アッツザクラ(アッツ桜)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • アッツザクラ アッツ桜
植物名
アッツザクラ(アッツ桜)
学名

Rhodohypoxis baurii

和名
アッツ桜
別名・流通名
ロードヒポキシス
科名
キンバイザサ科
属名
ロードヒポキシス属
原産地
南アフリカ

アッツザクラ(アッツ桜)の特徴

アッツザクラは、南アフリカ原産の半耐寒性球根植物。北太平洋のアッツ島原産と誤解されがちですが、アッツ島の原産ではありません。

アッツザクラの花は、春から梅雨前ごろまで開花します。花色は白、ピンク、濃いピンクがあります。草丈は5~15cm程度と低く、花も2~3cm程度と小ぶりなので、寄せ植えや花壇の縁取りなどに使いやすい花材です。

アッツザクラの球根は直径1cm程度と小さめです。球根の状態よりも、主にポット苗や鉢で開花した状態のものが流通しています。自然開花ではなく、特別な栽培方法で早く咲かせたポット苗が11月~4月頃に出回ります。花の咲いたポット苗は、寒い時期に屋外で管理すると傷むことがありますが、半耐寒性の性質のため、東京以西で強い霜に当たらなければ屋外で育てることができます。

和名はアッツ桜ですが、桜の花びらが5枚なのに対し、アッツザクラの花びらは6枚です。アッツザクラの花の特徴は、花の中心部に雄しべと雌しべが見えないというところです。これは花びらが曲がっていて、中心部が奥まっているので、中が見えない構造になっているからです。雄しべと雌しべは、花の中心部の奥に隠れるように存在しています。

 

アッツザクラ(アッツ桜)の詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 5~15cm
耐寒性 普通
耐暑性 強い
花色 白、ピンク、濃いピンク
開花時期 4月~6月

アッツザクラ(アッツ桜)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え

アッツザクラ(アッツ桜)の栽培環境

日当たり・置き場所

アッツザクラは、日当たりを好みます。真夏の直射日光が苦手なので、夏は半日陰になるような場所が適しています。

また、強い霜に当たると枯れてしまうため、冬に球根が凍らないように、霜を避けられるような場所を選びましょう。

用土

アッツザクラは、水はけの良い土壌を好みます。

地植えの場合は、事前に赤玉土やバーミキュライトをすき込むなどして、水はけの良い土壌作りを心掛けましょう。

鉢植えの場合は、市販の山野草培養土で問題なく育ちます。

アッツザクラ(アッツ桜)の育て方のポイント

水やり

アッツザクラは、加湿を嫌います。加湿にならないように、表土が乾いてからたっぷりと水やりを行うようにしましょう。

冬の休眠中も控えめに水やりを続けます。

肥料

アッツザクラはそれほど肥料を必要としませんが、春の開花前に緩効性肥料を適量施すとしっかりとした株に育ちます。

病害虫

特に目立った病害虫の被害はありません。加湿による蒸れで株や球根が傷むことがあるので、気を付けましょう。

アッツザクラ(アッツ桜)の詳しい育て方

選び方

アッツザクラの苗は、株元からしっかりと葉が繁っていて、葉が蒸れたり腐ったりしていないものを選びます。

植え付け

アッツザクラ アッツ桜

アッツザクラの植え付けは、3月頃が適期です。

購入したポット苗は、一回り大きな鉢に植え替えるか、水はけの良い場所に地植えします。

11月頃から出回っている開花苗は、特別な方法で早く花を咲かせているため、寒い時期に屋外で育てると花が傷むことがあります。ある程度の耐寒はありますが、強い霜に当てないように注意しましょう。

剪定・切り戻し

花が終わったら、花茎の付け根から切り取ります。こまめに花がら摘みを行うことで、次の開花を促し、シーズン中長く花を楽しめます。

植え替え・鉢替え

アッツザクラの植え替えは、早春の開花前に行います。

鉢植えの場合、植えっぱなしにしておくと分球して株が混み合ってくるので、数年に1度は1~2回り大きな鉢に新しい土を使って植え替えましょう。

アッツザクラの花は、4月~6月に明るいピンクや白の花を咲かせます。

夏越し

アッツザクラは夏の蒸れが苦手なので、株元が蒸れないように管理しましょう。

鉢植えの場合、真夏は半日陰の風通しが良い場所に移動させます。

冬越し

アッツザクラは、冬は地上部が枯れたようになって休眠します。

半耐寒性の球根植物なので、霜が多い場所では球根が凍らないようにマルチングなどの寒さ対策を行うようにしましょう。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

アッツザクラは、株分けで増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
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