バラ、ハーブ、草花で初夏の花あしらい。
金子三保子
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バラの切り花は1年中流通していますが、本来のバラの開花シーズンが5月ということもあって、初夏はたくさんのバラが流通する時期です。同時に最近は、ハーブや草花などのバラの魅力をより引き立ててくれる花材も豊富に流通するようになりました。
これは珍しい植物を育ててくれる生産者さんがいらっしゃるのと、流通の技術が進歩したからこそ。特に初夏は、ハーブや草花などの季節一瞬出回る花材が豊富に出回る季節です。今回はバラとハーブ、初夏の草花をブリキのピッチャーにアレンジしてみました。
バラを雑貨にアレンジ
普段用にお花を生ける器は、花瓶だけでなく雑貨に生けるのもおすすめです。ピッチャーのような口の広い器に生ける時は、枝分かれしている素材をはじめに入れて、その枝に引っ掛けるように、バラや細い茎の花を入れていくといくと、花が思ったところに配置できます。今回は枝分かれしている植物として、ハーブゼラニウムを使っています。
それではそれぞれの花をご紹介します。
バラ
毎年新しいバラが発売されて、いったい何種類のバラが流通しているのでしょう?とにかく品種が豊富な花です。
最近のバラは、色合いにニュアンスのある複色カラーのものが多く、花びらの裏と表の色が違ったり、花びらの外側と奥の色が違ったりするので、つぼみの時と開花した花の色がまったく違う色になってくる品種も多く、毎日の色あいを楽しむこともできます。初夏はたくさんの品種が価格的にも安定して出回る季節なので、ぜひ花屋さんでお気に入りのバラを見つけてみてください。
ハーブゼラニウム
ハーブのゼラニウムは、最近は花市場には通年見かける花材となっています。初夏の開花シーズンは花つきのものも入ってきます。
ゼラニウムは、品種が豊富なハーブで、一例としてローズゼラニウム、シナモンゼラニウム、アップルゼラニウム、アプリコットゼラニウム、ペパーミントゼラニウム・・・とたくさんの品種があります。苗ものの場合はハーブゼラニウムは、品種まで表示されて出回りますが、花市場に生花として入荷してくるゼラニウムは、全部を総称して「ハーブゼラニウム」の名前で流通していることが多いです。ハーブゼラニウムは葉っぱが若緑色であるのは共通していますが、白やワイン色などの斑入りだったり、葉っぱの形も、ギザギザの切れ込みのあるもの、丸いもの・・・など色々とあります。
ハーブゼラニウムは、センテッドゼラニウムとも呼ばれるように、それぞれに香りがあるのも特徴です。性質がとても強く、水に挿しておくと発根する場合もあります。
ニゲラ
ニゲラは開花時期が春から初夏にかけて咲く1年草の草花です。花も葉も独特なフォルムで小さめの花ながら、その雰囲気はとても存在感がある植物です。今回使った品種は、アフリカン・ブライドという品種です。
ニゲラ・アフリカンブライドについてはこちらをどうぞ!
ワスレナグサ
ワスレナグサは、苗の他、生花としても出回っています。今回は花壇で摘んだワスレナグサを使いました。
冬の間は丈が短めですが、初夏ごろになると花茎が伸びてくるので、切り花としても使うことができます。地植えするとこぼれ種でも咲くほど、性質は強健です。苗は年明けあたりから出回り始めます。
初夏はたくさんの品種のバラや初夏ならではの花材が出回る季節です。お気に入りのバラを一輪買って、育てているハーブや草花と組み合わせておうちに飾ってみては?
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