記事カテゴリ

LOVEGREEN便り

ワトソニア(ヒオウギズイセン)とは?育て方・栽培方法|植物図鑑

  • ワトソニア(ヒオウギズイセン)
  • ワトソニア(ヒオウギズイセン)
植物名
ワトソニア(ヒオウギズイセン)
学名

Watsonia

英名
Bugle lily
和名
檜扇水仙(ヒオウギズイセン)
科名
アヤメ科
属名
ワトソニア属
原産地
南アフリカ

ワトソニア(ヒオウギズイセン)の特徴

ワトソニアは、アヤメ科ワトソニア属の多年草です。南アフリカ原産で、多くは山地、一部は平地、草原、湿地に自生しています。

ワトソニアは、秋に植えて初夏に花が咲く球根植物で、常緑種と葉が枯れて休眠する種類があります。葉は剣のようなフォルムで、茎は直立し、分枝するものとしないものがあり、真直ぐに伸びた茎に縦に連ねるようにラッパ状の花をたくさん咲かせます。グラジオラスを小さくしたような草姿ですが、花の基部が円柱状で細く苞があり、途中からふっくらとふくらみを持っているところが異なります。白花を咲かせるアーデルネイや、ピンクの花のボルボニカ、紫がかったピンクの花のピラミダタなどの品種、さらに交配種が多く作出されており、白、ピンク、オレンジ、赤、紫など、豊富な花色が魅力です。園芸品種の中には芳香を持つ品種や、草丈40cm程度の矮性種もあります。

Watsonia という属名は、18世紀のイギリスの植物学者ウィリアム・ワトソン卿の名前に由来します。和名のヒオウギズイセンは、剣のような葉のフォルムがヒオウギという植物に似ていることに由来しています。ラッパのようなフォルムの花を咲かせることから、ラッパユリという意味の Bugle lily という英名があります。

ワトソニア(ヒオウギズイセン)の詳細情報

園芸分類 球根
草丈・樹高 40~150cm
耐寒性 やや強い
耐暑性 強い
花色 白、ピンク、オレンジ、赤、紫
開花時期 5月~7月

ワトソニア(ヒオウギズイセン)の花言葉

ヒオウギズイセンとヒメヒオウギズイセン、ヒオウギの違いを解説

ヒオウギズイセンとヒメヒオウギズイセン、ヒオウギは、名前が似ていることから混同されやすい花。それぞれの特徴を紹介します。

わかりやすい違いは花の咲き方です。ラッパ状の花ならヒオウギズイセン、下向きに咲くのはヒメヒオウギズイセン、花が上向きで斑点があるのがヒオウギです。

ヒオウギズイセン

  • 名前:ワトソニア
  • 学名:Watsonia
  • 科・属:アヤメ科・ワトソニア属
  • 花期:5月~7月

ヒオウギズイセンは、ワトソニアのこと。ヒオウギズイセンという和名は、葉のフォルムがヒオウギに似ていることによります。グラジオラスに似た草姿で、初夏に直立した茎に白、ピンク、オレンジ、赤、紫のラッパ状の花を咲かせます。

ヒメヒオウギズイセン

  • 名前:クロコスミア
  • 学名:Crocosmia
  • 科・属:アヤメ科・クロコスミア属
  • 花期:6月~8月

ヒメヒオウギズイセンは、クロコスミアのこと。ヒメヒオウギズイセンは、葉のフォルムがヒオウギに似ていること、小ぶりであることによります。初夏から夏に湾曲した茎に赤やオレンジ色の花を下向きに咲かせます。

ヒオウギ

  • 名前:ヒオウギ
  • 学名:Iris domestica
  • 科・属:アヤメ科・アヤメ属
  • 花期:7月~8月

ヒオウギという名前は、何枚も重なり合って並ぶ厚みのある葉が、檜扇を開いたときの様子に似ていることに由来しています。平たく、先の尖った剣のようなフォルムの葉は、アヤメ科の植物に多くみられる特徴です。夏に真直ぐに伸びた茎に斑点の柄のある花を上向きに、花びらを全開させるように咲かせます。

ワトソニア(ヒオウギズイセン)の育て方カレンダー

時期 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
開花
植え付け
植え替え

ワトソニア(ヒオウギズイセン)の栽培環境

日当たり・置き場所

日当たりと風通しの良い場所を好みます。

用土

水はけが良く、肥沃な土壌を好みます。植え付け前に腐葉土や赤玉土をすき込むなどして、ふかふかで水はけの良い土にしておきましょう。

鉢植えは、市販の園芸用培養土で問題なく育てられます。

ワトソニア(ヒオウギズイセン)の育て方のポイント

水やり

根付いてからは降雨にまかせます。乾燥が続くようなときは、様子を見て水やりしてください。

鉢植えは、表土が乾いたらたっぷりと水やりします。

肥料

植え付け時に元肥を施します。過肥にすると葉ばかり茂って花が咲きにくくなるので、生育の様子を見て、適宜施しましょう。

病害虫

夏の乾燥が続くような時期にハダニが発生することがあります。葉に水をかけて洗い流します。

ワトソニア(ヒオウギズイセン)の詳しい育て方

選び方

球根は傷やカビがなく、しっかりと重みのあるものを選びましょう。

苗は、葉の色つやが良く黄色くなっていないもの、徒長していないものを選んでください。

植え付け

植え付け適期は10月~11月です。植え付け後はたっぷりと水やりしてください。

剪定・切り戻し

花が終わったら、花茎を付け根から切り取ります。

植え替え・鉢替え

植え替え適期は10月~11月です。株が大きくなって鉢が窮屈になってきたら、一回り大きな鉢に植え替えます。

ワトソニア(ヒオウギズイセン)

ワトソニアは、5月~7月にラッパのようなフォルムの花を咲かせます。

収穫

花がたくさん咲いたら花瓶に生けて、室内で楽しむことができます。

夏越し

落葉する品種は、花後に葉を枯らして休眠します。休眠中は水やりを控えめにしましょう。

冬越し

耐寒性のある球根植物ですが、夜間の気温が0℃を下回るようなときは軒下に移動させたり、マルチングを施すなどして、球根の凍結を防ぎます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

分球で増やすことができます。

  • 監修者:LOVEGREEN編集部
LOVEGREEN編集部アカウントです。編集部のスタッフが監修をしています。
監修している植物一覧を見る
植物の悩みならLOVEGREEN(ラブグリーン)のQ&A

人気の植物ランキング

TOP