ジュエルオーキッドとは?育て方・栽培方法|植物図鑑

植物名
ジュエルオーキッド
学名

Macodes petla

英名
Jewel orchids
和名
宝石蘭
別名・流通名
森の宝石
科名
ラン科
属名
マコデス属
原産地
東南アジア

ジュエルオーキッドの特徴

ジュエルオーキッドは、主に東南アジアの熱帯・亜熱帯の森林に生息している常緑性多年草で、洋ランの仲間です。葉を楽しむ地生ランの通称を「ジュエルオーキッド(Jewel Orchid)」と呼んでいます。この名は、宝石(Jewel)のように葉がキラキラと輝く蘭(Orchids)という意味です。

ジュエルオーキッド

ジュエルオーキッドの葉は、まるでビロードのような質感で、光輝く糸で刺しゅうされたような美しい葉脈が特徴です。光に反射して葉がキラキラと光り輝き、美しさを増します。華やかな葉は自然の中でも存在感があり、息を呑むほど美しい姿は、別名で「宝石蘭」や「森の宝石」とも呼ばれます。環境に合うと、春から秋にかけて小さくて控えめの花が咲くこともあります。

ジュエルオーキッドは アクアテラリウムの材料として用いられることが多いため、園芸店の他、熱帯魚ショップでも販売されています。生長が遅く、子株をつけるのにも時間がかかりますが、一度は身近に置いてみたい生きた宝石です。

ジュエルオーキッドの詳細情報

園芸分類 ラン
耐寒性 弱い
耐暑性 強い

ジュエルオーキッドの栽培環境

日当たり・置き場所

強い光はあまり必要としません。LED照明やレースのカーテン越し程度の明るい光が常に入る場所に置くとよいでしょう。

直射日光は「葉焼け」の原因になります。ジュエル・オーキッド特有の美しい葉を保つために、明るい日陰で管理しましょう。 

温度

ジュエル・オーキッドは、熱帯・亜熱帯の森の中で自生しています。温度管理は25℃前後で湿気の多い状態が最適ですが、最低10℃以上を保つようにしましょう。夏場は風通しの良い日陰がおすすめです。常に湿度が高すぎると徒長する場合があるので、その時は空気を循環させることを心がけてください。

用土

洋ランと同じく良質の水苔、通気性の良い素焼きの鉢で栽培します。PHを調整したピートモスでも育てられます。

ジュエルオーキッドの育て方のポイント

水やり

ジュエルオーキッドは、ジャングルに自生する植物でありながら根は過湿を嫌います。水苔が乾いたらたっぷりと与えるようにし、鉢底皿にも水はためないように気を付けましょう。

肥料

肥料は特に必要なく、施肥をする場合も洋ラン用の液肥を規定濃度に薄めて、生長期の初夏に株元に与える程度で十分です。

病害虫

目立った病害虫の害はありません。

春~秋、直射日光が当たらない外に鉢を置くと、カイガラムシアブラムシがつく場合があります。

ジュエルオーキッドの詳しい育て方

選び方

葉にツヤがあり、色の濃いものを選びましょう。

種まき

虫媒花なので室内管理が基本のジュエルオーキッドを結実させるのは難しいでしょう。

植え付け

寒さに弱いので鉢植えで管理します。冬場に根をいじると弱ってしまうので、植え替えは春から初夏に行いましょう。

剪定・切り戻し

花が終わった後、花茎を根元から切り、新芽や脇芽の発育を促します。基本的に剪定は必要ありませんが、枯れた葉などがあれば取り除きます。ハサミを使用する場合は、消毒してから使用しましょう。

環境に合うと花が開花します。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

2~3枚ほど葉の出ている子株は株分けができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング