れてみましょう。
今回使用した剪定した紫陽花は、来年の花のために今咲いている花から2~3節下をカットするため、茎が短いことがほとんどなので、花手水にするのにぴったりの花材です。天気、気温の変化、土の状況などによって、同じ花でも毎年色が変わるのが紫陽花のおもしろいところ。日ごとに色が変化するため、好きな色合いになったらきれいな状態のうちに剪定することにしています。
一輪が大きすぎるようなら器に合った大きさに花房を分解して使いましょう。
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花手水の作り方
小さめに分解した紫陽花
作り方は簡単です。水を張れる器を用意し、色合わせを楽しみながら浮かべるだけ。
紫陽花とフロックス・クリームブリュレの花手水
紫陽花だけで作っても、季節の草花と組み合わせてもよいですね。今回はシンプルに、アンティークカラーの紫陽花に合わせて、7月になってもまだまだ開花し続ているフロックスと組み合わせました。
花手水に向く花、向かない花
花が丸くて、浮かべやすい形のものが向いています。今回の紫陽花は、花と思われている部分はガクで、水に浮かべても劣化がしにくくおすすめ。
花穂が長いもの(例:サルビア)、花が小さすぎるもの(例:かすみ草)は、仕上がりを整えるのが難しい花材です。また、花弁が薄く水に浮かべるととけやすいもの、一日で閉じてしまう一日花は不向きです。
花手水の手入れ
お水は毎日交換しましょう。見ごろを終えた花は取り去り、新しい花を追加することもできます。
茎が短くて生けにくい剪定紫陽花を使って、花手水を作ってみました。季節最後の花を最後まで楽しみませんか。
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